ローダンセと言われて、ピンクや白の花を思いうかべる人は少ないでしょう。
ドライフラワーやフラワーアレンジメントで、ローダンセの花を見たことがある人もいるかもしれません。
日本ではプランターや花壇で育てられて、ピンクや白のかわいらしい花を咲かせます。
乾いた地域を好むローダンセは、たくさんの名前を持っています。
目 次
ローダンセとは
ローダンセは、オーストラリアが原産の花ですが、南アフリカでも自生しています。
現在確認されている、ローダンセは100種です。
ローダンセは、一年草の花で、一般的な開花期は4月から7月です。
基本的には乾燥している場所に自生しています。
しかし、亜熱帯気候の日本でも、花壇や鉢植えで楽しむことが可能です。
日本では、秋に種まきを行い、春に開花をするため、年越し草にも分類される場合もあります。
花色は白、ピンク、赤、などの種類があります。
ピンク色の花びらに見える部分は、真ん中の黄色部分を保護する葉っぱです。
花は真ん中の黄色い部分で、筒状の花がたくさん集まっています。
この形は、キク科の植物で多く見られる特徴です。
ローダンセの名前の由来
ローダンセは、「Rhodanthe」と表記され、「バラ色の花」という意味があります。
ローダンセ自体はキク科の植物ですが、花の色がバラのように見えたことに由来します。
西洋名は「Mangles sunray(マングルス サンレイ)」です。
「Mangles」は切り裂くといった意味があります。
「sunray」は太陽光線という意味です。
ローダンセの花は、太陽が当たる日中に、花開き、雨が降る日や夜など日が当たらないときには花を閉じます。
太陽光線で切り裂かれるように花開くという意味で名づけたのでしょう。
また「everlasting flower(エバーラスティング フラワー)」とも呼ばれます。
これは、ローダンセの花が、加工してもなお美しく、半永久的に楽しめるため、永久に不変な花という意味でつけられました。
ローダンセは一般的に呼ばれる名前ですが、学名でもあります。
日本では和名である、「ヒロハノハナカンザシ」のほうが聞き馴染があるかもしれません。
白い花を咲かせる「ハナカンザシ」という花に似ており、その花よりも大きな葉っぱをしげらせることから、名づけられました。
ローダンセが誕生花となる日にち
2月13日、2月22日、2月26日、3月30日、6月27日
ローダンセの花言葉
ローダンセの花言葉は、「終わりのない友情」「変わらぬ思い」「情に厚い」などです。
また、西洋の花言葉は「everlast(永遠)」です。
「終わりのない友情」「変わらぬ思い」「everlast(永遠)」の花言葉は、ずっと変わらない物を示しています。
ローダンセの花がドライフラワーにしても長期間色あせることがなく、美しい姿を保ち続けることからつけられました。
ローダンセの色別の花言葉
白、ピンク、赤などの花色をもつローダンセ。
白い花には「飛翔」という花言葉を持っています。
これは、白いローダンセの花が、今まさに飛び立とうとしている白鳥のように、花が大きく美しく見えたことからつけられたようです。
ピンクや赤の花色別の花言葉はないようです。
ローダンセの怖い花言葉
ローダンセは、「情に厚い」や「変わらぬ思い」など、色あせないといった花の特徴がそのまま花言葉になったものが多いです。
そんなローダンセには、怖い花言葉はないようです。
ローダンセと似たローダンセマムやハナカンザシ
ローダンセは、ローダンテ属に分類される花です。
100種ほど種類が確認されています。
主な種類は、ローダンセ マングレッシ、ローダンセ クロロケファラ、ローダンセ フンボルティアナなどがあります。
ローダンセによく似た名前のローダンセマムという花があります。
この花は、名前は似ていますが、ローダンセの種類には分類されません。
ローダンセマムは同じキク科ですが、ローダンセマム属に含まれます。
中心の黄色い花が特徴的なローダンセですが、ローダンセマムの中心は茶色です。
花色はローダンセと同じく、白やピンクなどがあります。
また、ローダンセは和名を「ヒロハノハナカンザシ」と言いますが、「ハナカンザシ」とは別の種類の花です。
ハナカンザシもまた、ローダンセと同じキク科の花ですが、分類が異なります。
ハナカンザシはローダンテ属に分類され、多年草の花です。
花色も白色しかありません。
名前と見た目で同じ種類の花と勘違いしてしまいそうですが、実はちがう分類の花とは意外ですね。
ローダンセは、きれいな白、ピンク、赤の花色で、真ん中の黄色い花が良く映える印象的な花です。
ドライフラワーにしても長く、色あせることなく花を楽しむことができます。
そんな花にピッタリの「終わりのない友情」や「変わらぬ思い」という花言葉がついています。
花言葉の意味を知ると、プレゼントにピッタリの花だと感じますね。