光輝くような美しさのあるエリンジウム。
丸い花のまわりを、トゲのある苞がつき、少し近寄りがたさを感じさせます。
そんなエリンジウムが由来となったある食べ物がありました。
目 次
エリンジウムとは
ヨーロッパやアメリカが原産のエリンジウムは、多年草の花です。
セリ科エリンジウム属の花で、230種ほどが属します。
高温多湿な日本の環境は好みません。
そのため、日本には1種類も自生しておらず、栽培されるときは一年草として扱われます。
花色は青や白、紫、緑などがあり、6月から8月ごろに花が咲きます。
特徴は、花に輝かしい光沢があること、そして花の周りに鋭いトゲがある苞が広がることです。
小さな花が球状になり花を形成します。
エリンジウムの中でも良くドライフラワーなどに利用され親しまれている、マツカサアザミは花だけでなく茎までも青色です。
エリンジウム属の花の多くは日本の環境で育てるのが難しいですが、マツカサアザミは、日本でも育てられます。
マツカサアザミ以外にも、「エリンジウム・アルピナム」や「エリンジウム・ギガンチューム」などが人気の品種です。
エリンジウムの名前の由来
学名である「Eryngium(エリンジウム)」は、和名でもあります。
「Eryngium」は「eryggion(エリギオン)」というギリシャ語が由来です。
「eryggion」にはトゲのある葉っぱという意味があり、苞にとげがあることからつけられています。
西洋では「Flat sea holly(フラット シー ホリー)」です。
深い海のような青色をしています。
そのため「Flat see」とつけられたそうです。
「holly」はヒイラギをあらわします。
ヒイラギの葉っぱは鋭いとげを持っており、エリンジウムの苞もとげがあることからつけられました。
エリンジウムの中でも親しまれている「松毬薊(マツカサアザミ)」は、丸い花が松ぼっくりの見た目に似ていることが由来です。
エリンジウムが誕生花となる日にち
8月15日、8月28日、9月24日
エリンジウムの花言葉
「秘めた愛」「秘密の恋」「光を求める」などがエリンジウムの花言葉です。
西洋の花言葉は「rigor(厳格)」、「independence(独立)」です。
自然と輝きをはなつ丸い花の周りに、トゲのある苞があります。
思いや輝きを心に秘め、それを包みかくしているように見えることから、「秘めた愛」「秘密の恋」といった花言葉がついたようです。
同じようにトゲがあることで、人を寄せ付けないイメージがもたれ、「rigor(厳格)」、independence(独立)」などとつきました。
「光を求める」は、花や茎全体につやがあり、きらびやかであることが由来です。
エリンジウムの色別の花言葉
青色だけでなく白や緑、紫など寒色系の花色が複数あるエリンジウム。
花色の種類はありますが、それぞれに花言葉はつけられていないようです。
エリンジウムの怖い花言葉
艶々した花が魅力的なエリンジウムですが、トゲがありどこか近寄りがたい印象です。
怖い花言葉がつけられていそうですが、特別怖いものはありません。
しかし、「秘めた愛」「秘密の恋」という花言葉が、浮気や不倫を連想させると言われてることがあります。
ドライフラワーなどでプレゼントするときには、少し気を付けたほうが良いかもしれませんね。
エリンジウムとエリンギの関係
私たちの食卓に良く取り入れられるエリンギ。
キノコの1つで、美味しく食べられています。
そんなエリンギは、エリンジウムと深い関係がありました。
スーパーなどで販売されているエリンギは、温室などで管理されて栽培しているものです。
野生にもエリンギは存在します。
野生のエリンギは、エリンジウムなどの植物の根元に寄生して成長します。
エリンジウムの根元につくことから、エリンギという名前がつけられたそうです。
ちなみにキノコであるエリンギにも花言葉があり、「宇宙」です。
「宇宙」という花言葉の由来はわかりませんが、エリンジウムの花言葉とは似ていませんね。
青色の丸い花に艶があるエリンジウムは、独特な見た目ですがとても美しいです。
ドライフラワーにしても、澄んだ青色が残るので、長期間楽しむことができますよ。