季節の変わり目、特に冬場に風邪を引いてしまった経験はありませんか?
冬は乾燥し、免疫力が落ちやすいので、風邪を引きやすくなってしまうのです。
風邪は、子どもから大人まで、誰でもかかってしまう可能性があります。
今回は、風邪がなかなか治らない、早く治したい!
っていう方にオススメな「風邪に効く食べ物」など、風邪について調べてみました。
目 次
風邪の原因は?
風邪は、急性鼻炎、咽頭炎、急性気管支炎などを称して、「かぜ症候群」ともいいます。
ウイルスや細菌が、上気道(鼻、咽頭、喉頭といった気道の上の部分)や下気道(気管、気管支、肺)に広がって急性炎症を起こすことで、風邪になるのです。
「ウイルス」による感染
風邪の原因の多くが、「ウイルス」による感染といわれています。
空気中に浮遊しているウイルスが、鼻や喉に入り、鼻や喉の粘膜で増殖して炎症を起こしてしまうのです。
風邪の症状として、「頭痛、くしゃみ、鼻水、咳、喉の痛み、発熱、倦怠感」などがあります。
鼻の粘膜が炎症したら、鼻水・鼻づまりの症状が出てきます。
喉や気管支が炎症したら、喉の痛み・声のかすれ・咳・痰などの症状が出始めるのです。
風邪の特徴は、症状が一つだけに留まらないことです。
ウイルスが複数の臓器に同時に感染しやすいため、「喉が痛い!鼻水や咳も止まらない!」と、あちこちで症状が出て体が弱ってしまう事が多いのです。
「細菌」による感染
それに比べて、「細菌」によって感染した場合は、1つに偏って症状が出てきます。
咳だけがずっと続いていたら、「細菌性肺炎、マイコプラズマ肺炎」の可能性があります。
鼻水の症状だけなら「副鼻腔炎」、喉の痛みだけなら「細菌性扁桃炎」などが疑われるという訳です。
細菌にはそれぞれの種類に合った抗生物質(細菌を殺すこと)で治療が出来ます。
抵抗力が弱ると、他の細菌にも感染して、さらに症状が酷くなる場合もありますので、一週間くらい同じ症状が続いた場合、早めに病院を受診するようにしましょう。
一般の風邪薬には、細菌を殺す成分は含まれていないので、注意してくださいね。
また、急な高熱が出た場合は、インフルエンザの可能性がありますので、すぐに病院を受診しましょう。
風邪を治すには?
一般的なウイルスによる風邪の場合、長くても7日間ほどで自然に治ることが多いです。
しかし、抵抗力の弱い子どもや高齢者は、気管支炎や肺炎などに進行する場合もあるので、注意が必要です。
睡眠をしっかりとって、栄養をとり、水分補給も行い、体の免疫力を高めましょう。
風邪薬は、鼻水や咳、熱などの症状が酷い時に、それぞれの症状を和らげることは出来るのですが、風邪を根本的に治す薬はありません。
薬だけ飲んでいても治らないので、自分自身の体をしっかり労わってあげて下さいね。
風邪に効く食べ物は?
風邪により体が弱っている場合は特に、免疫力を高めることが大事になってきます。
風邪に効く食べ物は、
①体を温めてくれる作用
②エネルギーとなる炭水化物・糖質
③新陳代謝を高めるタンパク質
④白血球の働きを良くしてくれるビタミンC
が含まれているものが良いです。
具体的にいくつか挙げてみますね。
<食べ物>
1.レバー
タンパク質を始め、ビタミンB₁、ビタミンB₂、ミネラルが豊富で、大量に消費される栄養素を補給してくれます。
βカロチンも多く含まれ、傷んだ粘膜を修復してくれる効果も期待できます。
2.豚肉
タンパク質に加え、ビタミンB₁を多く摂取できます。
風邪の症状が悪化した時に摂ると、体力回復に繋がります。
3.じゃがいも
ビタミンCを始め、多くのビタミンを含んでいるため、ウイルスの活動を抑制する働きがあります。
風邪の引き始めに摂ると、より効果的です。
4.たまご
消化が良く、タンパク質、ビタミン類が豊富に含まれています。
白身に含まれるリゾチームが、炎症を抑えてくれます。
昔から言われている「たまご酒」を寝る前に飲むのがオススメです。
※ただし、お酒に弱い方、高熱時は控えましょう。
5.生姜
咳や痰を緩和して新陳代謝を高め、疲労回復に効果があります。
のど飴にもよく使われていますね。
6.ネギ
ねぎには体を温めて新陳代謝を促す効果があり、風邪の引き始めに有効とされております。
7.ニンニク
スタミナ回復と疲労回復を助ける効果があります。
血行が良くなり、冷え性改善の効果も期待できます。
また、抗菌作用があるので、日頃から摂取することで免疫力を高めてくれます。
8.ニラ
胃腸や内臓の調子を整えてくれます。
血行を良くしてくれ、体を温める作用があります。
9.おかゆ
いまいち食欲が出ない時に、「おかゆ」を食べている人は多いのではないでしょうか?
