ラッパ状の花を次々に咲かせるストレプトカーパス。
細長い茎の先でゆらゆらと風に揺れる姿が愛らしい花です。
ストレプトカーパスとは
ストレプトカーパスはイワタバコ科ストレプトカーパス属で、多年草になります。
原産地はアフリカ、マダガスカル、アジアなどで熱帯に自生する植物です。
5~10月頃に白、赤、ピンク、紫色などのラッパ状の花を咲かせます。
大きく二つのタイプに分かれており、地面から葉が広がっているロゼット系と茎が長く立っているサクソルム系があります。
目 次
ストレプトカーパスの名前の由来
ストレプトカーパスの名前はギリシャ語の「streptos(ねじれ)」と「karpus(果実)」という意味からきています。
これは花後にらせん状にねじれた実が出来ることが由来となっています。
また、ラッパ状の花が集まって咲く花姿が桐の花に似ていることから、和名では「姫桐草(ヒメギリソウ)」とも呼ばれています。
ストレプトカーパスが誕生花となる日にち
12月10日
ストレプトカーパスの花言葉
ストレプトカーパスの花言葉は「ささやきに耳を傾けて」「信頼に応える」「清純な愛」「真実」です。
「ささやきに耳を傾けて」の花言葉はラッパ状の花が横向きに咲く様子からつきました。
風に揺れるたくさんの花が何かを伝えているように感じますね。
「信頼に応える」の花言葉は地植えの場合、春に一度咲いて、夏は暑さに弱いため休眠しますが、秋に再び花を咲かせてくれることが由来となっているようです。
このため、シーズンオフせずに春から秋までずっと楽しみたい方は鉢植えがおすすめです。
夏は室内の半日陰の所や涼しい場所で育てるとよいでしょう。
「清純な愛」の花言葉はひらひらと揺れる可憐な花が、寄り添うように咲く様子からきているのではないでしょうか。
これと同じような理由から、西洋では「青春のはじめ」「青春の恋」「あなたなしでは生きられない」などの花言葉もあるようです。
ストレプトカーパスの色別の花言葉
ストレプトカーパスの色別の花言葉は以下のように分けられています。
紫は「ささやきに耳を傾けて」
ピンク、赤は「清純な愛」
白は「信頼に応える」
ストレプトカーパスの怖い花言葉
ストレプトカーパスの怖い花言葉は特に無いようです。
ストレプトカーパスの別名は「牛の舌」
ストレプトカーパスの中で一枚の葉が大きく垂れ下がってつく種類のものは「牛の舌(ウシノシタ)」と呼ばれています。
葉は直径25㎝くらいのものから大きいものでは50㎝ほどにもなり、舌のようにシワシワで、深い線が入っています。
ちなみにキク科ハグルマ属の中に黄色い花を咲かせる「猫の舌(ネコノシタ)」という植物もあります。
こちらは葉が長い楕円形で厚みがあり、硬い毛が生えていて、猫の舌のようにザラザラしていることからこの名前がついたそうです。
他にも動物の名前が入っている植物がたくさんあるので少しご紹介します。
【ライオンノミミ(ライオンの耳)】
シソ科の植物でオレンジ色の細長い花が咲きます。
花ではなく、開花前の蕾(つぼみ)がオレンジ色で丸みがあり、ライオンの耳に似ていることからついた名前です。
【タコノアシ(蛸の足)】
ベンケイソウ科の植物で花や実がびっしりと並んだ姿が、タコの足の吸盤のようであることからこの名前がつきました。
【タチガメバソウ(立亀葉草)】
ムラサキ科キュウリグサ属で5~6月頃に白い小花を咲かせます。
茎が立って葉が亀の甲羅に似ていることが名前の由来となっています。
【ネコノメソウ(猫の目草)】
ユキノシタ科で4~5月頃に淡黄色の花が咲き、名前の由来は実が裂けると明るい時に瞳孔が狭くなる猫の目に似ていることからきています。
名前の由来を知ったうえで植物を観察してみると、本当にそのように見えるので面白いですね。