「1月30日 3分間電話の日」
■はじめに
今や「3分間電話」という言葉は完全に死語で、若い人で知っている人はいませんね。
それどころか「携帯電話」でさえ近いうちに「スマホ」に取って代わられそうです。
ところで、なぜ3分間なんでしょうか。
はじめの1分で用件、次の1分は相手の話、最後の1分は話の結論だそうですが、本当でしょうかね。
目 次
■3分間電話の日とは
1970(昭和45)年1月30日、日本電電公社(現NTT)の公衆電話の市内通話料金が、3分間10円と決められました。
それ以前は1通話10円で時間無制限だったため、長電話の利用者が多く、これを制限する措置が求められていました。
現在は10円で60秒、NTTの固定電話間の料金は3分間9円弱になっています。
■3分間電話の日の意味と由来
3分間電話以前の話になりますが、1900年9月、新橋と上野駅構内日本に初めて公衆電話が設置され、翌10月には初の電話ボックスが京橋に登場しました。
当時は公衆電話ではなく「自働電話」と呼ばれていて、まず交換を呼び出し、相手の電話番号を告げ、交換の指示に従って15銭を入れてやっと相手につながるという手順でした。
1925(大正14)年10月、ダイヤル式電話の出現と同時に「公衆電話」の呼称が使われるようになりました。
やがて二次大戦後、公衆電話がタバコ屋、薬局、書店などの店頭に置かれ、目立つようにと赤い色となって、これが赤電話の始まりです。
しかし、この段階ではまだ電話の色が赤くなっただけで、硬貨投入口はなくて、その都度、店員に頼まなくてはならず、料金も後納式でトラブルも多発しました。
公衆電話が爆発的に普及したのは、10円硬貨の流通と、1955(昭和30)年に前納式の「5号自動公衆電話機」が登場したことによります。
そして市内であれば10円で延々と長話ができるために、これを防止しようと3分間打ち切りになったのでした。
■3分間電話の日のイベント
そもそもイベントと言えば、派手で楽しく前向きな催し物という印象がありますね。
しかし、3分で打ち切りになってしまうわけですから、電話を使う側にとってはうれしい話ではなく、おめでたい行事のやりようがありません。
それにイベントっていう時代ではありませんね。
そういうことなので、いくら調べてもイベントらしきものはみつかりませんでした、ゴメンナサイ。
今は携帯大手3社が競うようにしていろんなイベントの花盛りですが、これは3分間電話とは何の関係もないですよね。
■3分間電話の日の雑学
▽「もしもし…」
電話をかけるとき、自然と「もしもし…」と口にしてしまいますが、これは一体どういう日本語なのでしょうか。
当初、電話交換手が「申し上げます、申し上げます」と言って中継ぎをしていましたが、これがやがて「申す、申す」に変わり、さらに短く「もしもし」となって、ずいぶんと省略されました。
「もしもし」は省略した言葉なので、ビジネスで使用するのは失礼に当たるとビジネスマナーの本にありました。
う~ん、長い間、気にもしないで自然に使っていたので、社会人になって急にダメと言われても…気をつけましょう。
▽「#」
電話機のプッシュボタンの「9」の下にある記号ですが、一般に「シャープ」で通用していますが、実はシャープではなくて「スクエア」または「ハッシュ」「いげた」と言うんですね。
2つ並べてみないと違いはわかりませんが、シャープは縦棒が真っ直ぐで横棒が斜め、スクエアは逆に縦棒が斜めで横棒が真っ直ぐなんです。
もっとも、どう呼ぼうと機能に支障はありませんし、縦横とも真っ直ぐという文字デザインの機種もあります。
それにシャープだったら、「7」の下のコメ印は「フラット」でないとヘンかも…って、そのコメ印のしてもちょっと違いますよね。これは「アスタリスク」か「スター」と呼ぶそうです。
▽公衆電話を知らない小学生
スマホの普及で公衆電話を使った経験のない小学生が85%もいることが、2017年12月のNTT東日本の調査で明らかになりました。
当然、テレホンカードも知らないですよね。また、スマホは検索や電話帳、リダイヤルで電話がかけられるので、家や親の携帯番号も覚えていないようです。
ふだんはそれでもかまいませんが、事故や災害時に携帯が使えない場合もあるため、NTT東日本は小学校で公衆電話の使い方や災害伝言ダイヤル「171」を覚えてもらう活動を展開しています。
■まとめ
公衆電話数は1993(平成5)年の93万4903台がピークで、2016年には16万1375台に減少しています。しかし、東日本大震災をはじめ自然災害が続く中で、緊急時の連絡手段確保のため、公衆電話が見直されて、再び設置が急ピッチで進められています。
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