ヒヤシンスのように、茎の先にいくつもの花を咲かせるイキシア。
花色がはっきりとしており、1つの花が大きく、とても魅力的です。
他の花とブーケなどにすると、花を引き立て、華やかさが演出されます。
目 次
イキシアとは
イキシアの原産地は、南アフリカです。
原種は50種程度あり、そのほとんどが南アフリカに生息しています。
日本をはじめ南アフリカ以外の国で見られるイキシアは、原種ではありません。
ほとんどが交配種です。
自然交配雑種や園芸種も50種以上あると言われています。
イキシアは球根植物で、秋に植え翌年の春先が開花時期です。
暖かい地域では、花が開花後に、新しい球根が形成され、翌年にも花をつけます。
寒い地域では、花の開花後に球根ができないことがあります。
まっすぐと細い茎が伸び、先に花が咲くのが特徴です。
茎の先に大きな花を10輪程度まとまってつけます。
イキシアの花色は赤、白、黄、ピンク、むらさきなどがあります。
単色だけでなく、花の付け根から花びらにかけて色が変化する複色もあります。
イキシアの名前の由来
「Ixia（イキシア）」の由来は、鳥もちという意味をもつ「ixos」が語源です。
鳥もちとは、鳥を捕まえる時に使用されるもので、鳥がとまる枝などに塗って使います。
鳥もちが塗ってあると、脚が枝にくっつき飛び立てなくなります。
イキシアの茎は切ったり、傷つけたりすると液体が出ます。
この液体が鳥もちのように、粘性をもっていることから名前がつけられました。
和名は「槍水仙（ヤリズイセン）」です。
葉っぱの見た目と、花のつき方が由来です。
イキシアの葉っぱは、細長く先端が槍のように尖っています。
花は長く真っすぐと伸びた茎の先につきます。
この姿がスイセンのように見えることからつけられました。
西洋名は「African corn lily（アフリカンコーンリリー）」です。
これは、イキシアの原種がトウモロコシ畑で生息していたためつけられたそうです。
イキシアが誕生花となる日にち
3月17日、4月20日、5月16日、6月19日
イキシアの花言葉
「粘り勝ち」「団結」「誇り高い」「秘めた恋」「協調」これらがイキシアの花言葉です。
茎から出る粘性の液体が由来となり、「粘り勝ち」という花言葉がつけられました。
「団結」「誇り高い」は、茎の先端につく花の見た目が由来です。
いくつもの花が身を寄せ合って咲くことから、「団結」とつけられました。
また、花がたくさん集まることで華やかさが演出され、「誇り高い」とつけられたそうです。
イキシアの色別の花言葉
イキシアの花色別の花言葉には、愛の形を表現するものがつけられています。
白色は「純粋な強い愛」
ピンク色は「恥ずかしがり屋の愛」
赤色は「灼熱の激しい愛」
オレンジ色は「楽しく優しい愛」
全体の花言葉に「秘めた恋」という花言葉があります。
花色によって、心のうちに秘めた恋の模様が異なるのですね。
むらさきや黄色には、花色別の花言葉はつけられていないようです。
イキシアの怖い花言葉
イキシアは、「誇り高い」や「協調」といった良いイメージの花言葉ばかりです。
怖い印象の花言葉はつけられていないようです。
イキシアと似た名前をもつ花
イキシアは「槍水仙（ヤリズイセン）」という名前を持っています。
スイセンのように見えるイキシアですが、同じ科の植物ではありません。
イキシアはアヤメ科イキシア属ですが、スイセンはヒガンバナ科スイセン属の花で、イキシアにはスイセン特有の副花冠と呼ばれる中央の輪っかがありません。
スイセン
スイセンの花言葉は、「うぬぼれ」「自己愛」などです。
似たような花の見た目でも、全く印象がちがう花言葉がつけられていますね。
また、イキシアに名前が似ている「イキシオリリオン」という花もあります。
こちらも名前は似ていますが、全く別の花です。
イキシオリリオン
イキシオリリオンはイキシオリリオン科の花で、花の見た目はユリのような花をしています。
茎は細く真っすぐと上にのび、葉っぱは細長いです。
茎や葉っぱは、イキシアのようにもみえます。
そんなイキシオリリオンには、花言葉がつけられていないようです。
イキシアは、1つが大きく、それが集まることでとても豪華に見えます。
花色が豊富なため、フラワーアレンジメントや生け花も華やかさを演出できます。
大切な人に想いを伝える花として、花色別の花言葉をそえてプレゼントしたいですね。