赤紫色の花色がインパクトのあるフクシア。
枝からしだれて咲く花は、上品で大人の女性を彷彿させます。
そんなフクシアには、見た目通りの花言葉がつけられていました。
目 次
フクシアとは
フクシアはアカバナ科フクシア属の花木です。
涼しく湿度が高い気候を好み、亜熱帯の峡谷などに多く生息します。
主な原産地は西インド諸島や中南米です。
暑さ寒さに弱く、日本のように夏暑く、冬寒い気候は好みません。
日本で栽培するには、温度管理などの成育環境を整える必要があり、育てるのは難しいです。
花が開く時期は、春から初夏と冬前です。
花は枝からさらに伸びた細い枝につきます。
しだれたように咲くのが特徴です。
花は中央に4枚の丸い花びらをつけます。
外側に4枚の先端が尖ったガクがあります。
ガクは赤や白色のもが多く、花色は、赤、白、ピンク、むらさきなどさまざまです。
ガクと花色のコントラストも、花の見どころです。
また、八重咲きのフクシアは、ガクも花びらと一体化し華やかさが増します。
フクシアの名前の由来
フクシアの名前は、花を発見した学者に敬意を表しつけられています。
由来となった人物は、「ドイツ植物学の父」の1人である、「レオンハルト・フックス(Leonhart Fuchs)」です。
フクシアは花がしだれる様子から、「Ledy's eardrop(貴婦人のイヤリング)」という別名がつけられています。
他にも、「釣浮草(ツリウキソウ)」という和名があります。
これは、花開く前のつぼみが、釣りで使用する浮きに似ていることが由来です。
フクシアが誕生花となる日にち
1月25日、5月14日、5月17日、5月22日、6月26日、7月11日、7月31日
フクシアの花色についた特別な名前
フクシアは鮮やかではっきりとした花色がとても綺麗です。
花色はどれも花の華やかさを引き立たせ、フクシアを象徴するような色です。
フクシアの花色には、特別な名前がつけられています。
薄紫色のフクシャパープル、赤紫色のフクシャ、ピンク色のフクシャピンク、赤色のフクシャレッドの4種類です。
フクシャとは、フクシアのことでフランス語名です。
どの色も鮮やかで、女性の美しさを表すような色ですね。
フクシアの果実
また、フクシアは花が枯れた後に果実をつけます。
翌年以降も綺麗な花を咲かせるためには、実がなる前に枯れた花を摘み取る必要があります。
実がなってしまうと樹木の栄養を奪ってしまうからです。
フクシアにできる実は食べることができます。
比較的美味しく食べられる品種は、柑橘系の風味がします。
品種によっては、無味なものや美味しくないものもあるようです。
毒などはありませんが、むやみに食べない方がいいかもしれませんね。
毎年綺麗な花を楽しみたい場合は、実がなる前に花を摘み取り手入れをしましょう。
フクシアの花言葉
フクシアの花言葉は「センスの良さ」「上品な趣味」「おしゃれ」「恋の予感」「交友」「つつましい愛」「信じる愛」「激しい心」などです。
「humble love(つつましい愛)」、「confiding love(信じる愛)」が西洋の花言葉です。
フクシアは「貴婦人のイヤリング」という名前がつけられるほど、花色の発色がはっきりとしており、上品な花です。
花びらとガクのコントラストもきれいなことから、「センスの良さ」など大人の女性を思わせるような花言葉がつけられています。
また、上品な花の姿から、「つつましい愛」という花言葉がついたそうです。
フクシアの色別の花言葉
たくさんの花色があるフクシアですが、赤色のフクシアのみ色別の花言葉がつけられています。
「好み」「taste(好み)」が赤色の花言葉です。
この花言葉は「Ledy's eardrop(貴婦人のイヤリング)」という名前に由来するそうです。
赤色のフクシアが女性らしさを象徴しているためつけられたのかもしれませんね。
フクシアの怖い花言葉
フクシアは上品な女性を象徴するような花言葉が、多くつけられています。
ネガティブな印象を受ける花言葉はつけられていないようです。
花がしだれて咲き、上品な印象を受けるフクシア。
ガクと花びらのコントラストが鮮やかで、とても美しいです。
日本の気候では育てることが難しい花ですが、年に2回綺麗な花を観察できるので、育成してみたいですね。