動物の毛のようにふわふわで、小さく可愛らしい穂をつけるラグラス。
道に自生するものもありますが、花壇などで栽培されることもあります。
ラグラスの名前は、みんなが大好きなかわいい動物が由来になっていました。
目 次
ラグラスとは
ラグラスは、地中海沿岸が原産の花です。
日本にも自生しており、帰化植物とされています。
ラグラスはねこじゃらしのようなふさふさの毛をもつ穂があり、丸みを帯びた形です。
葉っぱは細長く、表面に産毛があります。
草丈は大きいものから小さいものまで幅広く、大きい種類で60㎝程度です。
大きい種類の穂は5㎝程度で、まっすぐ伸びた茎の先につきます。
花色は白で、春から夏にかけて、穂の隙間から咲かせます。
群生して咲くことが多く、大きい株になると1株50本くらいです。
道路わきに自生することも多い花ですが、花壇やコンテナで育てられることもあります。
他の花を引き立てる役目として、フラワーアレンジメントやドライフラワーで重宝されます。
ドライフラワーでは、穂を着色して利用される場合もあります。
ラグラスの名前の由来
ラグラスは、「Lagurus ovatus(ラグラス オバトス)」という学名です。
語源は、うさぎの意味を持つ「lagos(ラゴス)」と、しっぽという意味をもつ「oura(オウラ)」というギリシャ語です。
ラグラスは丸くふわふわしている穂が、ウサギのしっぽのように見えます。
そのため、「Lagurus ovatus(ラグラス オバトス)」と名づけられたそうです。
他の名前も、ラグラスの穂がうさぎのしっぽに見えることを理由に付けられています。
和名は「兎の尾(ウサギノオ)」、西洋名は「harestail grass(ハレステール グラス)」、「Bunny tails(バニーテールズ)」です。
ラグラスが誕生花となる日にち
5月31日
ラグラスの花言葉
「はずむ心」「私を信じて」「感謝」などがラグラスの花言葉です。
西洋の花言葉には、「fertility(豊穣)」、「good luck(幸運)」、「harmony(調和)」などです。
「はずむ心」という花言葉は、ウサギのしっぽのように見える穂の姿に由来します。
風で揺れるラグラスが、飛び跳ねているウサギのしっぽのようにみえるため、つけられました。
「fertility(豊穣)」は、ラグラスの花が、1つの株でたくさん茂ることに由来します。
また、フラワーアレンジメントやドライフラワーで重宝されるラグラスは、他の花を引き立てる花でもあります。
そのことから「harmony(調和)」と付けられたのかもしれませんね。
ラグラスの色別の花言葉
ラグラスには、花色が白しかありません。
よって花色別の花言葉はつけられていません。
ラグラスの怖い花言葉
ラグラスはウサギのしっぽにみえるような、可愛らしい花です。
花言葉も、「はずむ心」や「fertility(豊穣)」など、ポジティブなイメージの花言葉ばかりです。
怖い印象の花言葉はつけられていないようです。
ラグラスと見た目が似ているねこじゃらし
ラグラスはねこじゃらしのようにふわふわしていて、間違われることもしばしばあります。
実は、ラグラスはイネ科ウサギノオ属、ねこじゃらしはイネ科エノコログサ属で、同じイネ科の植物です。
同じように穂を持つススキやコムギなどもイネ科の植物です。
通称ねこじゃらしと言われる草は、「狗尾草(エノコログサ)」という和名が付けられています。
エノコログサ
エノコログサという名前は、穂の形が犬のしっぽに見えることから、「犬っころ草」と名づけられていました。
この「犬っころ草」が変化しエノコログサとなったそうです。
見た目だけでなく名前の由来も、ラグラスと似ていますね。
エノコログサの花言葉は「愛嬌」や「遊び」です。
猫がじゃれて遊ぶことから「遊び」とつけられました。
「愛嬌」という花言葉が付けられたのは、花の見た目が可愛らしい犬のしっぽのように見えたからかもしれませんね。
ラグラスは風が吹くと、丸くて可愛らしい穂がゆらゆらとゆれて気持ちよさそうに見えます。
まさにふわふわの毛並みのウサギのようですね。
そんなラグラスは花束に沿えても他の花を引き立て、華やかさを増します。
花言葉も「感謝」や「good luck(幸運)」など、素敵なものがつけられています。
フラワーアレンジメントに沿えてプレゼントしても、申し分ないですね。