■はじめに
「演説」という言葉を聞くと、多くの人は選挙のときの街頭演説を思いうかべるのではないでしょうか?
なんとなく難しい言葉ですよね。
しかし演説というのは簡単に言えば“自分の考えを人々に伝える”ということであり、今その力がとても重要視され教育現場でも盛んに取り入れられてるんです。
これからのグローバルな社会で生きていくために、子供の頃から発言する力を身につける目的で、学校の授業でもグループディスカッションやディベートといった体験型学習が増えてきました。
日本人は控えめなところが良いところでもあるけど、自分の考えを声に出して主張しないという反面もありますよね。
そもそも演説という方法自体、明治時代に入るまでありませんでした。
ではいつ頃から日本人は、演説を行うようになったのでしょうか?
ここではその成り立ちについてまとめてみました。
目 次
演説の日とは
「演説の日」とは毎年6月27日に制定されています。
これは1874年(明治7年)の6月27日に、福沢諭吉が慶応義塾の三田演説館で日本初の演説を行ったことから定められました。
この「演説」という言葉も実は福沢諭吉が作りました。福沢諭吉といえば誰もが知っている有名人ですが、言葉までも作っていたとはすごいですね。
■意味と由来
今となっては演説という言葉は当たり前のように使われ、人々に自分の考えや信念を伝えるために行われています。
有名なところではアメリカの歴代大統領や、マイクロソフトを作ったビル・ゲイツ、Apple社の共同創立者の1人であるスティーブ・ジョブズの演説(スピーチ)がありますね。
しかし昔の日本では、人に自分の意見を伝えるときは書面にまとめて見てもらう方法が一般的でした。みんなの前に立って、口頭で意見を述べるという習慣がなかったのです。
時代が明治に入り、西洋の文化に多くふれるようになった人々は、“自分の考えをみんなに知ってもらうために前に立って言葉で述べるという方法”があることを初めて知りました。
そのことが福沢諭吉が“演説”という言葉を誕生させるきっかけとなったのです。
福沢諭吉は英語の「スピーチ」という言葉を「演説」、「ディベート」を「討論」と訳し、初めての演説で「日本が欧米と対等の立場に立つためには演説の力をつけることが必要」と説きました。
現代の日本の教育改革で叫ばれている、グローバルな人材になるための方法を当時から見出していたのですね。さすが慶応義塾の創始者ですね。
■イベント
色々調べてみたのですが、演説の日に関するイベントは見つかりませんでした。
イベントではないですが、小中高校生のための英語のスピーチコンテストは有名なので聞いたことある人もいるのではないでしょうか?
お子さんがいて興味があれば挑戦してみるのもいいですね。
■スピーチの雑学
□スピーチする人を影で支える「スピーチライター」
アメリカの大統領選前になると、立候補者たちがこぞって熱いスピーチをしている姿をテレビで見たことはありませんか?
名言が生まれたり、ついつい聞き入ってしまうようなスピーチは話す本人だけで考えてるの?と思われがちですが、実はスピーチを考える縁の下の力持ちのような職業があるんです。
それが「スピーチライター」です。
日本ではまだそこまで馴染みはありませんが、アメリカでは職業として確立していて需要も多くあります。
スピーチする人とスピーチライターが二人三脚でスピーチを作り上げていきます。
スピーチライターは二種類に分けられ「政治系スピーチライター」の仕事が首相や大統領のスピーチ原稿を作成することなのに対し、「ビジネス系スピーチライター」は株主総会や講演会などで話すスピーチ内容を考えることが主な仕事となります。
□スピーチライターの年収は?
気になる年収はというと・・・
アメリカでは認知度もあるので、一般的なスピーチライターだと600万円程度、売れっ子になると年収2000万(!)の人もいるそう。
日本ではまだその存在をあまり知られていないスピーチライター。
これから活躍する場が広がっていくかもしれませんね。
■まとめ
いかがでしたか?
自分の考えを声にして伝えていくことはとても大事ですよね。
自分だけでなく相手がどう考えているかを知るきっかけにもなります。
話すことで人を理解したり理解されたりしながら、これからも言葉でコミュニケーションを図っていい人間関係を築いていきたいものですね。
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