まだら模様が特徴で、薄い紫色の花を咲かせるカキドオシ。
日陰に咲くことが多く、長いつるから、少し怖い印象を持つかもしれません。
そんなカキドオシの花には、見た目からは想像できない、明るい花言葉がつけられていました。
目 次
カキドオシとは
ヨーロッパや東アジアが原産地とされており、日本では北海道から九州までの各地で自生しています。
比較的暑さ寒さに強く、程よい湿度のある場所が好みです。
日陰で育てると、大きく育ちます。
茎や葉っぱは、程よいさわやかな香りが特徴です。
さらに、茎や葉っぱには細かく柔らかい毛が、無数に生えています。
葉っぱは丸い形をしており、周囲に切り込みが入ります。
4月から5月ごろが見ごろで、薄い紫色の花です。
花は漏斗状の形をしており、横や下向きに咲きます。
花びらには、まだら模様がみられることが多いです。
カキドオシの名前の由来
カキドオシは日陰で育てると、つるが1m以上にも伸びます。
つるが伸びる勢いはすさまじく、隣の垣根を突き抜けるほどと言われます。
このことから、「垣通し(カキドオシ)」と言う名前がつけられたそうです。
カキドオシは古くから子供のかんしゃくやひきつけに、効果が期待できるとされていました。
このことから子供の癇を抑えるという意味で、「癇取草(カントリソウ)」という別名がつけられたそうです。
特徴的な丸い葉っぱが由来の名前もあります。
丸い葉っぱは茎に連なってつきます。
その様子が小銭がいくつも連なっているように見えたことから、「連銭草(レンセンソウ)」という名前もあるそうです。
カキドオシの学名は「Glechoma hederacea(グレコマ ヘデラセア)」です。
さわやかな香りがあることから、ハッカの意味でつけられたギリシャ語「glechon」が元になっています。
「hederacea」はウコギ科の「木蔦(キヅタ)」に似ていることから由来するそうです。
カキドオシが誕生花となる日にち
5月28日
カキドオシの花言葉
「楽しみ」「享楽」がカキドオシの花言葉です。
「享楽」とは、思いのままに快楽を味わうことを意味します。
つる性の植物であるカキドオシは、花が咲き始めるとつるも伸び始めます。
どんどんとつるを伸ばしていく姿から、ずっと楽しみや享楽が続くということでつけられたようです。
カキドオシの色別の花言葉
カキドオシの花色は薄い紫色のみです。
そのため花色別の花言葉はつけられていません。
カキドオシの怖い花言葉
カキドオシは長いつるがあり、花にまだら模様があることで、少し怖い印象を受けるかもしれません。
しかし花言葉は、明るい意味の言葉がつけられており、怖い印象の花言葉はないようです。
カキドオシの効能
カキドオシは古くから、子供のかんしゃくやひきつけに効果があるとされてきました。
これは、カキドオシの精油に気分の高ぶりを、抑える作用があることが理由です。
実はカキドオシの効能は、それだけにとどまりません。
民間療法では、尿道結石や胆石、炎症を抑える薬として利用されています。
皮膚の炎症などには、カキドオシを煮た汁をぬるそうです。
ただし、冷え性の症状や妊婦の人の服用は、禁忌とされています。
また、まだ研究段階ではありますが、発毛効果や血糖値血圧が上がるのを抑制する効果があるとされています。
発毛剤の1つとして利用される日も、近いかもしれませんね。
カキドオシは健康食品やダイエットとしても人気が高い花です。
茎や葉っぱを乾燥させて、お茶として飲用されます。
また若い葉っぱは、和え物やお浸しとして親しまれているそうです。
あくが強いので調理する際には、あく抜きが必要です。
薄い紫色でつるが伸びるカキドオシは、見た目に少し毒々しさを感じます。
しかし、私たちの健康やダイエットにも効果があり、医薬品としての利用も期待される花です。
もらってうれしくなるような花言葉がつけられているので、プレゼントにも良いかもしれませんね。