冬から春にかけて長く咲くサイネリア(シネラリア)。
こんもりとドーム型に咲く花姿はとても華やかで、見る人の心を明るくさせてくれます。
目 次
サイネリア(シネラリア)とは
サイネリア(シネラリア)はキク科ペリカリス属の多年草です。
北アフリカ、カナリア諸島原産で、14種類ほどが分布しています。
草丈は20~60㎝ほどで、葉はハート型で縁がギザギザしています。
1~4月頃に青、紫、ピンク、白、赤、複色の花をたくさん咲かせます。
単色以外にグラデーションのあるものや縁取りのある2色のものなど、カラーバリエーションに富んでいます。
日の当たる場所を好み、霜に弱いので、冬は屋内で育てるとよいでしょう。
また、食用のものもあり、フレンチやイタリアンの料理にもそえられたりします。
サイネリア(シネラリア)の名前の由来
「サイネリア(Cinerarius)」という名前はラテン語で「灰」という意味があり、これはサイネリアの葉に灰白色の綿毛がついていることが由来となっています。
元々は「シネラリア」と呼ばれていましたが「死」を連想させることから、最近では「サイネリア」の名前で流通するようになりました。
葉が蕗(ふき)に似ていることから「フキザクラ(蕗桜)」という和名がついています。
以前は縁起を担ぐために「フウキザクラ(富貴桜)」「フウキギク(富貴菊)」とも呼ばれていました。
サイネリア(シネラリア)が誕生花となる日にち
2月14日、12月2日、12月14日、12月23日
サイネリア(シネラリア)の花言葉
サイネリアの花言葉は「いつも快活」「喜び」になります。
「いつも快活」「喜び」の花言葉は次から次に色とりどりの花を咲かせることからつきました。
サイネリアの花の色は明るく春らしい色が多く、一つの株からたくさん花を咲かせるのでボリュームも出ます。
英語の花言葉は「always delightful=いつも愉快」になります。
日本ではシネラリアは「死」を連想させるのでお見舞いにはふさわしくないとされていますが、海外では病人を元気づける花として贈られるそうです。
サイネリア(シネラリア)の色別の花言葉
サイネリア(シネラリア)の色別の花言葉は以下のようにわけられています。
白は「望みある悩み」
紫は「喜び」
青は「悩み多き恋」
「望みある悩み」「悩み多き恋」は一見ネガティブに感じますが、若いからこそ経験できることと思えば、それほど悪い花言葉ではないかもしれませんね。
サイネリア(シネラリア)の怖い花言葉
サイネリア(シネラリア)の怖い花言葉は特に無いようです。
縁起が悪いと言われる花
サイネリア(シネラリア)は「シネ」という言葉が入っていて「死」を連想させるため、日本では縁起が悪いとされ、贈り物には避けられることがあります。
他にも同じように縁起が悪く、贈り物には向いていないと言われる花がいくつかあります。
【ヒガンバナ(彼岸花)】
お彼岸の時期になると赤い花を咲かせ、お墓でもよく見かけることから彼岸花という名前がつけられています。
また、毒があることでも有名です。
そのため、不吉な花というイメージから避けられてきました。
【サルスベリ(百日紅)】
夏から秋頃に濃いピンク色の花を咲かせ、見た目は美しいのですが、その名前から縁起が悪いといわれてきました。
サルスベリの名前の由来は猿も滑り落ちそうなほど樹皮がツルツルしていることからつきました。
そのため「すべる」「落ちる」といったイメージから、特に受験生には贈らない方が良いとされてきました。
【クチナシ(梔子)】
梅雨ごろに香りのよい白い花を咲かせるクチナシですが、その名前から日本では古くから「嫁にもらうくち無し」と語呂合わせで言われています。
これは「嫁にもらわれるあてがない」という意味で、女の子のいる家には植えない方がよいという言い伝えがあります。
そのため、未婚女性にも贈らない方がよいと言われています。
しかし、縁起にこだわらなければ、どれも美しい花を咲かせるので、育てるのが楽しみですね。