■はじめに
新年度を迎える4月から、5月に入ると各企業では新人研修を終え、ゴールデンウィーク明けからいよいよ担当部署の仕事がスタートするという方も多いのではないでしょうか。
そんな5月の始まりは、私達のビジネスシーンに欠かせない名刺の日です。
目 次
■名刺の日とは
名刺の日は毎年5月4日にあります。
名刺の日が制定されたのは、2008年(平成20年)11月のこと。
制定日の前日に発足した名刺向上委員会によって作られた記念日です。
また、その1週間程後には信頼できる恒久的なイメージの団体名へということで、現在の「日本名刺研究会」へ改名しています。
ビジネス名刺に関する書籍の著者4人が会員とのことです。
■意味
名刺の日は、名刺の重要性を広く知ってもらいたいという意味合いがあります。
日本名刺協会は出会いの場で使われる名刺の存在価値に注目し、その重要性を多くの人に伝え、より良い活用術を模索することを目的として立ち上げられました。
名刺の質を向上させるため、勉強会やセミナーが開催されています。
■由来
5月4日の5月は、英語にすると「May(メイ)」と読むことができます。
また、4日の4は「シ」と読むことができます。
その語呂合わせから、名刺の日は5月4日に制定されました。
■イベント
日本名刺協会理事の福田剛大さんによるイベントやセミナーが全国各地で行われています。
福田さんはご自身の経験から、形式だけでなく受注につながる名刺の活用術を広める様々な活動をされています。
2018年も全国でのセミナー、イベントへの参加をされていて、7月7日に岩手県盛岡市で行われたセミナー「名刺を最強の営業武器にする方法」(個別コンサル付)では終了後に懇親会も行われたのだそうです。
ビジネスマナーのセミナー等では必ずといって良いほど登場する「名刺交換」ですが、最近では起業やフリーランスとして活躍する方が増えていることもあり、イラストレーターによる名刺作成講座も度々行われています。
ご興味のある方はご自身に合った講座等を、ぜひ探してみてくださいね。
■名刺の雑学
名刺の日にちなんだ雑学をご紹介します。
□名刺のルーツ
名刺の発祥は古代中国の後漢の頃まで遡ります。
士大夫階級(後の豪族)が誰かの邸の訪問時に、門前の箱に姓名と身分を書いた「刺」という札を入れ、取り次ぎをお願いしたことが始まりと言われています。
現存するものでは三国時代の呉の朱然という武将の名刺が最古と言われていて、1984年(昭和59年)に発見されたお墓から副葬品として発見されました。
日本の名刺では、1778年の江戸時代(安永7年)に蝦夷地(現在の北海道)の根室に来航したロシア帝国の通商交渉人に渡したとされる松前藩士のものが、ロシア国立古文書館で現存しています。
□世界の名刺交換
日本を含む東アジアや東南アジアではビジネスシーンでの初対面時に名刺交換することが一般的です。
特に日本ではビジネスマナーとして、企業の新人研修等でも取り入れられています。
それに対し欧米では名刺交換の頻度はもともと低かったのですが、近年はメールアドレスやURL等の交換が必要になったこと、東アジアでのビジネスが増えたことにより習慣化されつつあります。
前述した通り、日本では会ってすぐの挨拶時に行うのに対し、欧米では別れ際に連絡先を交換する等の目的として行われるのが大きな違いです。
■まとめ
名刺の日についてご紹介させて頂きました。
一般的には名前、社名、住所、連絡先のシンプルなビジネス向けのものを思い浮かべますが、特にフリーランス等で営業を行う場合はもっとアピールポイントを盛り込むことで、名刺としての役割がぐんと上がると思いました。
筆者も企業勤めをしていた時には、新人研修に始まり名刺交換する機会が度々ありましたが、マナーを気にするあまり最初はよく緊張していたのを覚えています。
しかし、上司や先輩にならって何度か繰り返しているうちに慣れてきますし、まずは明るく挨拶しながらが大事だとも思いました。
とはいえ、名刺を切らしたり忘れたりはしないように気をつけてくださいね。
毎年5月4日名刺の日には名刺の内容を見直してみたり、セミナー等の参加を検討されてみてはいかがでしょうか。
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