日本では花壇や鉢植えなどで栽培されることが多いルリマツリ。
淡い色の花がいくつも集まり咲きます。
ルリマツリは、可愛らしい花が見られるだけでなく、鉛の解毒作用も持ち合わせていました。
目 次
ルリマツリとは
熱帯に生息している低木で、南アフリカが原産です。
手入れされているものは樹高は30㎝から1.5m程度ですが、自生しているものなどは4から5m近くにまで成長します。
熱帯に生息する植物ですが、暑さに特別強いわけではありません。
熱帯では露地栽培ですが、温帯の地域では室温で栽培される樹木です。
寒さには強いので、日本でも冬に室内へ移すなどすれば冬越しも可能。
日当たりが良く、湿度が低い環境を好みます。
花壇などに植える場合は、日当たりと水はけを気にしましょう。
5月から11月には、白や青、紫色の花が咲きます。
花は5枚の丸い花びらで形成され、それが枝の先に10から20輪ほど集まってつきます。
枝はツルのように少し伸び、垂れ下がるのが特徴です。
淡い花色の花がたくさん集まる姿と、緑色の葉っぱが、夏にさわやかさを感じさせます。
ルリマツリの名前の由来
「瑠璃茉莉(ルリマツリ)」は、日本で呼ばれている名前です。
淡い青色の花が良く知られている花であることから、「瑠璃」とつけられました。
「茉莉」は、モクセイ科に属する、マツリカという花に由来します。
マツリカという花も、茎の先に花が集まって咲くため、その姿が似ていることから名づけられたそうです。
学名は「Plumbago auriculata(プルンバゴ アウリクラータ)」です。
ルリマツリには鉛の解毒作用があることで知られていることから、ラテン語で鉛の意味がある「plumbum(プルンバム)」が由来となっています。
「auriculata」は耳形のという意味があるそうです。
日本でもプルンバゴと呼ばれることがある他、西洋名にも、「Blue plumbago(ブループルンバゴ)」とつけられています。
ルリマツリが誕生花となる日にち
10月23日
ルリマツリの花言葉
「ひそかな情熱」「いつも明るい」「同情」「心より同情します」などが花言葉です。
花はしぼんだ後に粘液が出ます。
その粘液が、人の服やかみの毛にくっついてしまうため、「ひそかな情熱」とつけられたそうです。
粘液によって服やかみの毛が汚れてしまうことから、「同情」や「心より同情します」とつけられたのかもしれませんね。
そんなルリマツリですが、花が長い間楽しめます。
パステルカラー調の花をいつもつけていることから「いつも明るい」とつけられたのでしょう。
ルリマツリの色別の花言葉
白や薄い青色、紫などの花色があります。
しかし、花色別の花言葉は特別つけられていません。
ルリマツリの怖い花言葉
花がしぼんだ後に、粘液が服やかみの毛につき、少し厄介な花に感じますが、ポジティブなイメージの花言葉ばかりです。
怖い印象の花言葉はないようです。
ルリマツリとルリマツリモドキ
ルリマツリによく似た名前をもつ、ルリマツリモドキという花があります。
ルリマツリモドキ
ルリマツリモドキは、イソマツ科ルリマツリモドキ属の花です。
ルリマツリがイソマツ科ルリマツリ属の花なので、少し違います。
こちらは東アジアや中央アジアが原産の花で、低木に分類されます。
樹高は20㎝から1mとそこまで大きくありません。
花の見られる時期もルリマツリより短く8から11月です。
花色は、濃い青や紫が多く、ルリマツリのように5枚の花びらを持ちます。
枝の先に5から10輪ほど咲きますが、ルリマツリほどは多くありません。
花の見た目がよく似ていることから、「ルリマツリモドキ」とつけられたのでしょう。
ルリマツリモドキの花言葉は、「いたずら心」「ひそかな情熱」です。
花の分類は違いますが、ルリマツリと同じ「ひそかな情熱」とつけられています。
パステルカラー調の花色が、緑色の葉っぱと相まってとてもさわやかです。
鉢植えなどでもしっかり育ち、初心者でも扱いやすいです。
長期間花が楽しめるのも魅力の1つですね。