1本の茎にたくさんの小さな花をつけるペンタス。
本来は低木ですが、家庭で育てやすい鉢植えなどの品種も増えています。
目 次
ペンタスとは
アカネ科クササンタンカ属の多年草であるペンタス。
東アフリカからイエメンにかけての熱帯が原産の低木です。
自生している場所では低木ですが、品種改良されたものは、鉢植えや花壇の苗としても販売されています。
熱帯が原産の植物であることから、暑さには強いですが、寒さに弱く冬越しするためには、最低5度は必要です。
日本で栽培するなら冬は室内で育てるのが良いでしょう。
花は春から秋にかけて長期間楽しむことができます。
花色は赤やピンク、白、紫などがあり、1本の茎の先に30から40の小さな花がつきます。
5枚の花びらからなり、星のような形をしているのが特徴。
1本の茎に小さな花がたくさん咲くので、1株でもとても華やかです。
ペンタスの名前の由来
ペンタスという名前は、学名である「Pentas lanceolata(ペンタス ランソラータ)」が由来です。
5枚の花びらからなるため、ギリシャ語で5を表す「pente(ペンテ)」からつけられています。
「lanceolate」はやりの穂先形のという意味があり、ペンタスの葉っぱの先が尖っていることに関係があるのでしょう。
日本では「草山丹花(クササンタンカ)」という名前はつけられています。
これは同じく低木でアカネ科サンタンカ属の、「山丹花(サンタンカ)」の姿によく似ていることが由来です。
西洋名は「Star cluster(スター クラスター)」という名前で呼ばれます。
星のような形の花が1つの茎からたくさん咲くためです。
ペンタスが誕生花となる日にち
6月26日、9月16日、11月5日
ペンタスの花言葉
「願い事」「博愛」「希望がかなう」「鮮やかな行動」などが花言葉です。
西洋の花言葉も共通で、「wish(願い事)」、「fraternity(博愛)」、「hope Comes True(希望がかなう)」「vivid action(鮮やかな行動)」です。
5枚の花びらが星のような形を作ることから、「願い事」や「希望がかなう」とつけられました。
「博愛」とは、ひろく愛することを意味します。
星は夜空にたくさんあり、誰しも平等に見守っていることになぞらえて、つけられたそうです。
ペンタスの色別の花言葉
赤、白、ピンク、紫の4色あるペンタスですが、色別の花言葉はありません。
ペンタスの怖い花言葉
花の可愛らしい形からつけられた花言葉が多いペンタス。
星と関係するものが多く、どれも素敵な言葉ばかりです。
怖いイメージの花言葉はつけられていません。
ペンタスのように星形の花
花の形が星に似ていることから、希望や願いがかなうという花言葉がつけられているペンタス。
他にも花の形が星に似ていて、星にまつわる花言葉がつけられている花がたくさんあります。
【ハナニラ】
「spring starflower(スプリングスターフラワー)」という名前を持つハナニラ。
その名の通り花の形は星の形をしており、白や水色の花を咲かせます。
花の淡い色と3月に花開くことなどから、「悲しい別れ」といった、寂しさを感じさせる花言葉がつけられています。
一方で、花の星形が由来の「星に願いを」という花言葉もつけられており、離れ離れになっても、いつか会えますようにという願いがあるのかもしれませんね。
【アストランティア】
ウエディングブーケにも使われることが多い、アストランティア。
星が光輝いているような花をさかせるため、星を意味する「Astra(アストラ)」から名づけられています。
そんなアストランティアには、「星に願いを」という花言葉があり、ブーケに使って末永い幸せを願っているのでしょう。
【キキョウ】
日本や東アジアが原産のキキョウも、星の形をしている花として知られています。
古くから親しまれており、家紋に使われている花です。
その花の美しさから「気品」「永遠の愛」などという花言葉がつけられています。
西洋の花言葉には「the return of a friend is desired(友の帰りを願う)」とあり、星のような形から願っているのかもしれませんね。
他にも星の形をする花や、星にまつわる花言葉がつけられている花がたくさんあります。
ペンタスとの違いを比べてみても良いかもしれませんね。