ジギタリスといえば、鐘型の花弁に鮮やかな色が印象的な花です。
その独特の美しさから洋風花壇には欠かせない存在でもありますが、その花言葉をご存知でしょうか?
ジギタリスは品種が多い分、花言葉もいくつか存在します。
目 次
ジギタリスの花言葉
ジギタリス全般の花言葉は「熱愛」「隠されぬ愛」「誠心誠意」「青春」です。
まずは熱愛についてです。
ジギタリスの葉を陰干しした葉末は、心臓を刺激する強心剤の材料として使われていました。
ハートを強くする性質から「熱愛」という花言葉になったのでしょう。
次に隠されぬ愛についてです。
ジギタリスはまっすぐに茎を伸ばし、そこからベルの形をした花がたくさん咲きます。
その隠さずに咲き乱れるたくさんの花が「隠さぬ愛」というイメージにつながったのでしょう。
次に誠心誠意についてです。
後述しますが、ジギタリスには「不誠実」という花言葉があります。
しかし逆の意味の「誠心誠意」という花言葉も持ち合わせます。
心臓を刺激する強心剤の成分を持つジギタリスは、毒にも薬にもなります。
そこから、この相対する「不誠実」と「誠心誠意」という花言葉を持ち合わせるのでしょう。
最後に青春についてです。
ジギタリスの最盛期は初夏の5月~7月ころです。
今から青々としてくる自然に、希望を抱く人間たちが力強く活動する時期です。
そこから「青春」という花言葉がつけられたのでしょう。
色別の花言葉
ジギタリスは白やピンク、紫色のものが多いのですが、実はとてもカラフルな花です。
明るいものだけではなく、暗い色や淡い色もあります。
そんなジギタリスですが、色によっての花言葉は特にありませんでした。
西洋での花言葉
ジギタリスの西洋での花言葉は「insincerity(不誠実)」です。
後述するギリシャ神話が由来と思われます。
実は怖い花言葉
ジギタリスの花言葉の中には、「不誠実」というものがあります。
その由来となったギリシャ神話があります。
全知全能の神ゼウスは、妻のヘラが賭け事であるサイコロ遊びに興じていることをよく思っていませんでした。
ある日彼女が誤って地上にサイコロを落とし、ゼウスに「サイコロを取ってきてほしい」と頼みます。
しかしゼウスはそのサイコロをジギタリスの花に変えてしまうのです。
ヘラがサイコロ遊びをしていることや、そのゼウスへの頼み方から「不誠実」という花言葉が生まれたのでしょう。
使ってはいけない花言葉
ジギタリスには情熱的な花言葉もありますが、「不誠実」と「誠心誠意」のような裏表の花言葉が存在しています。
ネガティブな意味を受け取られてしまうこともありますので、ジギタリスの花言葉を贈るのは注意した方が良いでしょう。
ジギタリスが誕生花となる日にち
3月27日、5月12日、5月23日、6月13日
ジギタリスとは
ジギタリスの特徴
ジギタリスは5月〜7月が開花時期のオオバコ科の多年草です。
ベルのような釣鐘型の花が真っ直ぐ伸びる茎に沿って連なって咲きます。
花の内側には斑点模様があります。
ジギタリスには毒がありますが、その葉を乾燥させたものを心臓を刺激する強心剤の材料として使っていました。す。
ジギタリスの名前の由来
花の形が指につけるサックに似ていることから、ギリシア語で指を意味している「digitus(ディギトゥス)」から名付けられたとされています。
英名であるフォックスグローブを直訳して、和名の「狐の手袋」となりました。
ジギタリスの種類
ジキタリスには大輪花の「D.プルプレア」や黄色い花の「D.ルテア」などがあります。
ジギタリスの品種
ジギタリスは世界中にたくさんの品種があり、その形や名前もそれぞれ個性的で、同じジギタリスでも全く違う美しさがあります。
「ジギタリス・プルプレア」
紫色という意味のプルプレアはジギタリスの本種で、様々な品種の元になります。
「ジギタリス・ルテア」
ルテアは本種より小さく黄色や白色の花を花を咲かせます。
ヨーロッパからアフリカなどの地域で自生しています。
「ジギタリス・グランディフローラ」
丈が60センチから100センチほどで、黄色い大輪の花です。
「ジギタリス・メルトネンシス」
グランディフローラとプルプレアを交配させたもので、丈は30cm~150cmと幅広く、変異が多いです。
色や大きさによって、違う花のように特徴がありますが、どの種類も優雅でとても綺麗です。
扱いやすく、女性に人気のジギタリスを、ぜひみなさんも育てたり誰かへ贈ってみたりしてみませんか?