鉢植えや花壇などで、こんもりと丸みをおびた青色の花を見たことがある人もいるでしょう。
ロベリアは花が咲くと、葉っぱが見えないほど咲き誇り、全体に丸みがある形を作ります。
花は蝶々のようで美しいですが、花の見た目からは想像できない怖い印象の花言葉もありました。
目 次
ロベリアとは
南アフリカが原産の多年草です。
日本などの温帯地域では、秋に種を蒔く、一年草とされています。
園芸品種が多く、品種によっては暑さ寒さに強いですが、ほどんどの品種が暑さ寒さに弱いです。
背丈は5から15㎝ほどでこじんまりと成長します。
葉っぱの形は楕円形をしており、フチが少しとげとげし、触ると痛いです。
上の方の葉っぱになるにつれて、葉っぱのとげがなくなります。
花びらは5枚で、上に小さな花びら2枚、下に大きな花びらが3枚です。
花色は青や水色、紫、白、ピンクなどがあります。
花が見られる時期は4月から6月ごろで、日本では鉢植えや花壇などで楽しまれることが多いそうです。
ロベリアの名前の由来
日本や西洋でも呼ばれるロベリアという名前は、学名からとられています。
「Lobelia erinus(ロベリア エリヌス)」とつけられ、これはベルギーの植物学者の名前からつけられたそうです。
医師であり植物学者の「Mathias de Lobel(マティアス デ ロベル)」は、医学を学びながら、植物の研究も行っていました。
そのことに敬意を表し、ミゾカクシ属の花に献名されたそうです。
和名には「瑠璃溝隠(ルリミゾカクシ)」や「瑠璃蝶草(ルリチョウソウ)」、「瑠璃蝶々(ルリチョウチョウ)」などという名前がつけられています。
白やピンクなどの花色もありますが、ロベリアと言えば青色が印象的。
そのため、瑠璃という名前がついたそうです。
「ミゾカクシ」は属名にもつけられている名前で、葉っぱが見えないほど花がたくさんつくことからついたとされています。
「チョウソウ」や「チョウチョウ」の部分は、上下で花びらの大きさが違うことで、蝶々が草花にたくさんとまってるように見えることが由来です。
ロベリアが誕生花となる日にち
7月5日、10月30日、11月15日
ロベリアの花言葉
「いつも愛らしい」「謙遜」「貞淑」などがロベリアの花言葉です。
葉っぱが見えないほどにたくさんの花をつけるロベリアの姿が、全体的に丸みをおび愛おしいことから、「いつも愛らしい」とつけられた由来です。
また、背丈が他の花に比べて低く、大きく主張しないことから、「謙遜」や「貞淑」という花言葉につながったと言われています。
ロベリアの色別の花言葉
青色のイメージが強いロベリアですが、白やピンク、紫、赤などの花色があります。
それぞれに色別の花言葉がつけられているそうです。
青色の花言葉は、全体の花言葉と同じ「謙遜」。
深い青は落ち着きが感じられることからつけられたのでしょう。
白色のロベリアは、「奥ゆかしい態度」「貞淑」です。
混じりけがなく、おしとやかな印象を感じられたのかもしれませんね。
ピンク色の花言葉は、「いつも愛らしい」。
背丈が低くピンク色の花が、可愛い女の子を思わせたのでしょう。
紫色は少し怖い印象を持つ「悪意」です。
紫色の花から魔性の女の雰囲気を感じたのかもしれません。
赤色の花言葉は、「卓越」、「優秀」。
とびぬけて優れていることを表す花言葉がつけられているので、プレゼントにも良いですね。
ロベリアの怖い花言葉
紫色の花言葉と同様、全体の花言葉にも「悪意」という花言葉がつけられています。
また、西洋の花言葉は怖い印象のものが多く、「malevolence(嫌悪)」「arrogance(傲慢)」などです。
怖い印象の花言葉がつけられている理由は、根に毒を含むからと言われています。
毒をもつロベリア
花が開花すると葉っぱを覆い隠すように花が咲き、全体的に丸みをおびるロベリア。
花の1つ1つは蝶々のようで、とても可愛らしい印象です。
しかし、根っこに毒を持つことから、怖い印象の花言葉がつけられています。
根っこの毒は「アルカロイド」という成分です。
服用すると、吐き気や下痢、痙攣などの症状があらわれます。
アルカノイドはロベリア以外にも、キンポウゲ科やナス科、ヒガンバナ科、マメ科、ユリ科などのさまざまな植物に含まれているそうです。