ツルバラは手を加えることによって、自由自在に形を変化することが出来るしなやかなバラ科の植物です。
目 次
ツルバラとは
ツルバラはバラ科バラ属でつる性の植物です。
原産地はヨーロッパ、アジア、北アメリカ、中近東などです。
1~6mほどのつるを伸ばしますが、自発的に他のものに絡まったりはしないため、人の手によって枝を誘引していく必要があります。
5~6月上旬、6月中旬~11月に白、ピンク、赤、黄色などの花を咲かせます。
一季咲きのものは春だけ咲きますが、四季咲きのものは春に咲いた後、秋に再び花を咲かせます。
同じ仲間で【モッコウバラ】という常緑つる性植物があります。
モッコウバラの原産国は中国で、主に黄色の小さい八重咲きの花を咲かせます。
一重咲きのものや白色のものもあり、これらは芳香性がありますが、黄色の八重咲きには香りはありません。
ツルバラの名前の由来
ツルバラ(蔓薔薇)は名前の通り、枝をつる状に伸ばしていく性質があることからつきました。
英語では「Climbing Rose(クライミングローズ)」と呼ばれています。
クライミングには「よじ登る」という意味がありますので、これもつる性であることが由来となっているようです。
この他には「Vine rose(バインローズ)」という呼び方もあり、「Vine」には「つる」「ツタ」という意味があります。
学名では「Rosa(ローザ)」と言い「ピンク」や「バラ」という意味があります。
ツルバラが誕生花となる日にち
7月31日、11月9日
ツルバラの花言葉
ツルバラの花言葉は「無邪気」「爽やか」「いつも美しい」「愛」です。
「無邪気」「爽やか」の花言葉は枝がのびのびと育ち、たくさんの花が咲くことからつきました。
ガーデニングではツルバラの特性を活かしてアーチを作ることも出来るので、それだけ伸びやかさがある植物であることがわかります。
バラのアーチやトンネルはとても見事でロマンティックですね。
「いつも美しい」「愛」の花言葉はバラの花言葉が「愛」「美」であり、ツルバラも同じように美しいバラの花をたくさん咲かせるのでつきました。
ツルバラの色別の花言葉
ツルバラの色別の花言葉は以下のようになります。
赤は「情熱」「あなたを愛します」
プロポーズに使われる赤いバラのイメージからきているようです。
ピンクは「感謝」「幸福」
母の日にカーネーションの代わりにピンクのバラを贈られる方も多いのではないでしょうか。
黄は「友情」「平和」
黄色の花は性別問わずプレゼント出来そうですね。
白は「尊敬」「純潔」
白色のもつイメージにふさわしく、ウェディングにもよく用いらていますね。
青は「夢かなう」「神の祝福」「奇跡」
近年「ブルーローズ」と呼ばれる青いバラが開発されました。
ここにたどり着くまで試行錯誤しながらやっと完成することが出来たことから、これらの花言葉がついたようです。
ツルバラでは「つるブルームーン」という品種がありますが、真っ青な青ではなく、青みのかかった紫色と言った感じの色の花を咲かせます。
ツルバラの怖い花言葉
ツルバラの怖い花言葉は特に無いようですが、先程のつるブルームーンには「不可能」という花言葉もついているようです。
今でこそ、青いバラと呼ばれるようになりましたが、当初は青い色のバラを作るのは不可能だと言われてきたことが理由のようです。
ツルバラの言い伝え
前述の色別の花言葉と怖い花言葉で登場した「つるブルームーン」という品種が出来るまで、以下のような説があるようです。
名前にムーン(月)とついていますが、本来は月に1回しか見られない満月が、極めて稀に2回見られることがあり、その月のことを「ブルームーン」と言うそうです。
青いバラが作られるのも、そのように大変珍しい、ありえないことという意味からこの品種名と花言葉がついたのではないかということです。
この二回目の満月「ブルームーン」は滅多に見ることが出来ないため、見れば幸せになれるという言い伝えがあるそうです。
とても神秘的で、ぜひ一度見てみたいものですね。
この「つるブルームーン」という品種もそれだけ試行錯誤を重ねて作られた奇跡的な花だということではないでしょうか。