夏に花穂をつけますが、葉っぱのカラフルな色を楽しむことが多いコリウス。
日本ではコリウスを一面に植えた植物園などで楽しめます。
コリウスが葉っぱを観察する植物であることから、少しネガティブな花言葉がつけられています。
目 次
コリウスとは
熱帯アフリカや熱帯アジア、オーストラリアなどが原産。
葉っぱを鑑賞する観葉植物で、寒さに弱いことから日本では一年草として扱われます。
原産地では、冬が暖かいため宿根草です。
日本でも冬に室内で育てるなどの対策を行えば、冬を越すこともできます。
シソ科の植物であり、葉っぱはシソの葉のような形です。
葉っぱの色が、黄色や赤、ピンク、オレンジなどたくさんあります。
葉っぱを黄緑色が縁どる品種などもあり、バリエーションが豊富です。
花は真っすぐと伸びた茎に、小さな花がいくつもつきます。
花穂のような形をつくりますが、あまり目立ちません。
青や紫、白などの花が夏から秋にかけて楽しむことができます。
コリウスの名前の由来
「Coleus blumei(コリウス ブルメイ)」は学名で、日本でも学名からコリウスと呼ばれています。
「Coleus」は、ギリシャ語が由来で、花がつく茎のしなりが、刀の鞘のようであることから、鞘を意味する「Koleos(コリオス)」が語源。
日本ではシソ科の植物でシソの葉っぱのよく似ていることから、「錦紫蘇(ニシキジソ)」や「金襴紫蘇(キンランジソ)」という和名があります。
シソよりも葉っぱが華やかであることから、「錦」や「金襴」とついているそうです。
西洋では、学名の「Coleus(コリウス)」がそのまま使われることもありますが、「Painted nettle(ペインテッド ネトル)」と言われることもあります。
「nettle」とは、イラクサ科の植物で、葉っぱがシソのようにギザギザしています。
葉っぱの形が似ていることから、名づけられたのでしょう。
コリウスが誕生花となる日にち
8月18日、10月2日、10月11日
コリウスの花言葉
「善良な家風」「健康」がなどがコリウスの花言葉です。
シソ科の植物でシソの葉っぱに似ていることで、シソの効能を花言葉につけたとされています。
言い伝えに食中毒をおこした若者に、シソを煎じたものを飲ませたら、回復したというものがあります。
同じシソ科の植物であることから、シソに由来した花言葉がつけられたそうです。
コリウスの色別の花言葉
花色は青や白、紫、葉っぱの色は赤やオレンジ、黄色などたくさんありますが、色別の花言葉はつけられていないようです。
コリウスの怖い花言葉
シソに由来する花言葉以外に、「かなわぬ恋」「絶望の恋」というネガティブな花言葉がつけられています。
コリウスは鮮やかな葉っぱを楽しむことが多いです。
花が咲くと花に養分がとられ葉っぱが色あせてしまうため、花の芽は摘み取られることが多いです。
花が咲く前にとられてしまうことから、「かなわぬ恋」や「絶望の恋」という花言葉がつけられたそうです。
コリウスに似ている植物
シソ科の植物であり、花言葉の由来になるほど、葉っぱがシソに似ています。
また、シソの花も鞘のようにしなった茎を花穂のようにして、小さな花がいくつもつきます。
シソの葉っぱは基本緑色で、段々と赤紫色へと変化します。
花は白や紫色で、小さな花が可愛らしいです。
シソの葉っぱは食用にされるのは、良く知られていますが、花穂や実も食べられます。
シソの花言葉は、「善良な家風」や「力が蘇る」です。
「善良な家風」はコリウスと同じ花言葉ですね。
「力が蘇る」は、シソが食中毒からの回復に寄与した言い伝えが関係しています。
コリウスの西洋名につけられている「nettle(ネトル)」は、日本でイラクサと呼ばれる植物です。
イラクサはイラクサ科イラクサ属の植物で、日本が原産です。
日本全国に分布するだけでなく、北アメリカやヨーロッパにも自生しています。
葉っぱの形がシソに似ていますが、シソ科の植物ではありません。
茎や葉っぱにはトゲがあり、そのとげにはアセチルコリンやヒスタミンといった成分が含まれています。
奈良公園にはイラクサが植えられており、シカが植物を食べてしまうことをふせいでいるそうです。
そんなイラクサの花言葉は、「根拠のない噂」「悪意」。
同じような葉っぱの見た目ですが、全く違う花言葉がつけられていますね。