コオニタビラコは、 弱った胃腸を休めるために食べられる七草粥の中に入れる1つです。
古くから整腸作用のある植物として重宝されてきました。
そんなコオニタビラコは、他の植物と共存しながら咲く、素敵な花です。
目 次
コオニタビラコとは
コオニタビラコは、日本の本州、四国、九州に生息します。
あぜ道や野山などに咲く花です。
タンポポのように、葉っぱを地表に広げ、茎を真っすぐ上にのばします。
伸ばした茎の先に1つの花をつけます。
花色はタンポポのように鮮やかな黄色です。
コオニタビラコは、若草や新芽を食用として食べることができます。
七草粥はもちろんですが、おひたしや天ぷら、炒め物なども一般的です。
コオニタビラコには、整腸作用や高血圧予防などに効果があるとされ、お正月の贅沢な料理で弱っている胃腸を整える作用があります。
アクと苦味が強いため、下茹でして調理するのが良いでしょう。
コオニタビラコの名前の由来
コオニタビラコは、古くは「田平子(タビラコ)」とされていました。
現在でもタビラコと呼ばれます。
タビラコという名前は、葉っぱを放射状に平たく広げることに由来します。
コオニタビラコという名前は、花形が似ている、「鬼田平子(オニタビラコ)」からつけられました。
タビラコよりも大きく、タビラコに似ているオニタビラコ属の花が「鬼田平子(オニタビラコ)」と名づけられています。
オニタビラコよりも小さいことから「コオニタビラコ(小鬼田平子)」と呼ばれるようになったそうです。
名前の由来からは、2つの花が大きさのちがいで、分類されるように感じます。
実際は全く別の花で、コオニタビラコはキク科ヤブタビラコ属です。
ホトケノザという別名は、葉っぱが放射状に広がる様子が由来です。
仏さまが座っている座布団のように見えたことでつけられています。
西洋名は「Nipplewort(ニップルウォルト)」です。
「wort」には、古い意味に草や植物と言った意味があるそうです。
コオニタビラコが誕生花となる日にち
2月8日、4月30日
コオニタビラコの花言葉
コオニタビラコの花言葉は「調和」「仲間と一緒に」などです。
他の植物のと共存しながら、ひっそりと咲きます。
そんな姿から、「調和」や「仲間と一緒に」という花言葉がつけられたようです。
コオニタビラコの色別の花言葉
コオニタビラコは、黄色の花色のみで、花色別の花言葉はありません。
種類はちがいますが、コオニタビラコと似ているオニタビラコ花言葉は、「純愛」「想い」「仲間と一緒に」などです。
オニタビラコ
オニタビラコは群れをなして、生息することがあるため「仲間と一緒に」という花言葉がついたそうです。
コオニタビラコの怖い花言葉
コオニタビラコは、周囲の植物と協調しながら咲く花です。
そんなコオニタビラコには、怖い花言葉は付けられていないようです。
コオニタビラコと同じ名前を持つ花
コオニタビラコの別名、「タビラコ」「ホトケノザ」と言う名前がつく、全く植物があります。
「タビラコ」は、ムラサキ科キュウリグサ属のキュウリグサという花の別名です。
キュウリグサ(タビラコ)
キュウリグサは春先に青紫色の花がつきます。
葉っぱをこすり合わせるとキュウリに似た匂いがすることから、名づけられているそうです。
タビラコという名前は、葉っぱが放射状に広がる様子が、コオニタビラコのように見えたのかもしれませんね。
ちなみにキュウリグサの花言葉は「愛しい人へ」「真実の愛」となります。
「ホトケノザ」は、シソ科オドリコソウ属の花です。
ホトケノザ
こちらは、紫色の花をつます。
ホトケノザはコオニタビラコのように、美味しく食べることはできません。
そんなホトケノザの花言葉は、「調和」や「輝く心」です。
全く別の花ですが、コオニタビラコと同じ「調和」という花言葉が付けられています。
コオニタビラコは、春の七草として、日本で親しまれてきました。
あぜ道や野山で、黄色の花を輝かせます。
同じ名前を持つ花があるので、間違えて食べないように注意が必要ですね。