生姜・ネギ・ニンニク・ニラは、どれも体を温めてくれるので、おかゆの具材としてオススメです。
おかゆは、胃腸の負担を減らすために、よく噛んで食べましょう。
風邪の時は免疫力が落ち、胃腸の消化力が低下することが多いです。
そのため、消化活動にエネルギーを使ってしまうと、ウイルスや細菌をやっつけることを妨げてしまう可能性があるからです。
<果物>
10.りんご
りんごには粘膜保護作用や消炎効果が期待できます。
食欲が出ない時に、すりおろして食べると良いでしょう。
11.バナナ
ビタミンCなど栄養たっぷりです。
体の免疫機能を高めて、鉄分など他の栄養素の吸収を助けてくれます。
12.いちご
みかんよりビタミンCが多く含まれており、8~10粒食べるだけで1日に必要なビタミンCが摂れます。
また、カリウムやカルシウムなどの栄養成分も摂取できます。
13.みかん
ビタミンCの補給に最適で、咳や痰を鎮める作用があります。
14.グレープフルーツ
体の疲れを取ってくれる作用があり、1個で1日に必要なビタミンCが摂れます。
15.レモン
ビタミンC、エネルギーを作るクエン酸洗浄効果があり、風邪の予防にも繋がります。
レモンの香りは脳の疲れをとり、リラックス効果も期待できます。
はちみつと一緒に、ホットドリンクで飲むと、体も温まって良さそうですね。
※柑橘系(みかん、グレープフルーツ、レモンなど)の果物は、体温を下げて、免疫力を低下してしまう作用もあると言われているので、悪化させないよう気を付けて食べましょう。
風邪の予防として普段から食べておくと良いですね。
<飲み物>
緑茶の「カテキン」には、殺菌作用があるため、緑茶でのうがいがオススメです。
生姜湯、ハチミツ、レモン湯も風邪に効きそうですね。
野菜スープやチキンスープなど、手軽に食べられるスープも、あまり食欲が無い時でも食べられるので、オススメです。
食欲が全く無くても、スポーツドリンクなどで、こまめな水分補給を忘れずに行いましょう。
他にも風邪を治す効果的なことは?
免疫力を上げるために、「良質な睡眠」をとりましょう。
睡眠中に、新陳代謝が盛んになり、体の再生と同時に免疫活動が行われています。
とは言っても、風邪の時は咳や鼻が詰まったりしていて、なかなか寝られない時がありますよね。
咳が辛い時は、横向きで寝ましょう。
気道が自然と外に向いて、呼吸がしやすくなり、咳が出にくくなるそうです。
また、鼻が詰まっていて辛い時は、枕の下に3冊本を置いて寝ましょう。
頭の角度を約30度にすると、鼻詰まりが解消されるそうです。
是非試してみて下さい。
日頃から、体の免疫力が低下しないよう、7~8時間ほど寝ておくのがベストだそうです。
無理してでも朝食はとりましょう。
おかゆや、スープなどを食べることで、体温が上がり、免疫力(抵抗力)が上がるからです。
パンは水分が少なく、体温があまり上がらないから避けた方が良いと思います。
多少の咳は止めないでおきましょう
咳によって、体内の悪いウイルスが外に出て行ってくれるからです。
体に負担がかかり過ぎているのを鎮めるために薬を飲むのは良いのですが、鼻水や汗などでも、薬で完全に止めるのは避けましょう。
お風呂で温まりましょう
お風呂に入ることで、リラックス効果や血行の促進も期待できます。
ただし、湯冷めしてしまわないように気を付けましょう。
高熱時は避け、体力があまり消耗しないよう早めに上がった方が良さそうです。
部屋を加湿しましょう
ウイルスは乾燥に強いため、部屋が乾燥しているとインフルエンザに感染しやすいとされています。
加湿器などを使って、適切な湿度(50~60%)を保つことが重要です。
マスクを使って、鼻や喉の保湿をするのも効果的ですよ。
まとめ
以上、風邪の原因や風邪に効く食べ物などについて述べてきました。
いかがでしたでしょうか?
色々な風邪薬がありますが、「風邪を根本的に治す薬がない」ことに驚きました。
日頃から、免疫力が上がるものをバランス良く食べ、よく寝て、体力をつけることが大事ですね。
ただの風邪と言っても、他の病気に感染したり、症状が重くなったりする場合があります。
なかなか治らない風邪や、いつもよりも辛い症状が出た場合は、無理せず早めに病院を受診しましょう。
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