■はじめに
冬の寒さが厳しい2月に入ると節分が終わり、暦は春へ切り替わる時期になります。
節分では豆まきの他に恵方巻を楽しみにしている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな2月の始まりは、私達の食生活に昔から縁のある海苔の日です。
目 次
■海苔の日とは
海苔の日は毎年2月6日にあります。
海苔の日が制定されたのは、1966年(昭和41年)のこと。
全国海苔貝類漁業協同組合連合会によって制定されました。
国内の漁協や漁連、生産組合等の84団体が会員で、海苔にまつわる様々な事業を実施しています。
■意味
海苔の日は、日本人が好んで食して来た海苔に対して感謝するという意味合いがあります。
海苔は海からの贈り物であり、日本の伝統的な食品でもあります。
2月3日頃にある節分を含んだ記念日前後までの1週間を「海苔ウィーク」として、全国各地で海苔の消費、販売促進のイベントが実施されています。
■由来
701年(大宝元年)に日本最古の成文法典「大宝律令」が制定され、租税の1つとして海苔の表記も残されていました。
そして大宝律令は大宝2年1月1日に施行されたですが、この日を西暦にすると702年2月6日となることから、海苔の日は毎年2月6日に制定されました。
■イベント
2008年から横須賀市走水にて毎年、【走水のりフェスタ】が開催されています。
横須賀市東部漁業協同組合が主催で2018年も2月24日に走水水源地内にて行われ、
走水の海で収穫された新鮮な海苔の直売や海苔すき体験ができ、海苔を使ったグルメを楽しむことが出来ます。
千葉県富津市でも富津市商工会主催で毎年、【ふっつ生のりフェア】を行っています。
2007年12月中旬~2018年2月末にかけても第10回目が開催されました。
富津産の一番海苔である新芽海苔を提供することにこだわり、イベント参加店では新芽海苔を使った料理の提供、販売が行われました。
11月~3月頃までが海苔の摘み取りが始まる旬の時期であり、柔らかくて香りの高い新海苔を楽しむことが出来ます。
海苔の日であることや節分で恵方巻が出回る時期でもあることから、各地でセールやイベントが行われています。
■海苔の雑学
海苔の日にちなんだ雑学をご紹介します。
□海苔は栄養効果がすごい!?
海苔は藻類を加工して食用にしたものです。
一見あまり目立たないこの藻類ですが、地球上に動物や植物が存在しなかった10億年以上も前から存在し、現在も低温から高温の環境でも生息し続け、その多くは水のあるところで繁殖しています。
そんな素晴らしい生命力を持つ海苔は「海の牛肉」と言われるくらいタンパク質が豊富でその割合は30%程にもなり、畑の肉と言われている大豆に匹敵するのだとか。
また、食物繊維も約30%含まれていて、野菜よりも柔軟な食物繊維であることから胃腸に優しい整腸作用が働き、便秘や成人病予防にとても効果的なのだそうです。
そして青魚の油脂に多く含まれることで知られるEPA(エイコサペンタエン酸)も豊富で血液、血管を健康に導く効果があります。
人間もですが、実は魚も体内でEPAを合成することは難しく、エサである海苔等の植物から得ています。
他にもビタミン、鉄分、カルシウム等の美容や疲労回復にも良いとされる成分がたくさん含まれています。
□海苔と日本人の関係
数年前に海苔を含む藻類の消化吸収は海外の人達ではほとんど無いのに対し日本人は割合多いことが分かっています。
これは生食の場合に限りますので、焼いたり煮たりの調理をすれば問題ありません。
ただなぜ日本人だけが藻類の消化に優れているのかというと、やはり古来から食して来たことによって分解出来る腸内細菌を持ち合わせるようになったことが考えられます。
日本以外にも韓国海苔がありますが、日韓併合から日本品種の海苔で生産されていて2012年から韓国産が誕生したのだそうです。
日本人にとって昔からの付き合いである海苔は現代の食生活にも欠かせないものなんですね。
■まとめ
海苔の日についてご紹介させて頂きました。
筆者の子どもたちも海苔が大好きで、ご飯のすすみが悪いときに海苔でおにぎりにするとたくさん食べてくれます。
白米に海苔を巻いたおにぎりは他におかずが無くても栄養が取れると言う日本人ならではの知恵から出来た組み合わせなのだそうですよ。
毎年2月6日海苔の日には、販売イベントをチェックしたり食卓にぜひ海苔を加えてみてはいかがでしょう。
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