■はじめに
福祉用具はとても大切な物。
高齢者や障碍者の生活を支えています。
福祉用具は、高齢化社会が進む今の日本ではさまざまな見直しが行われているんです。
そんな日々進化している福祉用具ですが、健康な時にはあまりなじみが無いという方も。
使えば楽なのに知らずに損をしてしまっている方も少なくはありません。
健やかな環境のためにも、福祉用具はとても大切な存在です。
さらに周知されることが望まれていますね。
10月1日はそんな福祉用具の日です。
目 次
■福祉用具の日とは
平成14年の10月から、一般社団法人日本福祉用具供給協会によってスタートしました。
日本福祉用具供給協会とは、福祉用具供給事業者に関する広域社団法人のことです。
会員は正会員と賛助会員がいます。
福祉用具の販売やレンタルなどを行っている正会員は平成28年時点で320社。
賛助会員は協会の目的に賛同し、事業を支援している会員です。
賛助会員も31社いて、平成28年時点で合わせて351社が参加しているとても大きな団体ですね。
■意味
福祉関連では、デイケアや老人ホームなど一昔前にはあまり知られていなかったサービスがたくさんあります。
しかし、今ではどうでしょうか。
デイケアも老人ホームも特別な存在ではありません。
その一方でまだまだ福祉用具は特別な物というイメージが強いですよね。
例えば、若い方が杖を使っているとチラチラと視線が飛んでくることもあるのです。
使いやすい環境とは言えませんよね。
福祉用具の日には、福祉用具をもっと知ってほしいという意味があります。
そして、福祉用具の普及や周知を行っていくだけではなく、福祉用具を使いやすい環境作りもポイントなんです。
福祉用具を知ることで理解のある環境作りをする。
福祉用具の日には、そんな意味があります。
■由来
福祉用具の日の由来となったのは、平成5年に制定された福祉用具法です。
福祉用具法の正式名称は、「福祉用具の研究開発及び普及の促進に関する法律」ですね。
まさに福祉用具の日と同じ趣旨であることがわかります。
1990年にゴールドプランと呼ばれている高齢者保健福祉10ヵ年戦略がスタートしました。
福祉のあり方が変わる一方で、福祉用具に対してはあまり積極的な姿勢が取られていなかったんです。
それをふまえて誕生したのが、この福祉用具法でした。
■イベント
福祉用具の日には、さまざまなイベントが行われています。
例えば福祉用具の展示や説明会など。
実際に目の前で見たり、使ってみることができます。
専門家に相談できるようなところも多いですよ。
2018年だと、北海道ではふくし用具機器展inさっぽろ2018ですね。
山梨県では周知のためにティッシュ配りなども行われています。
他にもメーカーの開催する講習会や研修会など、全国各地さまざまな場所でイベントを行っています。
■福祉用具の雑学
福祉用具の日にちなんだ雑学をご紹介します。
□エレベーターの鏡は車椅子のため
エレベーターの多くは壁の一部が車椅子になっています。
これは、車椅子の人が鏡を使って後方を確認し、安全かつ快適にエレベーターに乗るためなんです。
エレベーターのボタンに車椅子専用の物がある場合、鏡のあるエレベーターが来る、というのが一般的ですね。
鏡のあるエレベーターと鏡の無いエレベーター両方が稼働している場合も、車椅子用のボタンを押すと鏡のあるエレベーターがやってくるようになっています。
□福祉用具は介護用品の中の一つ
福祉用具と介護用品の違いってちょっとわかりにくいですよね。
意外かもしれませんが、福祉用具は介護用品の中の一つ。
その逆ではありません。
介護用品の範囲はとても広く、例えば日用品なども含まれます。
■まとめ
今回は福祉用具の日を紹介させて頂きました。
私達の身近にあるはずなのに、健康な時には気付かないもの。
しかし、いざ使う時が来るとそのありがたさがよくわかるものです。
今後福祉用具がもっと社会に順応していくためにも、福祉用具について知る一日にしたいですね。
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