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十夜とはいつ?読み方や、十夜法要の様子やお布施・お供えは

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ご家庭が仏教の方も多いと思いますが、仏教の中でも秋になると十夜の季節になってきます。

この十夜は昔からある伝統的な行事でもあり、十夜法要と呼ばれることもあります。

仏教の方は耳にする機会があると思いますが、十夜とは実際にどのようなものなのか詳しくご紹介していきたいと思います。

もちろん仏教のご家庭でない方もぜひご参考いただけたらと思います。

 

十夜とは

まず最初は十夜について詳しくご紹介していきたいと思います。

十夜と言っても服装やお供え物などは各地で違う場合があり、十夜粥なども有名です。

実際に時期もいつなのかについてご紹介しますので、ご参考ください。

 

ちなみに十夜とは足利義教公が生きていた時代から受け継がれている仏教行事でもあり、わかりやすく言うと阿弥陀如来に対しての感謝の念仏のことを指しています。

お家断絶の可能性があったところ数奇な巡り合わせによってこのような自体を間逃れたことから阿弥陀如来のおかげということで10日10夜かけてお礼・感謝の念仏を唱えたのが始まりとなっています。

現在はこのような10日10夜かけて念仏を唱えるところが少なく、今の世らしい3日夜までに短縮されています。

 

しかし、このような十夜の行事ごとは現在も受け継がれているので、昔からある歴史的な仏教行事と言えます。

十夜を行うことによって十日十夜善いことを行えば、千年善いことをしたことよりも勝るという考えからこのような十夜が行われています。

 

十夜(お十夜会) 読み方は?

まず最初は十夜の読み方についてご紹介します。

十夜と書いて「じゅうや」と読みます。

お十夜会と書かれている場合は「おじゅうやえ」・「おじゅうやかい」と読みます。

 

この十夜は十夜法要や十夜念仏と呼ばれる場合もあります。

こちらも地域によって呼び名が変わるだけで同じ内容になるのですが、十夜法要は「じゅうやほうよう」、十夜念仏は「じゅうやねんぶつ」という読み方をします。

 

さらに十夜について詳しくご紹介すると、十夜の正式名称は「十日十夜別時念仏会」です。

十日十夜別時念仏会は「じゅうにちじゅうやべつじねんぶつえ」と読みます。

古文書などでは歴史書などでも登場してくるので、同じ名前が登場した場合は十夜のことを指しています。

 

お十夜はいつ?

次はお十夜は実際にいつごろ行われるのかについてご紹介していきたいと思います。

仏教・宗派がより濃い場所はお十夜の案内状が届くところが多いのですが、親族・親戚から口頭などでお十夜に呼ばれる方も多いと思います。

昔と現在では十夜の日付も異なるので、合わせてご紹介したいと思います。

 

十夜は陰暦の10月5日から10月15日までにかけて行われています。

現在は多くの方がご存知のように、陰暦ではなく陽暦のグレゴリオ暦を採用されているのですが、現在の日付で言うと10月12日から15日まで行われます。

もちろん太陽暦ではないので、毎年この日付がずれる可能性があります。

 

各地のお十夜

最後はお十夜の各地ごとの特徴についてご紹介したいと思います。

お十夜についてもっと知りたい方や、自分の地域の特徴について知りたい方はぜひご参考いただけたらと思います。

 

 

 

お十夜 光明寺

まず最初にご紹介するのは光明寺です。

光明寺は鎌倉市にありますが、こちらは期間が短縮され、10月12日から15日までの3日間となっています。

この15日は朝に終わるのですが、13日・14日では周りに露店が並ぶほどで多くの方で賑わいます。

お十夜の法要もあるのですが、それ以外にも施餓鬼会や練行列・雅楽奉奏なども行われるのが特徴的と言えます。

 

