色鮮やかで個性的な花を咲かせるストレリチア。
南国の鳥が遊びにきたのではないかと錯覚をおこしそうなその花は別名「極楽鳥花(ゴクラクチョウカ)」と呼ばれています。
目 次
ストレリチア(極楽鳥花)とは
ストレリチアは南アフリカなどに分布しているゴクラクチョウカ科ゴクラクチョウカ属の植物です。
開花時期は5~10月頃でオレンジ色(もしくは黄色)と青色が組み合わさった鳥のような花姿が特徴です。
いくつか品種がありますが、一般的にストレリチアというと「レギナエ(レギネ)」という品種のものを指すと言われています。
レギナエは草丈は1mほどで他の品種に比べてそれほど大きくなりません。
レギナエ以外で代表的な品種は以下のようなものがあります。
【ニコライ(オーガスタ)】
白い鳥のような花を咲かせるため「天国の白い鳥」と呼ばれています。
葉は大きく、バナナの葉に似ており、高さも10m位まで成長するものがあります。
学名のニコライは皇帝ニコライ一世が由来となっています。
【ノンリーフ(ユンケア)】
株が成長するにあたって、ほとんど葉がなくなるのが特徴です。
レギナエのようにオレンジ、黄、青色が入った色鮮やかな花を咲かせます。
【ユンケア】
葉が線状やスプーン状になり、レギナエよりも生育が少し遅いようです。
ストレリチアの名前の由来
ストレリチアの名前はイギリス王ジョージ3世の王妃シャーロットの旧姓からきています。
王妃は植物愛好家だったようで、自分の旧姓が花の名前になり、大変喜ばれたのではないでしょうか。
和名の「極楽鳥花」は「風鳥(ふうちょう)」という鳥に似ていて、この風鳥の別名が「極楽鳥(ごくらくちょう)」であることが由来となっています。
極楽鳥はパプアニューギニアなどに生息する顔の部分が青、尾の辺りに黄色が入った美しい鳥です。
また、ストレリチアの英語名は「Bird of paradaise(楽園の鳥)」と呼ばれています。
ストレリチアが誕生花となる日にち
4月25日、11月23日、12月6日、12月16日
ストレリチアの花言葉
ストレリチアの花言葉は「輝かしい未来」「万能」「強運」「恋の伊達者」「気取った恋」です。
「輝かしい未来」の花言葉は色鮮やかな美しい花姿と和名の「極楽鳥花」や英語名の「Bird of paradaise(楽園の鳥)」という名前が明るい未来を連想させることからきているようです。
「万能」「強運」の花言葉ははっきりした由来はわかっていませんが、先程の「輝かしい未来」と同様にポジティブな印象の花言葉ですね。
「恋の伊達者」「気取った恋」の花言葉ですが、伊達者(だてもの)とは派手な装いで粋なことを好む人のことを言いますので、カラフルで奇抜な花姿からこれらの花言葉がついたようです。
ストレリチアの英語の花言葉は「壮麗」「誠実」です。
「壮麗(そうれい)」とは規模が大きくて美しいという意味があります。
美しい花と品種によっては高さが10mほどにもなるので、そこからこの花言葉がついたようです。
ストレリチアの色別の花言葉
ストレリチアの色別の花言葉は特に無いようです。
ストレリチアの怖い花言葉
ストレリチアの怖い花言葉は特に無いようです。
和名の由来になった極楽鳥とは
極楽鳥花の名前の由来である極楽鳥(風鳥)はパプアニューギニアの国鳥になっています。
パプアニューギニアの国旗に描かれている鳥はこの極楽鳥です。
西洋で極楽鳥がはじめて見られた時は肉と脚がない剥製にされた状態だったそうです。
脚がないことから地上に降りることのない天国の鳥=極楽鳥といわれるようになりました。
ずっと風に乗って飛び続け、食べ物も食べない、風を食べて生きていると言われていたこから正式名の「風鳥(ふうちょう)」がついたのかもしれません。
極楽鳥花という名前と個性的な花姿に惹かれる方も多いのではないでしょうか。
花屋さんではなかなか見かけることがありませんが、写真で見てもこれだけ美しいのですから、ぜひ実物も見てみたいものですね。