■はじめに
まだまだ寒さから抜けきれない1月から、2月に入ると少しずつ春を意識するシーズンになります。
お部屋で温かいお茶を入れてほっこりするのが楽しみという方も多いのではないでしょうか。
そんな2月の始まりは、私達の食文化に欠かせない抹茶の日です。
目 次
■抹茶の日とは
抹茶の日は毎年2月6日にあります。
愛知県西尾市茶業振興協議会によって1992年(平成4年)に制定されました。
■意味
西尾茶創業120年を記念して制定されたのがこの抹茶の日です。
愛知県の西尾地区では鎌倉時代にお茶の種を蒔いたことから始まり、現在では全国の30%程の生産量を誇り日本一の抹茶の里と呼ばれています。
また、特産品である「西尾の抹茶」は特許庁の地域ブランドに認定されていて、全国から世界に向けてPR、販売を行いその付加価値を高めています。
■由来
茶道で使われる道具の中に風炉(ふろ)というものがあります。
茶釜を火に掛けて湯を沸かすものなのですが、この語呂合わせが「ふ(2)ろ(6)」となることから抹茶の日は2月6日に制定されました。
■イベント
2月6日ではありませんが、西尾市では毎年、西尾茶協同組合主催の【西尾の抹茶の日】というお祭りを開催しています。
もともとは抹茶の日に合わせて行っていたようですが、2006年に「ギネスに挑戦!!まちなか1万人西尾大茶会」(ギネス認定されています)の開催を機に、秋のイベントとして定着しているようです。
2018年も第27回目が11月3日(土)~4日(日)にかけて西尾市文化会館にて開催されます。
西尾の抹茶のサービス(各日先着1,000名)や、石臼を挽いて抹茶づくり体験も出来ます。
他にも抹茶工場見学や地元の特産品の販売もあります。
関連イベントとして東海4県と京都府の高校生を対象とした「抹茶スイーツ選手権」も毎年行われています。
西尾の抹茶を世界に発信することを目的に西尾市観光協会主催で開催され「いつでも、どこでも抹茶スイーツ」をテーマに2018年も第5回目を迎えました。
5月からの応募に始まり7月の最終審査では名古屋調理師専門学校のチーム「Avancer(アバンセ)」の優勝が決定しました。
そして、中部北陸地方のミニストップでの販売開始(10月30日予定)と「西尾の抹茶の日」のお披露目に向けて商品化を進めているのだそうですよ。
■抹茶の雑学
抹茶の日にちなんだ雑学をご紹介します。
□抹茶ができるまで
抹茶だけでなく煎茶や紅茶等も同じ茶葉からできていますが、収穫の製法や製造工程によって分類されます。
茶葉に寒冷紗(かんれいしゃ)と呼ばれる黒い覆いをかけて育てる方法を覆下(おおいした)栽培と言い、日光を遮ることによって茶木が日光を求めて真上に伸び、栄養分が枝に使われ葉は柔らかい状態になります。
そうすることでテアニン(旨味成分)が多くタンニン(渋味成分)が少ない良質な茶葉になります。
それらを収穫後に蒸して乾燥したものが碾茶(てんちゃ)と呼ばれるもので、抹茶や玉露に使われます。
そして揉む工程がなく石臼などで微粉状にしたものが抹茶となります。
西尾市でも4月上旬~5月にかけて覆下栽培が行われている為、真っ黒な茶畑を見ることが出来るのだそうです。
□テアニンとは!?
前述しました通り抹茶には「テアニン」が多く含まれているのですが、アミノ酸の一種の旨味成分で取り入れることによって脳からα波が発生します。
それにより興奮状態や緊張を和らげるリラックス効果、睡眠の質を上げ疲れが取れやすくなったり集中力や記憶力のアップも期待出来ます。
更に冷え性やPMS(月経前症候群)、更年期障害の改善や血圧を下げる効果等もあります。
■まとめ
抹茶の日についてご紹介させて頂きました。
ビタミン等の成分も豊富な抹茶は美容や健康にも良く、日本食ブームに乗って世界でも注目され、今ではGreenTeaではなく「Matcha」でも通じるようになってきました。
日本の抹茶が海外からも評価されるのは、とても嬉しいことですよね。
毎年2月6日抹茶の日には、抹茶を飲んでホッと一息ついたり、抹茶を使った食事やスイーツを楽しんでみてはいかがでしょうか。
2月6日は何の日?誕生日の有名人や星座、花言葉・運勢・性格は
他にもおもしろい記念日がたくさんあります!