「日記の日」というのを聞いたことがあるでしょうか?
主に毎日の出来事を書き留めるイメージがありますが、いったいどのような記念日なのでしょうか。
紹介していきます。
目 次
日記の日とはいつ?意味や由来は?
「日記の日」とは、毎年6月12日にあります。
1942年(昭和17年)のこの日、ユダヤ系ドイツ人の少女アンネ・フランクが日記を書き始めたことに由来します。
世界中で知られる「アンネの日記」の始まりです。
アンネの日記
第二次世界対戦の最中、アンネの家族ら8人は、ナチス・ドイツのユダヤ人迫害を逃れて、オランダ・アムステルダムの隠れ家に身を隠しました。
日記帳は隠れ家に入る少し前の13歳の誕生日であるこの6月12日に父から贈られたもので、1944年(昭和19年)8月1日までの約2年間が記録されています。
その3日後の8月4日にアンネは密告によって、ドイツ秘密警察に捕まりアウシュビッツに送られ、1945年(昭和20年)2月末~3月上旬にドイツのベルゲン・ベルゼン強制収容所で15歳の若さで病死したと推測されています。
逮捕された8人の中で終戦を迎えることができたのは、父のオットー・フランクのみでした。
その後、父オットーによって日記は編集され、私家版として配布されたことをきっかけに、本格的な出版が始まり60以上の言語に翻訳された後、2500万部を超える世界的ベストセラーになりました。
アンネは隠れ家のことを、「ヘット・アハターハウス」(オランダ語:Het Achterhuis=後ろの家)と名づけていて、オランダ語版のタイトルとなりました。
日本では1952年に英訳本より翻訳され、文藝春秋社から「アンネの日記」を日本語版の正題として現在まで発売されています。
日記とは
日記とは、「日記帳」の略で、日々の出来事や感想等を、ある程度連続的に記録したもの日誌のことです。
その内容は、単なる記録として書かれたものから、文学として扱われるものまで様々です。
いくつか紹介していきます。
・紀行文
旅行に行った時の日記、体験談の記録が書物にまとめられた「旅行記」のことで、 昔は「道中記」とも言われました。
・戦記
戦争の日誌、記録、それを題材にした創作のことです。
日本では鎌倉時代の平家物語(琵琶法師によって広く伝えられた)までさかのぼることができ、現在に受け継がれている歴史小説や伝記、自伝の一形態です。
・日記文学
日記の形態をとった文学の総称で、自照性が濃く、内面的な深みをもち、記述描写が文学的に優れているといった特徴があります。
日本では主に平安時代〜鎌倉時代にかけて女性によって書かれた仮名文の日記をさします。
土佐日記を始め、蜻蛉(かげろう)日記、紫式部日記、和泉式部日記、更級(さらしな)日記、讃岐典侍(さぬきのすけ)日記と続く平安期の作品は、文学性に富んだ追想的な記録が多く、世界文学のなかでも日本独自の文学ジャンルといってもよいと言われています。
歴史や文学には、昔から日記が大きく影響していたんですね。
自分自身の記録だけでなく気持ちの整理が出来、心にも体にも良い影響を与えると言われている日記。
文章力の向上や認知症予防の効果もあることが知られています。
今まで機会を逃してしまった人も、過去に断念してしまった人も、この日にちょっと始めてみるのもいいかもしれませんね。
以上、日記の日についてでした。
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