「野球の日」というのを聞いたことがあるでしょうか?
夏の野球といえば、ツタの緑、ブラスバンドの応援、サイレンの音、硬球が金属バットにあたる金属音・・・
と、高校野球を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
目 次
野球の日とはいつ?意味や由来は?
「野球の日」とは、毎年8月9日にあります。
用品メーカー・ミズノの直営店・エスポートミズノが、「や(8)きゅう(9)」の語呂合わせから制定しました。
この時期は全国高校野球大会の期間中であることも理由の一つです。
野球関連の記念日といえば他にもいろいろあります。
2月 5日・・・プロ野球の日
6月19日・・・ベースボール記念日
8月17日・・・「プロ野球ナイター記念日」
8月18日・・・高校野球の日
9月 3日・・・草野球の日
12月26日・・・プロ野球誕生の日
今回は全国高校野球大会にスポットをあててご紹介します。
全国高校野球大会
2016年の第93回全国高等学校野球選手権大会は「野球の日」の直前、8月7日に開会。
参加校は全国で3874校から49校が勝ち上がり甲子園をわかせました。
この年は北海道のクラーク国際高校が通信制高校として初の選手権大会出場となりました。
参加校の変化
1990年の第72回大会で初めて参加校が4000を超え、最多は第84回、85回の4163校でしたが、年々減少し、2012年第89回大会には4000を割り現在も減少しています。
これは高校の統廃合や部員数減少、震災の影響などで出場できなくケースが増えているからです。
このため複数校で参加する連合チームも増えてきています。
連合チーム
1997年の高野連の規約改正で連合チームでも出場できるようになりました。
2014年には東京と大阪でなんと5チーム連合チームも参加しています。
結果は残念ながら地方大会で敗退していますが、こういった連合チームは高野連が人数が減少しているチームに声をかけて出場に一役かっているようです。
2016年大会は地区大会の過半数以上である31の地区大会で連合チームの参加がありました。
練習時間や各校間の距離など苦労も多いでしょうが、ぜひ学校の枠を超えて頑張ってほしいですね。
甲子園
全国高校野球大会は1924(大正13)年第10回大会から阪神甲子園球場で行われています。
この1924年は60年に1度の甲子年(きのえねのとし)という縁起の良い年だったため、甲子園大運動場と命名、付近一帯の地名も甲子園とつけられています。
その後、阪神甲子園球場と改名したようですね。
所有は阪神電鉄ですが、沿線開発も同時に行い利益を得ているため、開設から現在まで高校野球の使用料金は請求していないとのことです。
甲子園のツタ
球場完成の1924(大正13)年の冬には球場壁面にツタが植栽されました。
甲子園のシンボルとなったツタは葉の面積タタミ8000畳分とも言われてましたが、平成18年球場のリニューアル工事に伴い伐採されています。
伐採されたツタは全国の高野連加盟校4170校に株分けし、その中から233校の株を選び「ツタの里帰り」として平成21年に再植樹されました。
現在順調に成長しているツタ、ぜひ甲子園に行った際には外壁を見上げてみてください。
コールドゲーム
全国高校野球大会では、どんなに点差が離れてもコールドゲームにはなりません。
また地区大会の決勝戦についても同様です。
以前は地区大会に規定はありませんでしたが、1998年、青森県大会で初回に39点、最終的に122対0という点差がついた試合を受け、2000年の大会から、5回で10点差以上、7回で7点差以上でコールドゲームが成立するルール統一がされています。
全国大会では点差によるコールドゲームはありませんが、悪天候の場合は7回終了時点をもってコールドゲームが適用されます。
ただし、決勝戦は9回を終了しなければ悪天候でもコールドゲームにはならず、ノーゲームとなり、再試合が行われます。
引き分け
高校野球にはもともと試合を途中で辞めるルールが存在しなかったため、1933(昭和8)年にはなんと延長25回という試合があったそうです。
引き分けのルールが導入されるきっかけになったのは、1958(昭和33)年春季大会、徳島商業高校の板東英二投手が延長16回、翌日にも延長25回を完投したことを受けてです。
「延長18回を超えた引き分けの場合、一旦試合終了し、後日再試合」と、ルールが変更になりました。
その後さらに、1998(平成10)年、横浜高校の松坂大輔投手が、延長17回、250球を一人で投げたのを受け、2000年の大会から、「引き分け延長15回で後日再試合」にさらにルールが変更されました。
ちなみに2003年の福井県大会では、延長15回5対5で再試合、延長15回3対3で再々試合、三試合目でやっと決着がつくという試合もあったそうです。
日程が詰まっているため、投手の体力が心配ですが、何が起きるかわからないのが高校野球の醍醐味かもしれません。
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