▪はじめに
ひつじは、モコモコとした白い毛や「メェ~」という鳴き声、人懐っこい性格などがかわいい動物園や牧場などで人気の動物です。
その安らぎを与えてくれるほんわかとしたイメージから、キャラクターとしても人気が高く、色々なグッズも沢山あります。
そこで今回は、見ているだけでも癒されるひつじに関する記念日や、雑学などについて紹介していきましょう。
目 次
ひつじの日とは
ひつじの日は、毎年6月6日にあります。
この記念日は、ひつじの女の子「メリーちゃん」を自社商品のキャラクターに持つ株式会社メリーチョコレートカムパニーによって制定されたものです。
メリーチョコレートカムパニーのキャラクター「メリーちゃん」は、日本各地の小学校で桜の植樹活動や、児童養護施設や身体障害児施設の子供たちにチョコレート菓子をプレゼントするなどの社会福祉活動を行っています。
▪意味
ひつじの日には、平和的で心に安らぎを与えてくれるひつじのイメージから、チョコレートや焼き菓子などを通じてハートウォーミングなコミュニケーションをとの願いが込められています。
▪由来
ひつじの日が6月6日なのは、くるっと巻いたひつじの角が数字の「6」に見え、この角が左右にあることから6が2つ並んだ6月6日にしたものです。
▪イベント
ひつじの日に関するイベントは、残念ながら見つけることができませんでした。
ひつじの雑学
<童謡「メリーさんのひつじ」は実話を元にして作られたものだった>
「メリーさんのひつじ」という童謡は、アメリカで作られた日本でも馴染み深い歌です。
メリーという女の子が大好きで学校にまでついてきてしまうかわいいひつじを歌ったこの童謡の歌詞、実は実際にあった出来事を元にして作られたものなのです。
その出来事とは、1830年にアメリカで起こったかわいいお話です。
当時、ボストン郊外にあるサウス・ザドベリーという町にメリー・エリザベス・ソーヤーという小さな女の子が住んでいました。
メリーの家は農家で、ひつじを飼っていました。
メリーはその中の1匹のひつじをとてもかわいがっていて、そのひつじもメリーにとてもなついていました。
ある日、メリーが保育園に行く際、兄弟たちに勧められてひつじを連れていきました。
ひつじは教室の中まで入ってきてしまい、すぐに先生に追い出されましたが、メリーの授業が終わるまで外でじっと待っています。
先生やお友達がメリーに「どうしてあのひつじはメリーのことが好きなの?」と訊ねると、メリーは「メリーがひつじさんのことを大好きだから、ひつじさんもメリーのことが大好きなのよ」と答えたのだそうです。
この様子を偶然見て喜んだジョン・ルールストンという学生は、メリーとひつじの詩を書いてメリーに渡しました。
この詩を元に、サラ・ジョセファ・ヘイルという女性が詞を書き足して曲をつけたといわれています。
「メリーさんのひつじ」はマザーグースの歌としてアメリカ中に広まっていき、誰もが知る歌となり、日本にも伝わったのです。
因みに、メリーが通った保育園は今も残っているそうです。
また「メリーさんのひつじ」は、エジソンが世界で初めて蓄音機の試作品第1号機に自ら歌って録音し、再生した曲でもあります。
なぜこの曲を選んだのかというと、当時誰もが知っている曲だったので、録音と再生がちゃんとできていることをアピールしやすかったからという説と、「ザ・ジ・ズ・ゼ・ゾ(とくに「th」の音)」などの擦れる音(擦過音)を蓄音機で再生すると音が極端に震えて上手く再生でできないという欠点があったため、それを避けるために擦過音の少ない「メリーさんのひつじ」を選んだという説があります。
新聞記者たちの前で行われた蓄音機の公開実験は大成功を納めましたが、残念ながらこの時録音したレコードは、現在は壊れて再生できないのだそうです。
<眠れない時にひつじの数を数えると良いといわれるのはなぜ?>
昔から、眠れない時にはひつじの数を数えると良いと言われています。
私も子供の頃、母親や友人に勧められてひつじの数を数えたことがありますし、アニメで見たり有線放送でひつじの数を数えるだけの放送を聞いたりしたこともあります。
でも、効果があるのかどうかよく分かりませんでした。
では、なぜ眠れない時にひつじの数を数えると眠れるようになるといわれているのでしょうか?
これには次のような説があります。
元々、眠れない時にひつじを数えるのは英語圏の国の風習でした。
英語では、「sheep(ひつじ)」が「sleep(眠り)」という言葉と発音が似ています。
このことから始まった言葉遊びが寝る前にひつじの数を数えるようになった由来とされています。
また、英語だと「one sheep,two sheep…」と数え、「sheep」という言葉を繰り返すことになります。
この「sheep(シープ)」という発音を寝る前に一定のリズムで繰り返すと自然と腹式呼吸を促し、リラックス出来きて眠りやすくなるためという説もあります。
これらの英語圏での風習が日本に伝わり、広まっていったのです。
しかし、日本語に翻訳されると「sheep(シープ)」という発音に関係が無くなってしまうため、日本語でひつじの数を数えても眠りやすくはならないのかもしれません。
また、2002年にイギリスのオックスフォード大学が発表した研究では、寝る前に数を数えること自体が脳を覚醒させてしまい、むしろ眠りを妨げてしまうという結果も出ています。
ですから、眠れない時にはひつじの数を数えるよりも、川のせせらぎや波の音などのリラックスできる音を聞いたり、ホットミルクやハーブティーなどの鎮静効果のある温かい飲み物を飲んだりすることをおすすめします。
▪まとめ
ひつじの日は、メリーチョコレートカムパニーが自社のキャラクターであるひつじのメリーちゃんをもとに制定した記念日です。
ひつじには安らぎを与えてくれるイメージがありますが、チョコレートにもストレスを軽減する効果があるとされています。
ひつじの日には、チョコレートとかわいいひつじグッズやひつじの動画などで癒されてゆっくり休むのもいいかもしれませんね。
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