最近気になる話題や、おすすめの情報が満載。

気になる話題・おすすめ情報館

8月の話題・行事・イベント 今日は何の日・記念日

洋食の日とはいつ?意味や由来、イベントに「洋食の日 復刻メニュー」

投稿日:

▪はじめに

洋食とは、フランス料理やイタリア料理などの西洋料理を日本人向けにアレンジした料理のことです。

洋食は、レストランやホテルなどで味わえる本格的なものから喫茶店や家庭などで味わえる親しみ深いものまで、メニューが幅広く、現在も老若男女問わず多くの人に愛されています。

そこで今回は、日本の食文化の1つとなった洋食に関する記念日や雑学などについて紹介していきましょう。

 

洋食の日とは

洋食の日は、毎年8月8日にあります。

この記念日は、福岡県北九州市で「千草ホテル」などを経営している株式会社千草によって2004年(平成16年)に制定されました。

 

ホテル千草は、1914年(大正3年)に八幡製鉄所によって発展していた福岡県北九州市八幡地区で料亭として創業し、1943年(昭和18年)に「千草旅館」として旅館業を開始した、北九州市の老舗ホテルです。

現在は、ホテル業やブライダル業を行っています。

 

▪意味

洋食の日には、ビーフシチューやハヤシライスなどの洋食文化をアピールするという目的があります。

 

▪由来

洋食の日が8月8日なのは、日本の洋食の代表的な料理の1つであるハヤシライスの「ハ(8)ヤ(8)シライス」という語呂合わせが由来となっています。

 

▪イベント

洋食の日を制定した株式会社千草では、毎年洋食の日に合わせて、千草ホテル本館1階「ダイニングカフェチグサ」にて「洋食の日記念日フェア」を開催しています。

 

過去には、8月8日~8月15日の期間で「洋食の日 復刻メニュー」が開催されました。

このイベントでは、千草ホテル歴代のシェフによって受け継がれてきた伝統の味を現在の料理長・向野祐介さんがアレンジした洋食のメニューを味わえるというもので、「ステーキ&ベーキライス」や「鉄板ナポリタン 目玉焼きのせ」「味宝卵オムライス ナポリタンソース」など13種類のメニューが提供されました。

懐かしくてさらにおいしくアレンジされた千草ホテルの洋食を楽しんでみてはいかがでしょうか。

千草ホテルHP  https://www.chigusa.co.jp/

 

洋食の雑学

<日本初の洋食店は煉瓦亭のポークカツレツ>

洋食は日本で誕生した料理ですが、その初めての料理はポークカツレツ、いわゆるトンカツでした。

このポークカツレツはどのようにして誕生したのでしょうか。

 

西洋料理が日本に伝わった最初の場所は幕末の長崎県でした。

江戸時代、外国人が出入りを許されていたのは長崎県の出島のみでした。

その出島では、貿易で訪れたオランダ人やポルトガル人に西洋料理を出してもてなしており、そこで修業をした料理人の草野又吉が長崎で開業した西洋料理店「良林亭」が日本初の西洋料理店とされています。

明治時代に入ると、大阪や東京、横浜などにも西洋料理店が出店し、外国人や皇族・貴族、商人などの富裕層を中心に西洋料理を食べる人が増えていきました。

しかし、西洋料理は高級で一般の人には高嶺の花でした。

そのような中、1895年(明治28年)に創業した東京・銀座の「煉瓦亭」という洋食店のオーナー・木田元次郎氏が、「庶民がもっと気軽に食べられる美味しいメニューを」と考案したのがポークカツレツだったのです。

ポークカツレツは、西洋料理の「ビーフコートレット」という牛肉に衣をつけてバターで焼いた料理をもとに、油をたくさん使って揚げる天ぷらからヒントを得て考案された料理でした。

木田氏は、最初は豚肉だけを素材として考えていたわけではなく、いろいろな素材に衣をつけて天ぷらのように揚げてみていたそうで、最終的に豚肉に決定したそうです。

当時のポークカツレツは、豚肉を叩いて薄くしたものに衣をつけて揚げ、デミグラスソースをかけて温野菜を添えて食べるものでした。

美味しいと評判になった煉瓦亭のポークカツレツは、その後別の店で厚みのある豚肉に衣をつけて揚げ、ウスターソースをかけて千切りキャベツを添えて食べる「トンカツ」へと変わり、庶民の味となっていったのです。

 

<ハヤシライスの名前の由来とは?>

洋食の代表的なメニューの1つに「ハヤシライス」があります。

ハヤシライスは、薄切り牛肉とスライスしたタマネギをデミグラスソースで煮込んだものをご飯にかけた料理ですが、なぜ「ハヤシライス」という名前になったのでしょうか?

