色鮮やかなブーゲンビリアは南国の雰囲気が漂う人気のある植物です。
そして、その情熱的なイメージにふさわしく「魂の花」とも呼ばれています。
目 次
ブーゲンビリアとは
ブーゲンビリアはオシロイバナ科ブーゲンビリア属のつる性低木です。
原産国は中央アメリカや南アメリカの熱帯地域です。
草丈は50㎝~3mほどになります。
開花時期は4~5月、10~11月と育て方によって違いがあります。
花の色は主にピンク、赤、白で、中央の白い部分のみが花で、その周りの花びらに見える部分は苞(ほう)になります。
インドの伝統医療であるアユールヴェーダでは糖尿病の治療に葉の部分が使われています。
和名ではイカダカズラ(筏葛)、ココノエカズラ(九重葛)、英語名ではペーパーフラワーと呼ばれています。
ブーゲンビリアの名前の由来
ブーゲンビリアという名前はフランスの探検家「ルイ・アントワーヌ・ブーガンヴィル」の名前からきています。
1768年に彼が新たな大陸を探求している時にブラジルでこの花を発見します。
響きのいい名前ですが、実は人名から来ていたのですね。
和名の「イカダカズラ(筏葛)」は中央の白い花を人、その周りを包んでいる苞(ほう)をイカダに見立ててついた名前です。
ひらひらとした苞は川でイカダがゆらゆら揺れるイメージも連想させますね。
「クジュウカズラ(九重葛)」は苞が何枚も重なって、一つの花に見えることからついたのではないでしょうか。
英語名の「ペーパーフラワー」は苞の部分が乾燥していて、薄い紙のようであることからつきました。
ブーゲンビリアが誕生花となる日にち
6月30日、7月20日、7月23日、7月26日、7月29日、 8月9日、 8月16日
ブーゲンビリアの花言葉
ブーゲンビリアの花言葉は「情熱」「熱心」「あなたは魅力に満ちている」「あなたしか見えない」です。
これらのの花言葉は見ての通り、鮮やかな色合いの情熱的な花姿から来ています。
ブーゲンビリアは昔から「魂の花」と呼ばれていますが、はっきりした由来はわかっていません。
もしかすると心を動かすような情熱的な見た目から来ているのかもしれませんが、ある説では戦争で亡くなられた方の魂を鎮めるために捧げられた花だったという話もあります。
ブーゲンビリアの色別の花言葉
ブーゲンビリアの色別の花言葉は以下のように分けられています。
ピンクは「あなたは魅力に満ちている」
この花言葉なら誰がプレゼントでもらっても嬉しいですね。
母の日といえば、カーネーションが主流ですが、ブーゲンビリアもちょうどその頃が開花時期という事もあり、最近はカーネーションと並んで人気のようです。
赤は「情熱」「あなたしか見えない」
これは赤が持つ色のイメージそのままの花言葉で、恋人に贈る時にふさわしいですね。
白は「熱心」「あなたは素敵」
鮮やかな明るい色のイメージが強いブーゲンビリアですが、白も爽やかで美しいですね。
純粋で誠実なイメージがありますし、老若男女問わずプレゼント出来そうです。
ブーゲンビリアの怖い花言葉
実はブーゲンビリアには「薄情」という花言葉もあります。
これは苞が紙のようにペラペラとして薄いことからついたようです。
また、意外ですが、ブーゲンビリアにはトゲがあることから、ハワイでは「花の悪魔」と呼ばれています。
ブーゲンビリアのトゲは花芽が上手く育たず、変化したものだそうです。
花芽が出始める頃にあまり水をやり過ぎると、このようになってしまうので注意が必要です。
ブーゲンビリアの島
パプアニューギニアに「ブーゲンビル島」という島があります。
花名の由来にもなった探検家ブーガンヴィルがこの島の名前をつけました。
この島にブーゲンビリアの花がたくさん咲いていたのでしょうか。
太平洋戦争のブーゲンビル島の戦いでは多くの方が亡くなり、墓島と呼ばれることもあったそうです。
「ブーゲンビリアが魂の花と呼ばれる理由は亡くなった方への鎮魂花だったため」という説はもしかしたら本当だったのかも知れません。