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花言葉・誕生花

カタクリの花言葉。うつむく姿から「嫉妬」という怖い花言葉も

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古くは片栗粉の原料とされていたのが、カタクリという植物です。

今ではカタクリの根を使った片栗粉を目にすることはないでしょう。

カタクリの花はお辞儀をしているような形がゆえに、少し怖い花言葉がつけられていました。

 

カタクリとは

カタクリは中国、朝鮮半島、サハリン、日本などが原産の球根植物です。

日本では全国各地の山林で目にすることができます。

寒さに強い花のため、特に日本の中でも北の方で生息している割合が高いです。

カタクリの花を楽しめる期間は短く、春の期間に限られます。

 

驚くのは、地中から芽が出て、花が枯れるまでたったの3ヶ月です。

夏前には、休眠して地上での様子は観察できません。

しかし、地上に芽や花が出ていない間は、地中で根を伸ばし続けています。

翌年にまた芽を出し、花を咲かせるため、休眠期間が長いのが特徴です。

 

もう一つ驚くのは、球根を植えてから、8年程度花を見ることができません。

地上に芽を出して枯れるまでの期間が3ヶ月程度のため、他の花よりも光合成できる時間が短くなります。

そのため、栄養を蓄えるのに時間をようするため、球根を植えて花を咲かせるまでに時間がかかるのです。

花を見れるまでは時間がかかりますが、1度開花すれば、多年草の花のため、40から50年花を楽しめます。

 

カタクリの名前の由来

カタクリという名前は、日本で古くから呼ばれていた名前が変化して生まれました。

古代の日本で、カタクリを示す名前はいくつかあります。

カタクリは花が開くと、花びらを反り返らせて下向きに咲きます。

その様子が、かごを傾けたときに似ていることから、「堅香子(かたかご)」と言われていました。

また、カタクリの花が開き始めたときは、ユリの花のように見えるため「かたこゆり」とも呼ばれていました。

さらにカタクリは、茎に1枚から2枚の葉っぱをつけます。

その葉っぱは鹿の子のような模様をしていることから、「片葉鹿子(かたはかのこ)」と言われていました。

これら3つの名前が変化して、カタクリという名前になったそうです。

 

西洋名も「Katakuri」と言われます。

これは、日本の呼び方にちなんでいるそうです。

他にも西洋名として、「Dogtooth violet(ドックトゥース ヴァイオレット)」という名前がついています。
こちらは、犬歯のスミレという意味で、カタクリの花びらの形が犬の歯のようにとがっていることに由来します。

 

カタクリが誕生花となる日にち

1月28日、3月24日

 

カタクリの花言葉

「寂しさに耐え抜く」「初恋」がカタクリの花言葉です。

西洋の花言葉も、「Endure loneliness(寂しさに耐える)」、「First love(初恋)」です。

どちらの花言葉も、花が下向きに咲くことからつけられています。

 

「寂しさに耐え抜く」は、寂しい気持ちをおさえながら、下を向き耐え抜いている様子にたとえられたそうです。

また、花が咲くまでに、長い期間地中深くで栄養分を蓄えることにも由来しています。

 

「初恋」という花言葉は、想いをよせる人に自分の気持ちを伝えられない、切ない恋心を思い起こさせることから、つけられました。

 

カタクリの色別の花言葉

カタクリの花は紫色意外にも、白やピンクなどの花色があります。

しかし、花色別の花言葉はないようです。

 

カタクリの怖い花言葉

カタクリの花は下に花を開き、どこかうつむきかげんです。

その様子から、少し怖い花言葉がつけられています。

「嫉妬」「jealpusy(嫉妬)」です。

最初はうつむいて花を咲かせるカタクリですが、段々と花びらだけが反り返ります。

その様子が、心の奥底でわく嫉妬心に見えたことから、つけられたそうです。

 

カタクリの歴史 

日本が原産ということもありカタクリの歴史は古く、奈良時代にはすでにカタクリが自生していました。

日本に存在する最古の和歌集である、万葉集にカタクリの花が登場します。

「もののふの 八十娘子らが 汲み乱ふ 寺井の上の 堅香子の花」

これは、歌人大伴家持(おおとものやかもち)が詠んだ句で、複数の女の子たちが、井戸から水をくみあげる様子と、その周りにたくさんの花を咲かせるカタクリにかけ合わせて詠んだとされています。

万葉集が詠まれる時代から、カタクリの花が存在していたことがわかりますね。

現在日本の食事に欠かせない片栗粉は、ジャガイモやサツマイモのでんぷんから作られています。

元々は、カタクリの根からでんぷんをとり、作られていました。

採取できる量がとてもわずかなため、現在ではほとんど作られていません。

古くは、カタクリのでんぷんからできた片栗粉が、腹痛や下痢止めとしても利用されていました。

今でも、カタクリの若葉を山菜として楽しむ地域があります。

 

日本では寒い地域で良く見られる、カタクリの花です。

球根を植えて開花までに時間がかかるのと、花が咲く時期が短く、あまり目にする機会はないかもしれません。

近年は土地開発による森林伐採やカタクリの花や球根を盗むなどの行為で、自生のカタクリは珍しい物となってしまいました。

もし、山林でカタクリの花を見つけた時は、そっと観察するだけにとどめてくださいね。

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