ビジョナデシコはピンクや白のツートンカラー、ビビットな単品カラーなどの花姿がおしゃれで香りも良い、まさに美女という言葉がふさわしい花で、「美女ナデシコ」と書くこともあります。
目 次
ビジョナデシコとは
ビジョナデシコは南ヨーロッパ原産のナデシコ科ナデシコ属の一年草です。
2㎝ほどの小花が集まってドーム型のような形を作って咲きます。
色はピンク、白、赤など単色のものと二色のものなどがあり、花びらは5枚から形成され、縁はギザギザしています。
草丈は30~60㎝ほどのものまでと差があります。
芳香性で甘い香りを放ちます。
ビジョナデシコの名前の由来
ビジョナデシコ(美女撫子)の名前は元々「ナデシコ(撫子)」は可愛らしいという意味があり、ビジョナデシコはナデシコの中でも丸みを帯びた形や色の豊富さから特に美しいと言われたことが由来とされています。
別名では「アメリカナデシコ」とも呼ばれていて、原産地は南ヨーロッパですが、日本ではアメリカから輸入されたことが由来となっています。
また「ヒゲナデシコ(髭撫子)」とも呼ばれることがあります。
苞(葉が変形してつぼみを包んでいる部分)の先端が長いひげのように伸びていることからついたようです。
また、英語名では「Sweet William(スウィートウイリアム)」と呼ばれていますが、由来ははっきりとはわかっていません。
「Sweet」は甘いという意味なので、もしかしたらビジョナデシコが甘い香りがすることが関係しているのかもしれません。
そして属名では「Dianthus(ダイアンサス)」と言い、Dios+anthosでギリシャ神話の神ジュピターの花という意味があります。
ビジョナデシコが誕生花となる日にち
4月25日、6月11日
ビジョナデシコの花言葉
ビジョナデシコの花言葉は「細やかな思い」「器用」「純粋な愛情」「伊達男」などです。
「細やかな思い」の花言葉は花びらの縁がギザギザと細かく切れ込みが入っていたり、小花が密集していること、苞の部分が細かいひげのようになっていることからついたようです。
「器用」の花言葉も同じような理由でついたのではないでしょうか。
ハサミで小さな切込みをたくさん入れるのは細かい作業ですので器用さが問われますよね。
「純粋な愛情」の花言葉はグリム童話から来ているようです。
ある国の王子がある日、悪人に命を奪われそうになっているところ、王子の恋人である娘が助けました。
そして、王子は娘をナデシコの姿に変えて城へと連れてきました。
その後、また人間に戻して結婚したということです。
このことからナデシコは美しさの象徴である花だったことがわかりますし、二人の純粋な強い愛を感じますね。
そして「伊達男」の花言葉ですが、伊達男とはしゃれた身なりの男性のことを言いますが、派手なカラーと苞がひげのように見えることからついたようです。
「義侠」「勇敢」もこのような男性をイメージすることからついたようです。
名前に「美女」とついているので、男性をイメージした花言葉は意外な感じがしますね。
ビジョナデシコの色別の花言葉
ナデシコの色別の花言葉はあるようですが、ビジョナデシコの色別の花言葉は特に無いようです。
ビジョナデシコの怖い花言葉
ビジョナデシコの怖い花言葉は特に無いようです。
ビジョナデシコの育て方
ビジョナデシコは秋に蒔くと4~5月頃に開花し、暑さに弱く、寒さには強いです。
むしろ、ある程度気温の低い所で過ごさないと花が咲かなかったりします。
用土は鉢植えやプランターで育てる場合、肥料は培養土や赤玉土と腐葉土を2:1に混ぜたものを使います。
水はやり過ぎると根腐れするので土が乾いたら与える程度で良いでしょう。
また、肥料のやり過ぎでも花が咲かないことがありますので注意しましょう。
つまりは手をかけすぎるのはよくないということですので、ほどほどに育ててその名の通り美しい花を咲かせたいですね。