風も涼しくなってきて、いよいよ秋本番。
今年の夏を振り返ると、なんだか雨が多かったなあという印象があります。
8月の雨が多かったせいで、涼しかった印象もありますが、7月頃は猛暑、熱中症に注意!なんていったニュースもありましたよね。
夏の気候によって農作物などにも影響が出ますし、何かと気になる天気ですが、よくいう真夏日とか猛暑日って、どういう状態をさすものか、ご存知のかたは少ないのではないでしょうか?
目 次
夏日・真夏日・猛暑日・酷暑日・極暑日の定義と違い
0時から24時までの気温の最大値を日最高気温といいます。
この日最高気温が何度以上になるかで、それぞれ呼び名が変わってきます。
夏日とは
日最高気温が25度以上になると、その日は「夏日」と呼ばれます。
真夏日とは
日最高気温が30度以上で「真夏日」と呼ばれます。
猛暑日とは(もうしょび)
日最高気温が35度以上で「猛暑日」と言われています。
これらの言葉はすべて気象庁が設定している気象用語です。
数字だけでは伝わりにくい温度の変化を言葉にして表しているのですね。
とても日本人らしい繊細な感覚です。
酷暑日とは(こくしょび)
猛暑日は非公式で「酷暑日」といわれることもあります。
このように温度が5度ずつ高くなるたびに、その日の呼び名が変わります。
しかし、40度を超える日最高気温を記録する日を定義する言葉は作られていません。
これは、40度以上の日最高気温を記録する日がごく少ないということもあり、ひとくくりに「猛暑日」とされている訳です。
極暑日(ごくしょび)
極暑日とは昨今の異常な暑さから、新しく言われだした呼び名です。
酷暑日と同じような意味ですが、あまりの暑さに使われだしたようですので、そろそろ日最高気温が40度以上の気象用語を設定しなくてはならないでしょうね。
熱帯夜
一方、夏の暑さを表すもう一つの基準として、「熱帯夜」があります。
これは、日最低気温が25度以上の日をさす言葉です。
気温が25度を超えるととても暑苦しく寝苦しい夜だと体感されるのだそうです。
まさに「熱帯夜」という言葉がぴったりな訳ですね。
日本の異常気象
それにしても、この頃の日本の天気は変だなあ、と思いませんか?
毎年のように異常気象と言われ、農作物の生育に影響が出て、どの季節も野菜が高くて困ってしまいますよね。
今年は記録的な大雨も多く、土砂崩れなどの災害もありました。
関東地方は猛暑日となる日が多く、熱中症搬送者数が全国の3分の1をしめる事態になっています。
この異常気象は地球温暖化の進行によって引き起こされているといわれています。
そもそも、一昔前には、日最高気温が35度以上になる日はほとんどありませんでした。
「猛暑日」という言葉は2007年に気象庁が新しく設定した言葉です。
2006年の夏に、日最高気温35度以上を記録する日が連日続いたことをきっかけに作られたのです。
今では「猛暑日」は珍しくなく、私達も感覚的に受け入れていますが、これは日本の天候がだんだんと変化していることの象徴的な出来事なのです。
今では数年に一回の日最高気温40度以上の日もあと何年かすると、一般的になってしまうのかも・・
そうすると、日最高気温が40度以上の日を示す新しい言葉もできるかもしれませんね。
涼しくなっては来ましたが、まだまだ暑い日はやってきそうです。
私達も体調の管理をしっかりして、残り少ない夏を楽しみ、毎日を過ごしましょう。