青紫やピンク、白色の花びらに、中央の黄色がアクセントになっているエキザカム。
鮮やかで可愛らしい花は、鉢植え1つでも見栄えが良いです。
そんなエキザカムには、恋する少女を連想させる花言葉がつけられていました。
目 次
エキザカムとは
ソコトラ島というインド洋に浮かぶ島が原産の花です。
熱帯の気候で育つため、熱帯アジアや熱帯アフリカでは野生化しています。
多年草の花とされていますが、比較的短命なことから一年草とされる場合があります。
1つの株で花がたくさんつくのが特徴で、日本では鉢植えや花壇などで育てられることが多いです。
一重咲きの花は5枚の花びらで形成され、中央が鮮やかな黄色が印象的です。
花びらの色は青紫、白、ピンクで、中央の黄色とのコントラストが華やかさを増大させます。
八重咲きの品種はバラのような花がつき、こちらもきれいです。
花が開く時期は6月から10月とされていますが、気温や湿度などをコントロールすれば、四季咲きとして楽しむことも可能です。
熱帯で自生する花ですが、冬の寒ささえ気をつければ、日本でも比較的育てやすい花とされています。
エキザカムの名前の由来
エキザカムという名前は、花の効能が由来とされています。
解毒剤としての効果があり、古くから親しまれてきました。
ギリシャ語で外を意味する「ex(エクス)」と、追い出すを意味する「ago(アゴー)」が合わさりエキザカムとなりました。
学名「exacum affine(エキザカム アフィン)」の「affine」は、ラテン語で関連や類似という意味を持っています。
日本では「紅姫竜胆(ベニヒメリンドウ)」の方が、知られているかもしれません。
エキザカムはリンドウ科の植物でありますが、日本が原産のリンドウの花に似ています。
リンドウの花色は青紫色ですが、エキザカムはピンクや白など明るい色も多いです。
このことからベニヒメリンドウと、呼ばれるようになったのでしょう。
西洋名は「Persian Violet(ペルシャン バイオレット)」です。
「Persian」には、ペルシャ語やペルシャの文化などの意味があり、インド・ヨーロッパ語から派生したのがペルシャ語とされています。
インド洋のソコトラ島が原産地であることから、「Persian」とつけたのかもしれませんね。
エキザカムが誕生花となる日にち
5月17日、5月30日、7月29日、8月1日、10月20日
エキザカムの花言葉
「あなたを愛します」「あなたの夢は美しい」がエキザカムの花言葉です。
西洋の花言葉は「sad Love(悲しい愛)」です。
エキザカムの花は1株にいくつもの花がつきます。
その様子は少女が恋焦がれている相手に告白するような、愛おしさが感じられることから、「あなたを愛します」や「あなたの夢は美しい」とつけられたそうです。
青紫色の花色がどこか哀愁漂う雰囲気から、「sad Love(悲しい愛)」とつけられたのかもしれませんね。
エキザカムの色別の花言葉
青紫色のエキザカムは「心地よい」という色別の花言葉があります。
エキザカムの花には、甘い優しい香りがあることから、つけられたそうです。
ピンク色の花言葉は「気まぐれな心」です。
たくさんの花をつけることから、心変わりする恋心を連想させたのかもしれません。
白色のは「一途な愛」です。
白色を持つ花には、清純や清らかなど、純粋さをイメージさせる花言葉が多くつけられています。
エキザカムも、一途に相手を思い続ける心を、イメージしたのでしょう。
エキザカムの怖い花言葉
少女が恋をしている様子が花言葉につけられているエキザカム。
怖い花言葉はつけられていないようです。
エキザカムの品種
ソコトラ島原産のエキザカムは、25種程度の種類があります。
その中でも、日本で流通している種は、ソコトラ島で自生しているアフィネ種という物です。
アフィネ種が品種改良され、八重咲きのものやまだら模様が入った葉っぱのものが栽培されています。
こちらでは日本で流通している4品種を紹介します。
〈ドワーフ・ミゼット・ブルー〉
日本のエキザカムの中で、もっとも流通量が多い品種です。
花の咲き方は一重咲きで、背丈が低くのが特徴です。
花のつきが良いので、比較的育てやすい品種とされています。
〈ブルー・ロココ〉
バラのような見た目の八重咲きの花、ブルー・ロココ。
何枚も重なる花びらが、花の華やかさを演出します。
さし芽で株を増やせる栄養系の品種です。
〈ホワイト・ロココ〉
ブルー・ロココと同じく、八重咲きの花をつける品種です。
白色の花びらが特徴で、株が比較的小さくまとまります。
鉢植えで育てられることが多い花です。
〈ティピチーナ〉
青色の花びらが特徴的で、一重咲きの花です。
葉っぱがまだら模様で、青い花を引き立てます。
可愛らしい小さな花が1株にたくさんつくエキザカム。
鉢植え1つでも、部屋を明るく彩ってくれそうですね。