花もちの良いスターチスはどちらかというとメインというより脇役的な花ですが、お祝い用の花、ドライフラワー、仏花など様々な方面で重宝されています。
目 次
スターチスとは
イソマツ科イソマツ属の多年草または一年草です。
草丈は50~90㎝ほどまで生長し、花期は5~7月頃です。
スターチスは茎の先に小さな萼片と花がいくつも集まって、ひとつの花姿に見える円錐花序もしくは穂状花序です。
紫やピンク色などの花びらのように見える部分は花ではなく、萼片(がくへん)で、その中にある5㎜ほどの小さな白い部分が花になりなす。
萼の部分は色持ちが良いため、よくドライフラワーに利用されます。
別名ハナハマサジ、リモニウムとも呼ばれています。
スターチスの名前の由来
「スターチス」はギリシア語で「statizo(止める)」という意味があり、これはスターチスが下痢止めの薬草だったことが由来とされています。
また和名で「ハナハマサジ」と呼ばれていて、漢字では「花浜匙」と書きます。
スターチスは浜辺に咲くことが多く、花の形が匙のような形をしていることからこのように呼ばれるようになりました。
もうひとつの別名「リモニウム」はギリシャ語で「草原、沼」という意味があるそうですが、浜辺にたくさん咲くスターチスの様子からついたのかもしれません。
スターチスが誕生花となる日にち
4月18日、5月7日、11月17日、11月19日
スターチスの花言葉
スターチスの花言葉は「変わらぬ心」「途絶えぬ記憶」「成功」「同情」です。
「変わらぬ心」「途絶えぬ記憶」の花言葉はスターチスは切り花にしても色持ちがよく、長く楽しめることからドライフラワーや仏花に用いられていることからつきました。
お祝い事の花束やポプリなどの贈り物にも問題なく用いることが出来ますし、仏花としても故人に捧げる花としてふさわしい花言葉ですね。
「成功(success)」は英語での花言葉です。
昇進祝い、開業・開店祝、就職祝いなど仕事に関するシーンのお祝いにぴったりの花言葉ですね。
「同情(sympathy)」も英語での花言葉で、仏花やお悔やみ用の花としても用いられることからついたようです。
スターチスの色別の花言葉
スターチスは前述の全般的な花言葉以外に色別の花言葉もあります。
紫は「しとやか」「上品」です。
これは見ての通り、紫色が高貴なイメージがあることからついたようです。
ピンクは「永久不変」です。
ドライフラワーやポプリにした時、特にピンク色のスターチスの色持ちの良さが際立っていることからついたのではないでしょうか。
黄色は「愛の喜び」「誠実」です。
スターチスの黄色をフラワーアレンジメントの挿し色に加えるだけで一気に明るくなります。
結婚、結婚記念日、男女間のプレゼントにふさわしい花言葉ですね。
他にも白や青色がありますが、個別の花言葉はなく、全般の「変わらぬ心」「途絶えぬ記憶」「成功」「同情」になるようです。
スターチスの怖い花言葉
スターチスの怖い花言葉は特に無いようです。
スターチスの育て方
スターチスは切り花のイメージが強いですが、地植えや鉢植えではどのように育てるとよいのかまとめてみます。
種を蒔く時期は9~10月、植え付けや植え替えは10~11月、そして5~7月が開花時期です。
基本的に日当たりのよい場所で育てると良いのですが、15℃以下の環境に1ヶ月ほど置かなければ花が咲かない為、鉢植えの場合は冬は暖かすぎる室内に置かないようにしましょう。
スターチスは過湿を嫌うので水はあまり与え過ぎず、土が乾いたら与える程度でよいでしょう。
肥料は春と秋に緩効性化成肥料を1か月~1か月半に1回程度与えるとよいです。
草丈が高くなってきたら支柱を立てるようにしましょう。
また、ドライフラワーにするには花を触った時にパラパラと落ちないまだ新鮮な時期に、茎をひもで縛り、逆さに吊るして1~2週間ほど乾燥させます。
ドライフラワー以外にもリースや最近ではハーバリウムやプリザーブドフラワーにも用いられたりしています。