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花言葉・誕生花

ハマユウの花言葉。別名や名前の由来、誕生花は。宮崎県の県花

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ヒガンバナのような細長い花びらで、白色の花を咲かせるハマユウ。

大きな花がいくつも咲く姿は、とても華やかです。

そんなハマユウは、被爆者の希望となった花でした。 

 

ハマユウとは

ハマユウは温暖な地域に自生する花で、東アジアから南アジアに分布します。

日本にも自生している地域があり、房総半島や紀伊半島、四国、九州沿岸など、海に近い場所です。

ハマユウは幹が太く、根元から葉っぱが生い茂ります。

茎には毒があるため、むやみに触らないようにしましょう。

太い1本の茎の先から、たくさんの花を咲かせます。

花色は白で、先にかけて反りかえる、細長い6枚の花びらが特徴です。

花には強い香りがあり、花が満開となる夜に香りが際立ちます。

開花期は7月から9月で、花が終わると種子ができます。

種子はボール状の形をしており、2~3㎝ほどの大きさです。

種子はコルクのような質の皮で包まれているので、水に浮きます。

数か月海の上に浮かび、漂流することもあります。

 

ハマユウの名前の由来

「浜木綿(ハマユウ)」は和名です。

海岸など海の近くに咲くことから、「浜」という名前がつけられています。

また、「楮(コウゾ)」から作られる布に似ていることが由来です。

コウゾは、和紙の原料であり、神事などに使う布「木綿(ユウ)」も作られます。

ハナユウが白く花びらが反りかえる姿が、「木綿」が垂れ下がっているようにみえたことから、「浜木綿(ハマユウ)」という名前となりました。

和名には、「浜万年青(ハマオモト)」という名前もあります。

ハマユウの葉っぱが、オモト属の「万年青(オモト)」の葉っぱに、似ていることからつけられました。

 

学名は「crinum asiaticum(クリナムアジアティカム)」です。

「crinum」はユリという意味のギリシャ語、「crinon(コリノン)」から着ています。

花が、ユリのように花びらを広げることが由来です。

またハマユウがアジア原産の花であることから、「asiaticum」とつけられています。

 

ハマユウが県花の都道府県

ハマユウは宮崎県の県花となっています。

 

ハマユウが誕生花となる日にち

7月17日

 

ハマユウの花言葉

「どこか遠くへ」「汚れがない」「あなたを信じます」が花言葉です。

また、西洋の花言葉は「kindness(優しさ)」、「delicate beauty(繊細な美しさ)」です。

ハマユウの種子は、海に浮かび、どこかの海岸に流れ着くことで、新たな地に根付きます。 

新たな土地へ行くことから「どこか遠くへ」という花言葉がつけられました。

「あなたを信じます」も、必ず新しい土地で根付けることを信じているという意味です。

「汚れがない」は、ハマユウの花が神事に使われる、「木綿(ユウ)」に似ていることが由来です。

 

ハマユウの色別の花言葉

ハマユウの花色は白のみです。

そのため、花色別の花言葉はありません。 

同じハマオモト属の花で、アフリカハマユウという花があります。

こちらは、南アフリカが原産です。

アフリカハマユウの花言葉は、「潔癖」という物がつけられています。

 

ハマユウの怖い花言葉

種子が流され新たな土地で根付くハマユウの性質が、花言葉になっています。

どこに行きつくかわからないため、不安を感じるような花言葉がつけられていそうです。

しかし、希望を感じるような花言葉ばかりで、怖い印象の物はつけられていないようです。

 

ハマユウと被爆の歴史 

ハマユウは、日本の沿岸地域に自生している花です。

そんなハマユウは、被爆地である広島に希望をもたらした花です。

現在平和祈念公園とされている場所で、被爆したハマユウの株がありました。

広島に原爆が落とされた当初は、何十年も花や草木は生えないと言われていました。

被爆から1ヶ月ほどたったとき、日本の兵士が、爆心地から2kmほどの場所で、ハマユウの球根から芽が出ているのを見つけます。

球根を鎌倉へと持ち帰り、そこで育てたそうです。

今では、被爆ハマユウが、広島平和公園をはじめ、東京都上野公園の東照宮境内など、全6箇所で育てられています。

 

夜に美しい花を満開にし、良い香りを漂わせるハマユウ。

新たな場所できれいな花を咲かせるために、種子を海へと漂流させます。

海岸に行ったときには、ハマユウの花を探してみてはいかがですか。

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