「9月8日 ニューヨークの日」
■はじめに
今日は自由の女神像に象徴される「亜米利加」の「紐育の日」についての話題です。
目 次
ニューヨークの日とは
オランダの支配下にあったマンハッタン島南端のニューアムステルダムという街が、イギリスのヨーク公ジェームズ(1633~1701)に武力制圧され、イギリスの植民地になったことで、1664年9月8日「ニューヨーク」と改名しました。
■ニューヨークの日の意味と由来
ニューヨーク(以下NY)という地名の由来となった「ヨーク公」ですが、これは国王または女王の存命する2番目の男子に与えられる称号です。
NY制覇の立役者であるスコットランド王ジェームズ7世は、後にイングランド王にもなりますが、支持を失って王位を追われてしまいます。
ひょっとしたらNYは「ニュージェームズ」という名前になっていたかもしれませんね。
ちなみに現在のヨーク公は、ウェールズ公チャールズの弟アンドルー王子で、王位継承順位は7番目です。
■ニューヨークの日のイベント
現在、この日の注目度は低くて、NY市の記念行事リストには何の記載もありません。
9月の第1月曜が「労働者の日」(Labor Day)という連邦政府の祝日なので、お祭り騒ぎはそちらが一手に引き受けています。
ニューヨークの日の雑学
▽首都は計画都市ワシントンD.C.
NYは言わずと知れた世界最大の都市ですが、アメリカは政治と経済の機能を分ける「政経分離」を原則としているため、首都はワシントンD.C.です。
このワシントンD.C.は首都にすべく計画され、建設された都市で、正式名はコロンビア特別区(District of Columbia)で、どの州にも属さない連邦政府の直轄地になっています。
現在も100年以上前の計画段階の規制が生きており、高さ40m以上の高層ビルの建設は認められていません。
日本から寄贈されたポトマック川の桜並木が有名で、毎年3月には全米桜祭りが開催されています。
ワシントンD.C.の他に首都として計画された政治都市は、オーストラリアのキャンベラ、ブラジルのブラジリアなどがあります。
日本も一時期、東京一極集中が問われて、首都移転が話題となりましたが、いつの間にか立ち消えになっていますね。
▽アルコール広告禁止
2019年4月30日、日本では平成最後の日で盛り上がっていましたが、NYでは別の話題でちょっとした騒ぎになっていました。
過度の飲酒による健康被害を危惧したNY市長が、バス停や売店、Wi-Fiスペースなどの市有施設内でのアルコール飲料広告禁止の行政命令を出したことで、今後、広告だけでは済まないのではないかといった危惧をする人も多いようです。
NY市長室は、アルコール飲料の広告を見た後はお酒を飲む確率が上昇して、摂取量にも影響があるという研究結果を見つけ、NY医学会も同様の発表をしたことで、今回の市長の命令につながったものと思われます。
▽超極細高層ビル時代
土地がないのにオフィス面積の需要が多ければ、ビルの高さで解決するしかありません。
NYのマンハッタンも空き地が需要に追い付かず、新たに建設されるビルはどれも狭い土地に建つ細長い高層ビルになっているようです。
ビルの高さの指標はスレンダー度(塔状比)と言い、従来は1対10あたりが標準とされてきましたが、土地不足でそうも言っておられず、現在は高さが435mで1対24のビルも建設中です。
テロで倒壊したワールドトレードセンタービルも細長く見えましたが、それでも1対7だったので、この新しいビルがどのくらい細長いのか見てみたいものです。
超高層ビル時代から、超極細高層ビル時代へと、NYの景観が変わりつつあります。
■まとめ
以前、ヨーロッパからの移民が大西洋を越え、最初に目にするアメリカは、ニューヨーク・リバティ島の自由の女神像(のはず)でした。
それは数多くの映画で描かれていて、「ゴッドファーザーPART2」で幼いコルレオーネが移民船で到着するシーンが印象深いですね。
そうしたせいか、すでに成熟した大都市NYですが、いまだに「新天地」というイメージを拭い去ることができません。
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