▪はじめに
モスバーガーは日本で誕生したハンバーガー店です。
テリヤキバーガーやライスバーガーなど日本人の味覚にあったオリジナルバーガーや減農薬・無農薬で栽培された野菜をたっぷり使ったヘルシーなバーガーなどが人気のモスバーガーに関する記念日は、その歴史が始まった3月12日にあります。
目 次
モスの日とは
モスの日は、毎年3月12日にあります。
この記念日は、日本発祥のハンバーガーチェーン店「モスバーガー」を転回する株式会社モスフードサービスによって制定されたものです。
▪意味
モスバーガーの日には、株式会社モスフードサービスの創業の心である「感謝される仕事をしよう」という原点を思い起こすとともに、お客様や地域の方々感謝する日という意味があります。
▪由来
モスバーガーの日が3月12日なのは、1972年(昭和47年)3月12日にモスバーガーの実験店を東武東上線成増駅前にオープンさせたことに由来しています。
▪イベント
モスバーガーでは、毎年モスの日である3月12日と翌日の3月13日に、来店したお客様に感謝の気持ちを込めて野菜や花などの植物栽培キットや種をプレゼントするイベントを開催しています。
このイベントは1997年(平成9年)から行われているもので、毎年違う植物の栽培キットがプレゼントされており、2020年(令和2年)はミニにんじんの種、2021年(令和3年)はアスターの種がプレゼントされています。
プレゼントは無くなり次第終了となりますので、早めに足を運んでください。
モスの雑学
<モスバーガーの名前の意味とは>
モスバーガーの「モス」は3つの英単語の頭文字を取ったものです。
その英単語とは、「MOUNTAIN(山)」「OCEAN(海)」「SUN(太陽)」で、「山のように気高く堂々と、海のように深く広い心で、太陽のように燃え尽きることのない情熱をもって」という意味が込められています。
ところでモスバーガーはどのような経緯で誕生したのでしょうか。
モスバーガーを創業した櫻田慧氏は、1937年(昭和12年)に岩手県大船渡市の料亭に生まれました。
実家の家業のせいか櫻田氏は子供のころから味覚が敏感だったのだそうです。
アメリカに対する強い憧れがあり、学生のころから英語の勉強を熱心に行っていて、大学卒業後は大手証券会社に勤めていました。
証券会社時代、アメリカに赴任した櫻田氏は、ロサンゼルス郊外のハンバーガー店「Tommy’s(トミーズ)」のハンバーガーの虜になってしまったのだそうです。
その後、「どうせ仕事をするなら、感謝される仕事がしたい。仲間と共に同じ目標に向かって成長できる組織を作りたい」という思いから、証券会社を辞めて起業することを決意します。
そこで思い出したのが、アメリカで食べたハンバーガーの味でした。
当時日本第一号のマクドナルド店が大盛況だったこともあり、日本にも必ずハンバーガーの時代が来ると考えた櫻田氏は、ハンバーガー店を立ち上げることを思いつきました。
大好きだったトミーズのノウハウを参考にするため、櫻田氏は渡米してトミーズで1週間程働き、「テイスト」「仕込み方法」「商売方法」を学んで帰国します。
しかし、トミーズの商品をそのまま提供してしまうとただ真似しただけになってしまいます。
櫻田氏は研究を重ねて日本人の味覚に合ったオリジナルのハンバーガーを作りだしました。
このハンバーガーと真心のこもったサービスで地域のお客様に深く愛される店づくりを目標としたモスバーガー1号店が、1972年(昭和42年)3月12日に出店の運びとなったのです。
1号店はわずか2.8坪の小さな店舗でしたが、日本人の味覚に合ったオリジナルのハンバーガーが大人気となり、徐々に店舗が増えていきました。
その中でも、テリヤキバーガーやテリヤキチキンバーガー、ライスバーガーなど日本独自のメニューを開発していき、いずれもモスバーガーを代表する人気メニューとなりました。
現在では海外にも進出しており、日本のハンバーガーとして人気を集めています。
<モスバーガーの看板の色に赤と緑があるのはなぜ?>
モスバーガーの看板には、赤色のものと緑色のものがありますが、これは何か意味があるのでしょうか?
モスバーガーの看板は、かつて全て赤色でした。
これは、ほかのハンバーガー店と同じく、戦略の1つだったからです。
色には様々な効果があるといわれていますが、赤やオレンジ色などの暖色系には食欲増進効果があり、購買数アップに繋がるといわれているので看板や内装に赤を使うハンバーガー店が多いのだとされています。
また、暖色系には時間を長く感じさせる効果もあり、短時間でも長居してしまったような感覚になるため、お客さんが短時間で退店するので結果的に回転率が上がるということからもハンバーガー店のようなファストフード店では赤色が多く使われているようです。
結果、ハンバーガー店の多くは赤色の看板を掲げるようになり、「ハンバーガー=赤い看板」というイメージが定着していきました。
もちろん、モスバーガーもほかのハンバーガー店同様赤い看板を掲げて「ハンバーガー」と「ファストフード」というイメージで事業展開していました。
しかし、モスバーガーでは2004年(平成16年)から緑色の看板が使われるようになります。
これは、モスバーガーが目的としている「安全、安心、環境」を象徴する色として採用したからです。
看板が変わり始めた2004年(平成16年)は、日本では食の安全が注目され始めた年でもありました。
モスバーガーでは1996年(平成8年)ごろから減農薬栽培や有機栽培された野菜を使い始めており、「安全、安心、環境」をアピールするために、野菜のフレッシュさやヘルシーさを感じさせる緑色の看板になったのです。
現在もモスバーガーの看板は赤から緑へと変更中で、いずれ全ての看板が緑色となる予定だそうです。
ただし、京都などの風致地区(都市の自然のありさまを保存・維持するために景観を損なう行為を禁止した地区)では、景観を損なわないようにするため白を多く使った看板が使用されており、今後も変更される予定はないそうです。
▪まとめ
モスバーガーは他のハンバーガー店に比べると少し値段が高くて頻繁には行けないのですが、時々モスバーガーにしかないメニューが無性に食べたくなってします。
今回調べてみて」、新メニューや材料、看板などに使うイメージカラーなど常に日本人のニーズに合わせた商品やサービスを提供しているモスバーガーなので、ほかのハンバーガー店より少し高くても仕方がないかなと思いました。
モスの日には植物の種のプレゼントもあるので、みなさんもモスバーガーにぜひ足を運んでみてください。
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