正月に飾られる赤い実をたわわに実らせるマンリョウ。
名前の通りお金に関する縁起の良い植物で、花言葉も縁起の良いものだらけです。
目 次
マンリョウとは
マンリョウはサクラソウ科ヤブコウジ属で、日本や中国などのアジア原産、樹高1mほどの低木です。
開花時期は7月ごろで白い花を咲かせ、赤い実をたわわに実らせます。
万両は金運や商売繁盛、家が栄えるなどのご利益がある縁起物として、昔から正月などに飾られてきました。
マンリョウの名前の由来
マンリョウの学名は「Ardisia crenata」で、ardisは「槍先」、crenataは「鋸歯状」の意味で、葉の形を指しています。
マンリョウの和名は「万両」と書き、その字の通り縁起の良い物とされてきました。
万両に似た植物で「千両(センリョウ)」や「百両(ヒャクリョウ)」といものがあります。
ヒャクリョウはカラタチバナという植物の別名で、江戸時代に班入りのタチバナが「一鉢で百両」の値を付けたことから「百両金」という名がついたとされています。
一両の価値も時代によって異なるので、正確な値ではありませんが、だいた今の価値では8万円~20万円ぐらいを推移していたとされます。
なので百両だと800万円~2000万円の値がついたということです。
百両は一つの枝先から赤い実を5~7個つけるのですが、センリョウは10個ほどの実をつけることから百両より上の「千両(センリョウ)」と名付けられました。
マンリョウはセンリョウよりさらに実を多くつけ、またセンリョウ以上に美しい実がなることから「万両(マンリョウ)」と呼ぶようになったそうです。
マンリョウが誕生花となる日にち
1月8日、1月23日、11月6日、12月3日
マンリョウの花言葉
マンリョウの花言葉は「寿ぎ(ことほぎ)」「金満家」「財産」「慶祝」「徳のある人」「陰徳」と、どれも縁起の良い意味になっています。
縁起の良い赤い実をたくさん実らせることや、その美しい実が金万両に値するという名付から、金運や財産、祝いに関する花言葉となったようです。
マンリョウは鉢植えでも栽培できるため、開業祝いなどのプレゼントとしても人気のようです。
マンリョウの色別の花言葉
マンリョウは白い花のみで、また花より赤い実の方が注目されているので、特に色別の意味は特にないようです。
マンリョウの怖い花言葉
マンリョウは縁起物のため特に怖い意味の花言葉はないようです。
少し気になる花言葉に「陰徳」があります。
徳がないような何となく悪い意味のように思えますが、陰徳とは「人に知らせずひそかにする善行」という意味で、とても良い意味なのです。
この花言葉は、マンリョウが葉の下に美しい赤い実をつけることから、ひそかに徳を積む様子になぞらえてつけられたのでしょう。