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花言葉・誕生花

スモモ(李)の花言葉。名前の由来や、怖い意味の花言葉とは

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夏に甘くて程よい酸味がある果実をつけるスモモ。

起源は中国ですが、古くから日本でも親しまれています。

そんなスモモですが、見た目から想像できない、すこし印象の悪い花言葉がついていました。

 

スモモとは

スモモはバラ科スモモ属の果樹です。

同じバラ科の植物であるサクラやウメ、モモのように、春に花を咲かせます。

原産は中国ですが、日本でも多くの地域で栽培されており、山梨県が収穫量全国1位です。

開花時期も近いですが、花の形もサクラやウメ、モモによく似ています。

5枚の花びらからなり、3から5輪が集まって花を咲かせます。

花色は白で、花びらはの先が丸みを帯びています。

 

よく似ているモモとのちがいは、花のつき方と形です。

モモの花は2輪の花が1節につき、花びらの先が少しとがっています。

スモモは自然に受粉しにくいため、人工的が受粉が必要です。

近年では、人工授粉をしなくても、自然に受粉しやすい品種がつくられています。

 

スモモの名前の由来

「スモモ」の名前は、見た目と果実の味から由来します。

花や果実の見た目が、モモに似ていることと、その果実がモモよりも酸味が強いことから、「スモモ」となったそうです。

もう一説には、見た目の似ているモモとは異なり、皮に産毛がないことから、「素桃」という漢字があてられたと言われています。

「素桃」の読みから「スモモ」とついたようです。

 

スモモの別名は「ハタンキョウ」で、アーモンドの別名「巴旦杏(ハタンキョウ)」と同じです。

スモモの一種である「牡丹杏(ボタンキョウ)」が由来でつけられたと言われています。

 

西洋の花言葉は「Japanese plum(ジャパニーズ プラム)」です。

スモモは日本に古くからあるため、Japaneseとつけられたのでしょう。

また、スモモの見た目が、日本で「プルーン」と呼ばれ、西洋で「plum(プラム)」と呼ばれる果実に似ていたことから、由来します。

 

スモモが誕生花となる日にち

3月17日、3月29日、4月4日

 

スモモの花言葉

スモモの花言葉は、「甘い生活」「忠実」「貞節」「独立」などです。

「甘い生活」という花言葉は、スモモの果実に由来します。

スモモの実は、甘味がありながら、程よい酸味が特徴です。

果実の味の印象から、「甘い生活」という花言葉があてられたそうです。

 

「忠実」「貞節」という花言葉は、「Japanese plum」の由来と同じ、プルーンからきています。

日本で「プルーン」とよばれ、西洋で「plum」とよばれる果樹の花言葉に、「fidelity(忠実)」というものがあります。

見た目がよく似ているスモモは、プルーンと同じ、「忠実」「貞節」といった花言葉がつけられたそうです。

 

スモモの色別の花言葉

スモモの花色は白色のみのため、花色別の花言葉はないそうです。

スモモは中国原産ですが、セイヨウスモモとよばれるカスピ海沿岸が原産のスモモがあります。

セイヨウスモモの別名は、プルーンです。

セイヨウスモモの花色は、スモモと同じ白です。

花言葉は、「誠実な一生」「fidelity(忠実)」といった花言葉がついています。

 

スモモの怖い花言葉

スモモには少し印象の悪い花言葉がつけられています。

「疑惑」「誤解」「困難」です。

これらの花言葉がつけられた理由は、原産国である中国でのお話に由来します。

 

中国では礼儀を重んじるため、冠がずれていると、失礼であるとされていました。

しかし、スモモの木の下で、ずれていた冠をかぶり直すと、スモモの実を盗んでいる人に間違われてしまうと言われていました。

疑いの目を向けられるという意味で、「疑惑」「誤解」 「困難」といった花言葉がつけられたそうです。

 

スモモの雑学 

スモモは中国から日本に伝えられました。

その起源は古く、古歌などで詠まれているほか、古事記などにも書かれています。

現在の日本では、農家で果樹として育てられることが一般的ですが、自生しているスモモもあります。

日本で育てられている多くは、1度アメリカで育てられ品種改良されたスモモを、逆輸入した品種です。

 

スモモは、害虫被害が多く、アブラムシやイラガなどの虫がつきます。

他にも、スモモだけに被害をくわえるスモモミハバチという虫も、2019年に中国から渡ったことが発見されました。

近年では、ウイルスによる被害も報告されています。

プラム・ポックス・ウイルスという、ウメやアンズ、モモなどが感染するウイルスです。

世界では1915年に確認されていたウイルスですが、日本では2009年に初めて確認されました。

ウイルスのまん延をふせぐために、2014年にスモモが、緊急防除の対象植物に指定されています。

これにより、スモモの果実と種以外を、指定された地域から持ち出すことができなくなりました。

 

春にはサクラやモモ、ウメなどとならび、白くかわいらしい花を咲かせるスモモ。

また、夏に食べられる、甘酸っぱい果実が美味しく人気の果樹です。

日本全国で育てられているスモモですが、害虫やウイルスによる被害が多い植物です。

害虫からしっかり守り、きれいな花と美味しい果実を、いつまでも楽しみたいですね。

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