幅広い地域に自生し、花を咲かせるブッドレアは日本にも自生している品種があります。
花はいくつも集まり、大きな花穂となり、存在感があります。
目 次
ブッドレアとは
元々は中国が原産の花木であるブッドレアですが、現在ヨーロッパとオーストラリア以外の温帯及び熱帯の地域で自生します。
100種程度の近縁種があり、園芸品種なども多いです。
日本にも自生している品種があり、フジウツギとウラジロフジウツギがそれにあたります。
ゴマノハグサ科フジウツギ属の低木で、樹高は2から3mです。
花は7月から10月ごろに見ごろをむかえます。
花色は白、青、紫などが多く、中にはピンクなどもあるそうです。
長く伸びた茎の先に花穂を形成します。
小さな花がいくつもつき、大きい花穂は30㎝以上に成長することもあります。
暑さや寒さにも強く丈夫なため、日本の環境でも育てやすく、扱いやすい植物として人気です。
ブッドレアの名前の由来
「Buddleja(ブッドレア)」という名前は学名で、イギリスの植物学者の名前に由来します。
植物学者であり、聖職者でもあった、「Adam buddle(アダム・バドル)」です。
彼は、コケ植物の権威であると言われており、スウェーデンの植物学者リンネによって花の名前に献名されました。
本来であれば、「Buddleia」と表記するところであったが、リンネが「Buddleja」としたためブッドレアとなったそうです。
西洋では「butterfly bush(バタフライ ブッシュ)」と呼ばれます。
ブッドレアの花は香りが良く、蜜の甘い香り蝶々が集まることが由来です。
和名には「錦藤空木(ニシキフジウツギ)」や「房藤空木(フサフジウツギ)」という名前がつけられています。
「藤」という名前がつく理由は、マメ科の植物であるフジのような花穂の見た目からついたそうです。
「空木」という名前は、ブッドレアの葉っぱの形が、ウツギの葉っぱのよく似ていることが由来と言われています。
ブッドレアが誕生花となる日にち
10月20日、11月10日
ブッドレアの花言葉
「恋の予感」「魅力」「親しみのある関係」「あなたを慕う」これらがブッドレアの花言葉です。
西洋では「revival(復活)」、「a New Beginning(新たな始まり)」などの花言葉がつけられています。
蜜の甘い香りが可憐に舞う蝶々をひきつけることから、「恋の予感」「魅力」「親しみのある関係」などといった花言葉がつきました。
温帯や熱帯など幅広い地域に生息する低木で、比較的丈夫なことから、「revival(復活)」や「a New Beginning(新たな始まり)」と言った花言葉がついたそうです。
ブッドレアの色別の花言葉
白や青、紫、ピンクなどの花色があるブッドレア。
花色は複数ありますが、色別の花言葉はつけられていないようです。
ブッドレアの怖い花言葉
花の甘い香りにつられてやってくる蝶々にまつわる「魅力」や「親しみのある関係」など良いイメージの花言葉がつけられています。
怖い花言葉はつけられていません。
ブッドレアの雑学
蝶々が集まるほど甘い蜜の香りがするブッドレア。
さぞかし美味しい蜜がとれるであろうと思いますが、実はサポニンという有毒物質を含みます。
サポニンとは口にすると蕁麻疹や紅斑などの症状が出ます。
この毒は、キキョウやツバキ、ハスイモなどの植物に含まれるそうです。
日本ではニシキフジウツギやフサフジウツギとして良く知られるブッドレア。
葉っぱがウツギに似ているから名づけられたとされています。
ウツギは、日本や中国に分布する低木です。
木の幹が空洞に出ることが名前の由来とされています。
葉っぱの形は楕円形で、先がとがりフチは少しギザギザです。
ブッドレアの葉っぱの形によく似ています。
花は白色で、たくさん集まって咲きますが、ブッドレアのように花穂のようにはなりません。
ウツギの花言葉は「秘密」や「古風」などです。
大きな花房が魅力的で、甘い香りに蝶々があつまるブッドレア。
花言葉には、「魅力」や「あなたを慕う」など、ポジティブなイメージものがたくさんつけられています。
しかし、毒を持つ植物なので扱いには注意しましょうね。