ナスタチウムは花色が明るく鮮やかで、香りが強い花です。
ハーブとして重宝され、味は酸味と辛みがあり、クレソンに似ているといわれます。
そんなナスタチウムは、幸運をもたらしそうな花言葉がつけられています。
目 次
ナスタチウムとは
ペルーやコロンビアが原産のナスタチウムは、香りづけのハーブとして親しまれる花です。
果実はもちろんですが、葉っぱや花、種子までも食べることができます。
味は酸味と辛みがあり、サラダなどの色どりとして使用されることが多いです。
香りはスパイシーな香りで、クレソンに似ていると言われます。
花の形はパンジーのようです。
また、葉っぱはスイレンのような丸い形をしています。
花色は赤やオレンジ、黄色などさまざまな色があります。
花が咲いているのがみられる時期は年に2回あり、4月から7月と9月から11月です。
ナスタチウムの名前の由来
ナスタチウムとは西洋名で、「naturtium」です。
「naturtium」には「鼻がよじれる」という意味があります。
これは、「nasus(鼻)」と「tortus(よじれる)」という2つのラテン語からつけられました。
ナスタチウムはハーブに利用されるほど、スパイシーな香りがします。
このことから、「naturtium(ナスタチウム)」と名づけられたそうです。
ナスタチウムの和名は、「金蓮花(キンレンカ)」とです。
赤やオレンジ、黄色などの鮮やかで光輝くような花色と、葉っぱの形がスイレンのように丸いことから「金蓮花(キンレンカ)」となりました。
もう一つ和名として、「凌霄葉蓮(ノウゼンハレン)」です。
「凌」にはつき出るという意味があり、「霄(オオゾラ)」は大空のことをさします。
ナスタチウムの花は、丸い葉っぱがたくさん茂る中から、茎が一本のび、空に向かって花を咲かせることから、この名前がつけられたのでしょう。
ナスタチウムが誕生花となる日にち
4月6日、5月7日、5月11日、6月18日、7月29日、9月6日、
ナスタチウムの花言葉
「愛国心」「勝利」「忠誠心」「恋の炎」「困難に打ち克つ」といった花言葉があります。
西洋の花言葉は「patriotism(愛国心)」、「victory in battle(戦いに勝つ)」などです。
ナスタチウムの花言葉は、どれも戦いに勝つことを連想させる花言葉ばかりです。
これは、ナスタチウムの赤い花が由来になっています。
赤い花は戦争で戦う兵士の兜、スイレンのような葉っぱは体を守る盾のように見えたそうです。
このことから、勝つことを連想させる花言葉がつけられたようです。
ナスタチウムの色別の花言葉
赤色は全体の花言葉と共通しており、「愛国心」「勝利」「困難に打ち克つ」です。
黄色は「光の導き」という花言葉がつけられています。
ナスタチウムの花は、生い茂る葉っぱの間から、真っすぐと茎が伸び花を付けることからつけられたのでしょう。
オレンジ色の花言葉は「有能な人」です。
またフランスでは、オレンジ色ナスタチウムに、「最愛の人を誘惑する」という花言葉がつけられているそうです。
ナスタチウムの怖い花言葉
ナスタチウムは勝利をイメージする花言葉ばかりつけられています。
怖い印象の花言葉はないようです。
ナスタチウムという名前がつく別の花
ナスタチウムという名前がついている花は、他にもあります。
今回紹介したナスタチウム別名キンレンカは、ノウゼンハレン科ノウゼンハレン属の花です。
同じナスタチウムという名前を持つ花があります。
オランダガラシという花です。
オランダガラシの別名はクレソンです。
クレソンと言われると知っている人も多いかもしれません。
オランダガラシはサラダなどで食べられる野菜で、辛みと苦みが特徴です。
このオランダガラシの学名は「Nasturtium officinale(ナスタチウム オフィチナル)」です。
オランダガラシは、アブラナ科オランダガラシ属の花で、野菜に分類されます。
しかし、ナスタチウム(キンレンカ)と同じように、スパイシーな香りがすることから、学名に「Nasturtium(ナスタチウム)」が使われています。
オランダガラシの花言葉は「安定」「着実」「忍耐力」などです。
これらの花言葉は、繁殖力が強く、いつでも安定して収穫できることから付けられたそうです。
ナスタチウムは咲いているだけで、周囲を明るい雰囲気にします。
ハーブとしても重宝され、食用花として食べ物に添えてあると、華やかさが演出されます。
勝負事の前に花や葉っぱを食べて、ナスタチウムの花言葉にあやかりたいですね。