■はじめに
測量はよく聞く言葉ではあるのですが、普段生活をしているとなかなか知る機会はありません。
詳しく説明して、と言われると戸惑ってしまう方が多いのではないでしょうか。
しかし、測量とは私達の生活においてとても大切なことなのです。
簡単な測量自体は誰でも行うことが出来ますが、高度な精度が求められる測量にはさまざまな決まりがあります。
測量士や測量士補でなければ行うことができません。
6月3日にはそんな測量の日です。
目 次
■測量の日とは
測量の日は1989年に建設省によって制定されました。
建設省は現在の国土交通省にあたります。
ちなみに、測量の日が制定された1989年の大臣は小此木彦三郎、竹下登、野田毅、原田昇左右という4名でした。
竹下登さんは臨時で1日だけの大臣だったのですが、それを除いても3人の方が大臣になっています。
まさに目まぐるしく変わっていた当時の社会情勢が思い浮かびますね。
■意味
測量の日には、測量に対する関心を高めるという意味があります。
とても大切なことですが、一般的な認知度は低め。
大人でも聞いたことはあるけれどわからないという方が多いです。
若い方や子どもでは知っている方が珍しいくらいですね。
優れた技術にも関わらず認知度が低いというのはちょっとさみしい話。
認知度を高めることは、将来測量士や測量士補を目指す子どもを増やすためにもとても大切です。
私達が普段利用している色々なものに測量の技術が使われているのだと知るために、そして子ども達に伝えていくためにも大切な日ですね。
■由来
測量の日の由来となったのは、測量法の制定です。
これは、1949年6月3日に制定されました。
測量法は、測量を正確かつ円滑に行うために制定された法律です。
基本的なことの取り決めだけではなく、国家資格や罰則、測量を行う業者の登録など測量に関するさまざまなことが決められています。
第1章から第8章まであり、附則と別表2で構成された法律です。
測量を仕事にしている方はもちろんですが、他の人達にとっても生活に関わっています。
■イベント
測量の日には、各地で測量関係のイベントが開かれています。
子ども向けにわかりやすく説明してくれるイベントなどもありますので、親御さんにとってもうれしい機会ですね。
不動産業者などがイベントをやっていることも多いです。
そのため、ぜひチェックしてみてくださいね。
展示に関しては、測量が関係している地図が多く展示されています。
2018年の測量の日には、国土地理院の地図と測量の科学館においてイベントが開かれました。
■測量の雑学
測量の日にちなんだ雑学をご紹介します。
□測量といえばあの人
歴史的な人物の中にも、測量と関係している方がいます。
もうお気付きかもしれませんが、伊能忠敬ですね。
彼は17年間という時間をかけて、日本地図を完成させました。
地図の人として学生さんも覚えている方が多いと思います。
実はこの伊能忠敬が行っていたことこそが測量なんです。
測量って何?と聞かれると説明が難しいかもしれませんが、伊能忠敬が行ったこと、と考えるとわかりやすくなりますね。
ちなみに、伊能忠敬は地図を作りたかったのではなく、地球の外周を知りたかったそうです。
□エベレストの標高は謎
もちろん山も測量を行うことで標高を出しているのですが、エベレストの標高は実はハッキリとしていません。
というのも、測量を行う度に標高が変わっているからです。
ある程度変わるというのはあるでしょうが、メートル単位で変わっているというのは不思議な話。
ちなみに、中国が2005年に行った測量では、エベレストの標高は8844メートル。
一般的に言われているのは8848メートルなので、4メートルも違うことになります。
■まとめ
今回は測量の日を紹介させて頂きました。
身近にあるからこそわかりにくいですが、私達が普段使う地図にも測量の技術が使われています。
私達が住んでいる家や利用している建物も測量が関係していますね。
測量の日には、そんな測量という技術に、そして測量をしてくださっている方々に感謝をしたいものです。
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