 

ハヤシライスの名前の由来には色々な説があります。

 

人の名前が由来となった説

ハヤシライスの名前は、ハヤシライスを作った人の名前が由来となっている説が2つあります。

1つは、大手書店「丸善」の創始者・早矢仕有的(はやしゆうてき)が考案した料理だったからという説です。

早矢仕氏は、外国人との交流があり、その外国人の友人が訪れた際に有り合わせの肉や野菜をソースで煮込んだものをご飯に添えて振舞ったところ評判となり、ついには「早矢仕さんのライス」として町のレストランのメニューとなったという説です。

丸善では、現在も丸の内店や日本橋店併設のカフェでハヤシライスが名物となっています。

 

もう1つは、明治初期に創業した西洋料理店「上野精養軒」のシェフであった林氏が、余った牛肉と野菜をデミグラスソースで煮込み、ご飯にかけた賄い飯が評判となり、「ハヤシライス」という名前でメニューとして出されるようになったという説です。

実際に林さんというシェフがいたかどうかは定かではないそうなのですが、精養軒では元祖とされるハヤシライスが現在でもメニューにあり評判となっています。

 

ハッシュドビーフが由来となった説

ハヤシライスによく似た料理で「ハッシュドビーフ」という煮込み料理があります。

これは、イギリス発祥の料理で、「ハッシュ(hash:薄切り・細かく切った)」した牛肉や野菜をデミグラスソースで煮込んだものです。

しかし、イギリスでは、残り物のローストビーフを薄く切ってエシャロットやピクルスと一緒に煮込んだものや薄切りした牛肉をマッシュルームケチャップと肉汁のスープで煮込んだものなどをハッシュドビーフと呼び、デミグラスソースで煮込んだハッシュドビーフは日本で誕生した洋食なのです。

このハッシュドビーフをライスに添えた料理を「ハッシュド・ビーフ・ウィズ・ライス」という名前でメニューに載せていたのですが、これを縮めて「ハッシライス」や「ハイシライス」と呼ぶようになり、さらにこれらが訛って「ハヤシライス」となったという説があります。

ちなみに、大阪の自由権など近畿地方の洋食店では現在も「ハイシライス」という名前でメニューに載っている所もあるそうです。

 

「早死にライス」が語源となった説

「早死に」とは少し怖い名前なのですが、これは江戸時代まで肉をほとんど食べてこなかった日本人には牛肉を食べることに抵抗があった時期に、牛肉を食べると罰が当って早死にしてしまうという噂が立ってしまい、牛肉の入ったハヤシライスは「早死にライス」と呼ばれるようになってしまったことに由来しているそうです。

 

「早いライス」が語源となった説

明治時代、福岡県北九州市の門司港栄町の商店街にあったレストランで、ケチャップをベースとした牛肉の煮込み料理をご飯にかけた料理を出していました。

この料理は、簡単で素早く提供できることから「早いライス」と呼ばれ、船に乗るあまり時間のないお客さんたちを中心に人気があり、この「早いライス」が訛って「ハヤシライス」と呼ばれるようになったという説です。

 

このように、ハヤシライスの名前には色々な語源となる説がありますが、親しみ深い味として現在も洋食店や家庭料理として愛され続けている洋食となっています。

 

▪まとめ

洋食は、幕末から明治時代初期に日本に伝わって以来、日本人の口に合うようにどんどん進化していきました。

最近では、昭和レトロブームの到来により、喫茶店や老舗レストランなどの洋食が若い人にも注目されています。

みなさんも洋食の日には、懐かしい味わいのナポリタンやオムライスなどの日本独自の洋食を味わってみてはいかがでしょうか。

8月8日は何の日?誕生日の有名人や星座、花言葉・運勢・性格は

 

他にもおもしろい記念日がたくさんあります!

今日は何の日?毎日が記念日カレンダー

★あなたにおすすめ記事はこちら★

-8月の話題・行事・イベント, 今日は何の日・記念日

Copyright© 気になる話題・おすすめ情報館 , 2024 AllRights Reserved Powered by AFFINGER4.