赤い色のヒマワリを見たことがある人も多いでしょう。
実はヒマワリではなく、チトニアというメキシコの花。
とてもよく似ていることから、北海道での呼び名は「赤いヒマワリ」です。
夏にヒマワリと同じく元気に咲くはなですが、少しネガティブな印象の花言葉もつけられていました。
目 次
チトニアとは
メキシコが原産の一年草です。
キク科ニトベギク科の花で、オレンジ色の花色が印象的。
草丈は2m程度にまで成長し、まっすぐ伸びた先端に大きな花をつけます。
花の見ごろを迎えるのは、7月から9月です。
10枚程度の花びらからなり、中央にキク科の特徴である筒状の花がつきます。
花びらの表はオレンジ色ですが、裏面は黄色です。
花の茎などは毛におおわれています。
種も最初は毛に覆われますが、成熟するにつれて毛の部分がカタくなり、トゲのようになります。
葉っぱは周囲に小さな切り込みが入り、ギザギザした様相です。
暑さに強い花であることから、日本でも容易に花を楽しむことができます。
チトニアの名前の由来
「Tithonia(チトニア)」は学名ですが、日本でもチトニアと呼ばれます。
ギリシャ神話に登場する美男子で、暁の女神エーオースに愛された「ティートーノス」の名前が由来になっているそうです。
日本では「新渡戸菊(ニトベギク)」という名前がつけられています。
これは、五千円札で良く知られる新渡戸稲造が、明治時代にチトニアを持ち込んだことに由来。
西洋では、「Mexican sunflower(メキシカン サンフラワー)」と呼ばれ親しまれます。
日本でも「メキシコヒマワリ」という名前が知られており、メキシコが原産で、オレンジ色のひまわりのように見えるため、つけられたと言われています。
北海道ではヒマワリに似ていることにちなみ、「赤いヒマワリ」と呼ぶこともあるそうです。
チトニアが誕生花となる日にち
9月29日、10月21日
チトニアの花言葉
「果報者」「幸せ者」「幸福」「優美」「あなたは美しい」などが花言葉です。
「果報者」とは運のよい人や幸せ者といった意味があります。
チトニアの花は、熱帯の暑い環境でもしっかりと育つ花です。
他の花が弱ってしまうような暑さでも、華やかな花を咲かせることから、「果報者」「幸せ者」などの花言葉がつきました。
また、真っすぐと伸びた茎に、太陽に向かって大きく花開く姿が、輝かしくうつります。
よって「優美」や「あなたは美しい」とつけられたのでしょう。
チトニアの色別の花言葉
花色は太陽のように明るいオレンジ色です。
花色が1色のみなため、色別の花言葉はありません。
チトニアの怖い花言葉
厳しい夏の暑さにも負けず、華々しい花を咲かせるチトニアには、少しネガティブな「軽率」という花言葉がつけられています。
「軽率」は軽々しいという意味がありますので、チトニアの花をプレゼントするときは、他の花言葉を沿えた方が良いですね。
チトニアに似ているヒマワリ
ヒマワリの花に似ていると言われるチトニア。
よく似ていることから「メキシコヒマワリ」と名づけられるほどです。
実際に赤色のヒマワリが咲いていると勘違いする人もいるそう。
実は古代インカ帝国では、国花とされるほど、由緒ある花です。
ヒマワリとチトニアの違いは、花が上を向いて咲くことや、花が小さいことなどがあげられます。
ヒマワリは横向きに花をさかせますが、チトニアは太陽のほうに向かって花を開きます。
また、ヒマワリは1輪1輪が非常に大きいですが、チトニアの花は8㎝程度で小さめです。
ヒマワリには、「憧れ」や「あなただけを見つめる」といった花言葉があります。
チトニアと違い花色もたくさんあり、色別でも花言葉がつけられているそうですよ。
オレンジ色の花が太陽の方に向いて花開きます。
花色と花の形が、元気で輝かしい印象を与え、見ている人を楽しませてくれます。
ヒマワリよりも育てやすい花なので、花壇などに植えて楽しんでみてはいかがですか。