濃いピンク色などの可愛らしい花を咲かせる松葉菊は菊の仲間ではなく多肉植物です。
多肉植物の中でもこのように花の存在感があるものは珍しいのではないでしょうか。
目 次
松葉菊とは
松葉菊(マツバギク)は南アフリカ原産でハマミズナ科マツバギク属の多肉植物です。
その中で更にランプランサス属とデロスペルマ属に分類され、開花時期は4~10月頃までで種類によって違いがあります。
色はピンク、紫、赤、白、黄、オレンジ色など多くあります。
葉は厚みがあり、茎は横に広がるように伸びていきます。
暗くなる雨の日や夜は花を閉じる習性があります。
松葉菊の名前の由来
「松葉菊」の名前は葉が細く、松の葉に似ていることと花の形が菊に似ていることからつきました。
よく見ると葉だけではなく、花びらも細長く松葉に似ています。
学名の「ランプランサス」は「輝く花」という意味があり、光沢のある花びらが由来となっています。
また、別名では「サボテンギク(仙人掌菊)」とも呼ばれています。
これは乾燥に強く、葉が肉厚なことからつきました。
葉は色や質感がアイスプラントに似ています。
松葉菊(マツバギク)が誕生花となる日にち
7月1日、7月3日、11月5日、12月11日
松葉菊の花言葉
松葉菊の花言葉は「心広い愛情」「のんびり気分」「怠惰」「愛国心」「勲功」「忍耐」「無邪気」「可憐」です。
「心広い愛情」「のんびり気分」の花言葉は松葉菊が横に広がりながら、のびのびと成長していく様子からつきました。
このような特徴から松葉菊はグランドカバーとしてもよく使われています。
「怠惰」の花言葉は松葉菊が天気の良い日や日中しか咲かないことからつきました。
松葉菊が雨の日や暗くなると閉じてしまうのは光の関係なのかそれとも温度が関係しているのかはっきりしたことはわかっていません。
「勲功」の花言葉ですが「勲功」とは国家や君主に尽くした褒美として勲章を捧げたりすることで、松葉菊の花の形が勲章に似ていることからついたのではないでしょうか。
形だけではなく、光沢もあるのでその点も勲章と重なるところがありますね。
そのような国の為に尽くすという意味で「愛国心」という花言葉もついているのではないでしょうか。
「忍耐」の花言葉は松葉菊が「サボテンギク」という別名がつく位、乾燥に強い植物であることからつきました。
また、南アフリカ原産の植物なので暑さにも強いようです。
「無邪気」「可憐」の花言葉はデージーのようにも見える可愛らしい花姿からついたのではないでしょうか。
実際に同じハマミズナ科で「リビングストンデージー」という松葉菊に似ている花があります。
花びらの形は細長く松葉菊のようですが、花の中心と外側で色が違い、二色になっています。
松葉菊の色別の花言葉
松葉菊の色別の花言葉は特に無いようです。
松葉菊の怖い花言葉
松葉菊の怖い花言葉は特に無いようです。
松葉菊のデロスペルマ属とランプランサス属
松葉菊はデロスペルマ属とランプランサス属に分かれています。
どちらも松葉菊と呼ばれていますが、耐寒性などに少し違いがあり、以下のようになります。
【デロスペルマ(耐寒松葉菊)】
寒さに強く、-15℃まで耐寒性があります。
乾燥に強い分、湿った環境は好まないため、土が乾いてもすぐ水を与えるのではなく、数日経ってから水を与えましょう。
松葉菊の代表とも言える濃いピンク色の「レイコウ」や小ぶりで赤、ピンク、黄、オレンジなどのカラフルな色の「砂漠の宝石」などの品種があります。
【ランプランサス】
デロスペルマほど耐寒性はなく、花期も少し早いです。
180種類ほどあり、日本でよく流通している品種は春に咲く「スペクタビリス」という品種です。
他には「オレンジムーン」というオレンジ色の松葉菊で別名「金鳥菊(キンウギク)」とも呼ばれている品種があります。
最近、多肉植物はインテリアとしても人気のようです。
松葉菊は花も楽しめますし、とても育てやすそうな植物です。