赤と緑のクリスマスカラーで有名なクリスマスホーリー。
12月頃になると目にする機会も増え、リースにもよく使われています。
目 次
クリスマスホーリーとは
クリスマスホーリーはモチノキ科モチノキ属の常緑小高木です。
主にヨーロッパ、アジア、アフリカなどに分布しています。
5月頃に白~薄緑色の小花が咲き、次第にそれが緑色の実となり、11月頃に赤い実へと変化していきます。
ヒイラギに似ていることから「西洋ヒイラギ」とも呼ばれていますが、ヒイラギはモクセイ科モクセイ属に分類されている別の植物になります。
葉はヒイラギのようにギザギザしたトゲがありますが、古くなった枝や上の方につく枝はトゲが少なくなり、丸みを帯びてきます。
また、ヒイラギの葉は対生であるのに対し、クリスマスホーリーの葉は互生になっています。
クリスマスホーリーの名前の由来
クリスマスホーリーの「ホーリー」とはモチノキ属の総称で、クリスマスの頃には赤い実が真っ盛りになり、魔除けとして飾られることなどが由来となっています。
クリスマスホーリーが誕生花となる日にち
12月16日
クリスマスホーリーの花言葉
「神を信じます」「将来の見通し」「先見の明」「予見」「慎重」「用心」「不滅の輝き」です。
「神を信じます」の花言葉はイエスキリストが流した血の跡から生えた植物がクリスマスホーリーだったという言い伝えからきています。
キリスト教ではクリスマスホーリーの葉のトゲはキリストの苦悩やいばらの冠、赤い実はキリストの流した血を表すとされてきました。
そのため「聖なる木」「キリストの棘」と呼ばれることもあります。
また、西洋では魔除けの力があると信じられ、クリスマスの日に悪魔が寄ってこないように玄関先に飾られます。
日本の節分に鬼除けでヒイラギとイワシが飾られるのと同じ感じですね。
「先見の明」「予見」の花言葉は昔、西洋ではヒイラギの実の付き方によって、その冬が寒くなるか、暖かくなるかを予測していたことからついたようです。
実が多いとその冬は寒さが厳しく、少なければ暖冬であると言われてきたそうです。
日本でも秋にカメムシが大量発生すると、その冬は寒さが厳しく、大雪になるという言い伝えがありますね。
また「慎重」「用心」の花言葉は葉にトゲがあることからつきました。
トゲに触ると痛いので、用心しながら扱いますが、逆にその特性を生かし、防犯目的に家の周りに植えられることもあります。
同じ理由から、クリスマスホーリーに似ていると言われるヒイラギも「用心深さ」「保護」などの花言葉があります。
「不滅の輝き」の花言葉ははっきりした由来はわかっていないようです。
もしかすると、クリスマスホーリーの葉は若木の頃はトゲトゲしいですが、老木になるにつれてトゲがなくなり、楕円形になってくることと関係があるのかもしれません。
人間も年を取ると丸くなるとよく言われますが、同じように植物も成長と共に磨かれていくというような意味が込められているのかもしれません。
クリスマスホーリーの色別の花言葉
クリスマスホーリーの色別の花言葉は特に無いようです。
クリスマスホーリーの怖い花言葉
クリスマスホーリーの怖い花言葉は特に無いようです。
クリスマスホーリー(Christmas holly)の綴り
クリスマスホーリーの「ホーリー」は英語で書くと「holly」ですが、これはモチノキ属の植物を意味します。
そして、これによく似た綴りで「holy(聖なる)」という単語もあります。
クリスマスソングの「きよしこの夜」の英語版では「Silent night、Holy night(静かな夜、聖なる夜)」という歌詞でこの単語が使われていますね。
どちらもクリスマスに関係があるので間違えてしまいそうですが、スペルも発音も微妙に違い、それぞれの意味は全く異なるようです。