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放生会とは?
放生会(ほじょうえ)とは万物の生命を慈しみ、殺生を戒める神事であり、秋の実りに感謝するお祭りです。
全国で放生会は行われているようですが、博多の筥崎宮放生会は博多どんたく、博多祇園山笠とともに博多三大祭りに数えられ、九州最大の秋のお祭りと言われています。
正式名称は筥崎宮放生会大祭(はこざきぐうほうじょうやたいさい)で、福岡では「ほうじょうや」とも呼ばれています。
その歴史は1000年以上前まで遡り、もともとは捕獲した魚や鳥を野に放す等を行っていた宗教儀式から始まりました。
放生会2023年の日程
例年の日程です。
日時:9月12日~18日
[御下り]9月12日18時~22時
筥崎宮を御神幸が出発し頓宮に到着します。
[御上り]9月14日19時~20時頃
御下りを逆に進み筥崎宮を目指します。
露店開催時間:10時~21時頃(店によっては24時まで)
最終日(18日)はお昼頃から片付けるお店もあります。
見どころや楽しみ方
【御神輿行列】
氏子500名程の奉仕により御神幸が行われます。
2年に一度、西暦の奇数が該当の年となりますので齋行されます。
【出店・露店】
期間中は大鳥居から境内へ続く表参道に出店や露店が並びます。
その数は約500軒、距離は1km程にもなり100万人以上もの人で賑わいます。
定番のたこ焼き、お好み焼き、リンゴ飴、金魚すくいはもちろんですが、射的やお化け屋敷、盆栽等もあります。
最近では多国籍な料理のお店もたくさんありますが、放生会ならではのものをいくつかご紹介します。
・新ショウガ
以前、筥崎宮の周辺にはしょうが畑が広がっていました。
放生会の帰りにはしょうがを買って帰るといった名残が今でも続いているのだそうです。
・社日餅
筥崎宮名物の焼き餅です。
放生会のおみやげとしても人気の社日餅は、甘さ控えめの粒あんを白とよもぎの2種類のお餅でつつんだ昔ながらの味わいです。
・チャンポン
一般的にビードロと呼ばれているガラス細工で、息を吹き込むと音が鳴ります。
この一つ一つに巫女さんが手作業できれいな絵付けをするため、毎年2000個程度と数に限りがあり、とても人気があります。
・おはじき
博多人形師によって作られる縁起物のおはじきは、とても繊細で毎年違ったテーマに基づいた土製の作りとなっています。
チャンポンよりも数が少なく、こちらもとても人気があります。
販売とは別に歴代おはじきの展示場がありますので、こちらでも楽しむことができます。
数量限定でとても人気のあるチャンポンとおはじきは、初日の朝6時から整理券配布が始まり8時~9時に販売されますが、すぐに売り切れてしまう為、前日や深夜から並ぶ人もいるのだそうです。
場所・アクセス・交通情報
【場所】
筥崎宮全域
住所:福岡県福岡市東区箱崎1丁目22-1
【アクセス】
福岡市営地下鉄:箱崎宮前駅(1番出口) 徒歩3分
JR鹿児島本線:箱崎駅 徒歩8分
吉塚駅 徒歩12分
(通常、快速電車は箱崎駅を通過しますが、期間中に限り臨時停車します。)
西鉄バス:箱崎 徒歩3分
(期間中は交通規制のため、臨時バス停(小学校と県立図書館の前)となります。)
JR九州バス:箱崎1丁目 徒歩2分
駐車場:あり
【交通情報】
駐車場はありますが、入ることは難しく待ちの車による渋滞が見込まれます。
県道21号線沿い(九大正門入口交差点から筥崎宮横交差点)にあるコインパーキングを利用するか、一駅手前の吉塚駅周辺の駐車場を利用し徒歩かJRで移動するのがおすすめです。
また、人通りも多く交通規制がかかることから、車よりも地下鉄かJRでのアクセスが良いでしょう。
九州随一の歴史ある筥崎宮放生会は、とても大規模で見どころ満載です。
全ての生き物へ感謝し参拝することで、更にお祭りを楽しめそうですね。