胡蝶蘭のように蝶がまうような花をつけるデンファレ。
日本でも鉢植えで栽培されるランの1つですが、切り花で売られることが多いです。
切り花の品種を開発したハワイでは、結婚式や首飾りのレイなどで親しまれます。
目 次
デンファレとは
デンファレはラン科デンドロビウム属の多年草になります。
暖かい地域のニューギニアやオーストラリアなどが原産ですが、現在世界トップの生産・輸出量を誇るのが熱帯地域のタイと言われています。
日本ではデンドロビウム・ビギバムという原種から、交配し生まれたデンドロビウムのさらに交配種をデンファレと分類します。
全部で45,000種ほどがあるとされており、デンドロビウムとは分類が分けられるそうです。
開花期は栽培する気温などによって違いますが、おおむね6月から9月です。
切り花であれば1年中販売されています。
花色は白やピンク、紫、複色など淡い色が多いです。
寒さが苦手で、温度管理が必要なことから、家庭での栽培は難易度が高いでしょう。
デンファレの名前の由来
学名は「Dendrobium phalaenopsis（デンドロビウム・ファレノプシス）」です。
「Dendrobium」は2つのギリシャ語が合わさってつけられています。
樹木という意味の「dendron(デンドロン)」と生命を表す「bios（ビオス）」が由来です。
自生しているデンファレは、他の木や石などに着生し成長します。
また、「phalaenopsis」は胡蝶蘭を表します。
胡蝶蘭のような花をつける植物であることから、「Dendrobium phalaenopsis」とつけられたのでしょう。
和名であるデンファレは、学名のデンドロビウム・ファレノプシスを簡略化したものです。
西洋では「cooktown orchid（クックタウン オーキド）」と呼ばれます。
原産の国オーストラリアの町クックタウンにちなんでつけられたそうです。
「orchid」はランを表します。
デンファレが誕生花となる日にち
1月20日、10月26日、11月27日、12月12日
デンファレの花言葉
「有能」「お似合いのふたり」「わがままな美人」「魅惑的」などの花言葉がつけられています。
西洋の花言葉は「selfish beauty(わがままな美人)」です。
自生している品種は他の樹木と共存して成長します。
他の樹木を邪魔することなく、生存することから、「お似合いのふたり」とつけられたそうです。
胡蝶蘭に似ているデンファレは、ときに大きな花をたくさんつけ、華やかに咲き誇ります。
他を圧倒するほどの美貌から、「わがままな美人」とつけられました。
デンファレの色別の花言葉
白や紫、ピンクなど豊富な花色を持つデンファレ。
花色別に花言葉がつけられています。
白色は「純粋な愛」「誘惑に負けない」です。
混じり気のない白が、清楚な印象を与えたことでつけられたのでしょう。
紫色の花言葉は「愛と美」「欲望」「官能」「喜び」です。
大人の女性を感じさせるような、魅力を感じられることからつけられたそうです。
ピンクは「官能」「誘惑」です。
紫色と同じく、色っぽさを感じたのでしょう。
赤色の花言葉は「情熱と欲望」「強烈な愛の願望」です。
花全体が真っ赤に染まることから、情熱的に見えたのかもしれませんね。
黄色の花言葉は「友情」「エロティシズムと愛の暖かさ」です。
西洋では黄色に臆病な印象があると言われます。
控えめな気持ちがあらわれた花言葉がつけられたそうです。
デンファレの怖い花言葉
美しい女性を表すような花言葉が多いデンファレ。
「わがままな美人」と言われると少し、小悪魔的な印象を感じますね。
それ以外にネガティブなイメージの花言葉はないようです。
デンファレに似ているラン
ラン科の植物は原産地の違いから、2つに分けられます。
日本や中国以外が原産のランは洋蘭とよばれ、デンファレもその1つです。
他にも、胡蝶蘭やカトレアなどがあります。
日本や中国が原産のランは東洋蘭で、シュンランやカンラン、ケイランなどです。
また、生息の仕方の違いによる2つの分類があります。
着生蘭は木や石などにくっつき根をはる植物で、デンファレもその1つです。
地生蘭は土に根をはる植物でジンビジウムなどが含まれます。
デンファレによく似ている蘭が、胡蝶蘭やオンシジウムなどです。
胡蝶蘭の花言葉は、「幸福が飛んでくる」「清純」になります。
オンシジウムは、「可憐」や「一緒に踊って」などとつけられています。