ツツジは日本産まれの花ですが、可愛らしい形をした小花のドウダンツツジは他のツツジと少し見た目も違います。
そして、その姿からロマンティックなエピソードがある花なのです。
目 次
ドウダンツツジとは
ドウダンツツジはツツジ科ドウダンツツジ属の落葉広葉樹です。
低木でそれほど大きくはならず、通常1~2mほどで最大でも3m位の高さです。
そのため手入れがしやすく、庭木や施設の植え込みによく植えられています。
花期は4月上旬~5月中旬の暖かい時期に花を咲かせます。
5㎜~1㎝ほどの釣り鐘型の小花が同じところからたくさん出ているように見える散形花序です。
他にフジの花などもこの散形花序になります。
色は種類によって違い、白色、ピンク色、赤色などがあります。
葉は秋になると紅葉し、暖かい地域だと11月中旬~12月中旬頃に紅葉がみられます。
ドウダンツツジの名前の由来
ドウダンツツジの枝分かれする特徴が古くからあった結び灯台に似ていることから灯台躑躅(とうだいつつじ)と言われ、それがなまってドウダンツツジになったようです。
また白い小花をよく見ると灯台の形にも似ており、それが由来ではないかという説もあります。
どちらも納得出来る説ですね。
また、ドウダンツツジは漢字で「満天星」とも書きます。
これは昔、中国の道教の神である太上老君が誤ってこの木に霊水をかけてしまい、その散った様が満天の星のように見えたことからつけられたようです。
こぼれ散った水を星に例えるなんてロマンティックなお話ですね。
ドウダンツツジが誕生花となる日にち
3月28日、4月14日、4月16日
ドウダンツツジの花言葉
ドウダンツツジの花言葉は「上品」「節制」「返礼」です。
「上品」は白い小花とグリーンのコントラストが涼しげで清楚な見た目であることからつけられたようです。
ドウダンツツジの花はベルの形や小さめのサイズであったり控えめな美しさがありますね。
「節制」の花言葉ですが、ドウダンツツジは清楚なイメージとは裏腹に耐寒性のある植物です。
環境の変化にも強く花も咲かせるので街路樹に植える植物としてよく選ばれたりします。
このような理由からつけられたのではないでしょうか。
「返礼」の由来ですが、はっきりしたことはわかっていません。
ですが、花が下を向いてお辞儀しているようにも見えることから、もしかしたらお礼をするという意味でついたのかもしれません。
ドウダンツツジの色別の花言葉
ドウダンツツジの色別の花言葉は特に無いようです。
ドウダンツツジの怖い花言葉
ドウダンツツジの怖い花言葉は特に無いようです。
ドウダンツツジの種類
ドウダンツツジの中でも更にいくつか種類がありますので紹介していきます。
【ヒロハドウダンツツジ】
普通のドウダンツツジは葉幅が8~15㎜なのに対して、15~25㎜と広いのが特徴です。愛知県では東三河辺りにしか自生しておらず絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。
白色の花が咲きます。
【サラサドウダンツツジ】
花はクリーム色にピンク色の縦の筋が入り、更紗模様に似ていることからつけられました。また裾の辺りにピンクの色が入って風鈴のように見えるため、別名フウリンツツジとも呼ばれています。
【ベニサラサドウダンツツジ】
サラサドウダンツツジよりも濃い紅色の花が咲き全体的に赤く見えます。
花の大きさも普通のドウダンツツジよりも少し大きめです。
開花時期も2週間ほど遅れて咲きます。
日本各国の深い山の中に分布しています。
【ホンコンドウダンツツジ】
原産国は中国、香港で中国の春節にはこの枝を玄関に飾るそうです。
サラサドウダンツツジは下の方がピンクですがそれとは逆で白い花の上にピンク色の帽子をかぶったような花が咲きます。
その見た目からピンクシャンデリアとも呼ばれています。
ドウダンツツジの中でも一番大きな花を咲かせます。