お十夜 真如堂

次にご紹介するのは真如堂です。

真如堂は京都の左京区にありますが、こちらは10月の5日から15日まで行われます。

最近では短縮されるところもあるのですが、真如堂では十夜しっかりと行われるのが特徴的でもあります。

一般の方でも参加でき、最終日にはご本尊のお近くまで訪れて参拝することができるのでおすすめです。

 

お十夜 長井

次にご紹介するのは横須賀市長井の不断寺についてご紹介します。

長井の場合は日付が少し異なり、10月25日、26日に行われます。

この長井でのお十夜ではお祭りも開かれ、露店なども並ぶのでこちらも多くの方で賑わいます。

 

お十夜 八王子

最後にご紹介するのは八王子の大善寺で行われるお十夜についてご紹介します。

大善寺も日付が大きく異なるのですが、2018年では11月3日の土曜日に行われます。

大善寺の場合は毎年日付が異なりますので、参加したい方はぜひ日付をご確認いただき訪れていただけたらと思います。

 

十夜粥が配られるところも!

昔はこの十夜に参加した方は十夜粥が配られていました。

十夜粥とはご本尊にてお供された小豆飯をお粥にしたもので、体にも良いことや縁起がいいことから多くの方に配られていました。

小豆は元々赤い色の豆ということから災厄除けとしても効果があると考えられ、さらに栄養価が極めて高いことから多くの方に幸せをもたらすと考えられていました。

そのため、十夜に訪れる方に厄災を退ける力を持ってもらうと共に、栄養をしっかりととってもらい丈夫な体になってもらおうという意味が含まれています。

もちろんこの十夜粥は地域によっては現在も出されているところもありますので、ぜひ興味がある方はチェックしていただけたらと思います。

 

十夜法要の真言宗ではどのような決まりが?

十夜法要は真言宗と浄土宗でやや異なります。

真言宗の場合は頭巾をかぶる場合や服装・お布施などの決まりなどがありますので、次は真言宗の十夜法要についてご紹介したいと思います。

 

十夜法要のお供えは?

十夜法要ではお供え物を阿弥陀如来に行うのですが、お供え物は何がいいのか疑問に感じる方も多いと思います。

十夜法要は阿弥陀如来に対する感謝の念仏とご紹介しましたが、この感謝の念物以外にも秋の収穫のお祝い・感謝をする収穫祭の意味も存在します。

そのため、農家の方などは新米をお供えすることが多いです。

一方、農家でないご家庭も多いと思います。

このような農家のご家庭でない場合はお布施を十夜法要浄財袋に入れます。

 

お十夜のお布施はいくら?

先程十夜法要浄財袋にお布施を入れるとご紹介しましたが、このお布施の金額が気になる方も多いと思います。

初めて参加する方は特にお布施の金額がいくらなのか気になる方も多いと思いますが、このお布施の金額は地域によってやはり異なるようです。

3000円にいれるところも多いですが、最も多く挙げられているのが4000円から1万円前後が多いです。

このお布施でもお塔婆代とお十夜のお布施について分かれるのですが、お塔婆は一基4000円、お布施の場合は5000円が相場と言えます。

 

お十夜の服装は?

十夜に参加する場合、服装が気になる方も多いと思います。

もちろん十夜に参加している方が身近にいる場合はその方に服装を聞くのが最も正しいのですが、基本的には法事・法要は正礼装で参加することが多いです。

 

お十夜頭巾とは?

お十夜について調べているとお十夜頭巾についても出てくるかと思います。

このお十夜頭巾は十夜とは全く関係ないです。

というのも、お十夜頭巾は大衆文学で登場してくる鳴門秘帖に出てくるものです。

そのため、今回ご紹介しているお十夜とは関係ないのでご安心ください。

「まとめ」お十夜を知って参拝しよう!

今回はお十夜についてご紹介しましたがいかがだったでしょうか。

宗教的な部分も大きいため、ご存じない方も多いですが、地域によってはお祭りも開かれるほどで多くの方で賑わいます。

そのため、ぜひ皆さんもお十夜に参加してみていただけたらと思います。

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