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カイロの日とはいつ?意味や由来、使い捨てカイロは日本の大発明品!

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▪はじめに

寒い季節になると、外出するときや暖房があまり効かない場所に行くときなどに持っていきたいのがカイロですよね。

いまや日本の冬の必需品となった使い捨てカイロに関する記念日は、冬が始まる12月の初めにあります。

 

カイロの日とは

カイロの日は、毎年12月1日にあります。

この記念日は、1991年(平成3年)に日本カイロ工業会(旧・日本使いすてカイロ同業会)が、設立10周年に伴い使いすてカイロの潜在需要の掘り起こしを図るために制定したものです。

 

日本使いすてカイロ同業会とは、1981年(昭和56年)に日本のカイロメーカー46社が集まって設立された団体で、設立10周年である1991年(平成3年)に「カイロの日」の制定と共に名称を「日本カイロ同業会」に改め、さらに創立20周年となった2001年(平成13年)に「日本カイロ工業会」に改称しました。

現在の会員は、アイリス(株)・小林製薬(株)など15社の使いすてカイロメーカーです。

 

▪意味

カイロの日には、カイロについての正しい知識の普及と需要を促進するという目的があり、毎年カイロについても啓蒙活動が行われています。

 

▪由来

カイロの日は、カイロの需要が高まり始める時期である12月の初めの日であることから12月1日に制定されました。

 

▪イベント

カイロの日に関するイベントは、残念ながら見つけることができませんでした。

かつてはカイロの日に合わせたキャンペーンが日本カイロ工業会によって行われていましたが、近年は行われていないようです。

 

カイロの雑学

<使い捨てカイロは日本で誕生した大発明品!>

寒い時期の必需品として定着している使い捨てカイロは、いつ頃誕生したのでしょうか?

 

「懐炉」とは「懐(ふところ:着物や洋服を着たときの胸のあたりの内側部分)」の「炉(火を燃やして暖をとる所)」という意味をもつ、携帯用の体を温める器具のことです。

日本では、昔から寒い冬の日には懐炉が使われていました。

平安時代ごろから使われていたという史実があり、このころから江戸時代までは、囲炉裏や火鉢などで温めた石(温石)や炒った塩などを布で包んで使っていたとされています。

また、江戸時代中期には木炭の粉末にナスの茎の灰などをまぜた「懐炉灰」と呼ばれるものを通気孔の開いた金属の容器に入れ燃やしながら使う灰式懐炉が誕生し、大正時代中期ごろまでは一般的な懐炉として使われていました。

大正時代末期には、ベンジンの気化ガスが白金(プラチナ)と接触して発熱するという現象を利用したハクキンカイロが誕生します。

しかし、灰式懐炉は火を使いますし、ハクキンカイロはベンジンを使ったり熱くなりすぎたりすることから誰もが気軽に使える懐炉ではありませんでした。

 

誰もが気軽に使える使い捨てカイロが誕生したのは、1975年(昭和50年)のことです。

日本初の使い捨てカイロを開発したのは、旭化成工業(現・旭化成株式会社)でした。

旭化成工業は、アメリカ陸軍が鉄の粉と食塩を水筒に入れて鉄の粉が錆びる時に酸化熱を出す現象を利用しフットウォーマーとして寒冷地で使っていた装備品をヒントにして開発しました。

しかし、誕生した商品は鍼灸院や医療現場など限られた場所でしか使用されませんでした。

その後、お菓子メーカー「ロッテ」が開発した使い捨てカイロ「ホカロン」が1978年(昭和53年)に発売されます。

「ホカロン」は火を使わず誰でも手軽に使え、値段も100円と手頃だったため大人気商品となりました。

その後も色々なメーカーが使い捨てカイロを発売するようになり、今では日本だけでなくアメリカや中国など世界各国でも使われる商品となったのです。

 

<使い捨てカイロは揉んではいけない?>

使い捨てカイロは袋から出して少しでも早く温めたいですよね。

そんな場合、使い捨てカイロを揉む人がいると思いますが、じつは使い捨てカイロは揉んではいけないのです。

昔の使い捨てカイロは揉んで温めるタイプのものだったので、現在も揉んでしまう人がいますが、現在販売されている使い捨てカイロは袋から取り出して数回振るのが正しい使い方とされています。

これは、現在の使い捨てカイロが発熱する仕組みに関係しているからです。

使い捨てカイロの主原料は鉄粉で、鉄が空気中の酸素と反応して発熱するという現象を利用して温まる商品となっています。

カイロの本体には空気を取り込むためのミシン目が開けられていて、そこから少しずつ空気が入る仕組みになっているのですが、揉んでしまうと目詰まりを起こしてかえって温まらなくなってしまいます。

ですから、使い捨てカイロは揉まずに数回振って空気を含ませるようにしましょう。

揉んではいけないのは貼るタイプの使い捨てカイロも同じです。

貼るタイプのカイロは不織布面全体から酸素を取り込む特殊な素材を使っていて、揉むと中身の鉄粉が片寄ってしまったり袋が破れてしまったりするので、絶対に揉まないようにしてください。

 

より早く温めるには、ポケットに入れるとよいでしょう。

使い捨てカイロが冷たい外気に触れると温まるのに時間がかかってしまうので、外気に触れないポケットに入れておくのがおすすめです。

しかし、長時間同じ部位にカイロが触れていると低温やけどを起こす危険性があるので、同じポケットに入れたままにしないようにしたり、サポーターやベルトなどで圧迫したりしないように注意してください。

張るタイプのカイロも、必ず服の上に貼って1時間に1回は皮膚の状態を確認し、長時間椎使用しないようにしましょう。

 

▪まとめ

カイロの日は、寒さが本格化する12月の初めにありますが、冷房で冷えてしまう人や腰を痛めやすい人など1年中需要がある商品となっています。

我が家でも子供たちがお腹を壊したときに使うと痛みが和らぐので、季節を問わず常備してあります。

使い捨てカイロは便利なものですが、低温やけどを起こす危険性もあるので、正しい使い方をするようにしましょう。

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