ジンジャーは西洋で「ジンジャーリリー」と呼ばれ、甘い香りと美し花が楽しめます。
日本で薬味として知られるショウガのように、食べることはできません。
目 次
ジンジャーとは
ヘディキウム属の植物で、熱帯アジアが原産です。
日本には江戸時代ごろに持ち込まれました。
日本で香辛料として親しまれるショウガと同じ名前ですが、ジンジャーは食べることができません。
5月から10月ごろに白や赤、オレンジ、黄色などの花色の花を咲かせます。
特に白色の花はユリのようで、甘い香りで知られます。
どんな環境でも比較的育てやすいです。
日本は寒さが厳しいため、年越しさせるためには防寒対策が必要です。
ジンジャーの名前の由来
ジンジャーの正式名称は、「ginger lily(ジンジャー リリー)」で西洋名です。
「ginger(ジンジャー)」は、ショウガ属のジンジャーに、葉っぱや茎がよく似た形をしていることに由来します。
また、ユリのような花を咲かせることから、「lily(リリー)」とつけられています。
和名は「花縮砂(ハナシュクシャ)」です。
同じショウガ科の植物で薬として使用される、「縮砂(シュクシャ)」に、姿形が似ていることで、名づけられています。
ジンジャーが誕生花となる日にち
6月12日、7月16日、7月23日、8月25日
ジンジャーの花言葉
「豊かな心」「慕われる愛」「無駄なこと」が花言葉です。
西洋の花言葉は「prosperity(繁栄)」、「true love(真実の愛)」です。
ジンジャーはステキな香りがあることで知られています。
その香りは、ストレスの緩和などの効果があるとされます。
香りをかぐと心地よさがあることから、「豊かな心」や「慕われる愛」といった花言葉がつけられたようです。
ジンジャーは球根の状態で年を越します。
その後、芽が出るまで時間がかかることから、きちんと育つのか心配されるほどです。
このことから、心配いらないという意味で「無駄なこと」とつけられました。
芽が出るか心配されますが、発芽したあとは成長が早く、繁殖力が強いです。
「prosperity(繁栄)」は、強い繁殖力が由来です。
ジンジャーの色別の花言葉
花色が豊富で、白や赤、オレンジ、黄色などがありますが、色別の花言葉はないようです。
ジンジャーの怖い花言葉
甘い香りが心を落ちるかせることが由来の花言葉ばかりです。
そのため、ネガティブな印象をうける花言葉はないようです。
観賞用のジンジャーと食用のジンジャーの違い
私たちが食事に使うジンジャーも、観賞用のジンジャーと同じく熱帯 アジアが原産と考えられています。
同じショウガ科の植物ですが、属名がちがいます。
観賞用のジンジャーはヘディキウム属の花ですが、食用のジンジャーはショウガ属の植物です。
根の部分は香辛料として親しまれ、薬としても古くから利用されています。
観賞用のジンジャーのように花をさかせますが、日本では気温が足りず、花が咲くことは珍しいです。
ちなみに花色は黄色です。
ジンジャーという名前は、角という意味の「singa(シンガー)」と、形という意味の「vera(ベラ)」が由来です。
根が角のように見えた、ことから「Singavera(シンガベラ)」と古代インドでは言われていました。
いつしか「ginger(ジンジャー)」という名前になりました。
日本では、「生姜(ショウガ)」と言われることも多いです。
大陸から日本へと伝えられたときに、一緒にミョウガもつたわりました。
食用のジンジャーも香りが強かったことから「兄香(セノカ)」、香りの弱いミョウガを「妹香(メノカ)」と呼びました。
ここから、「ショウガ」、「ミョウガ」と呼ばれるようになった説です。
また、中国ではショウガのことを、「薑」と書きます。
日本では「薑」は、はじかみです。
生で食べるショウガのことを「生薑」と書き「シャウキャウ」と音読みします。
音読みが変化して「ショウガ」となりました。
私たちの食事に薬味としてかかせないショウガと同じ名前をもつジンジャー。
食べることはできませんが、甘い香りと美しい見た目が、人の心を癒します。
日本でも育てることができるので、1度きれいな花を育ててみたいですね。